ChinaJoy会場のW1ホールに,小振りなブースを構えていた宏信軟件(U-JoySoft)は,独自開発のSF MMORTS&RPG「星球計画」(Project of Planets)のプロモーションムービーを上映していた。そのムービーをお届けしよう。
星球計画の設定は,おおむね以下のとおり。地球文明は「大災難」と呼ばれる壊滅の危機を迎えた。生き残った人々のうち,あるグループは何もかも破壊され尽くした地球に,新しい国を作って生き残りを図る。別のグループは宇宙に活路を求めて,周辺の星に暮らしていた異星人と種族的な融合を遂げる。 二つのグループは互いに異なる発展の道を歩み,前者は「帝国」勢力,後者は「自由連邦」を形成する。両勢力の勢力は均衡していたが,やがて資源争いが生じ,激しい戦いが巻き起こる。プレイヤーはそうした状況を背景に,いずれかの軍に参加,やがて自分の国を手に入れることを目指す。
プレイヤーはロボットや車両に乗って戦闘に参加するが,登場する兵科は大まかに3種類,歩兵系・砲兵系・支援系である。これがさらに狙撃手,游撃手,近衛兵,格闘兵,砲兵,整備兵,信号手などに分かれる。ロボットのパーツは11か所の交換可能部位を持っていて,各人の乗機は戦闘能力面でそれぞれに個性を出せる。またロボットはさまざまな任務をこなすために,変形が可能だ。 ルートで結ばれた星系間を移動してプレイを進めるが,惑星内のいずれかの国にある拠点エリアに入ったときは,三人称視点になる。戦闘では数人規模のパーティが組め,エリアのボス的存在を倒すことで進める謎解きの要素もあるという。
戦闘に勝ち,地域を占領すると,プレイヤーはその地から産出される資源を自分の手に入れられる。こうしてその地域の経済を管理し,ユニットを生産して,さらなる勢力拡大を目指すのだ。 MMOによる無限定の参加者数と,サーバー/ワールドの有限なリソース。オンラインゲームでストラテジージャンルを実現しようとしたとき,この二つが相容れないことが最初の壁になる。そこで舞台を宇宙に移し,星系単位で柔軟なエリア拡張ができるようにすることは,最初の壁を突破するのに便利な方法の一つといえよう。もちろん,相対競争の面白さが次なる課題となるわけだが。
今年(2007年)末のβテスト開始を目標に,開発が進められている本作。ムービーは,各エリアのイメージや,モンスター(?)とロボットのモデリングおよび挙動という個別の要素紹介が中心だが,一部戦闘シーンも見られる。多足歩行型がいたり,いかにも機械っぽいテンポで動いていたりと,SF的な演出面では期待が持てそうだ。(Guevarista)
→ムービーのダウンロードは「こちら」 (5分43秒:WMV9) ダウンロード詳細:59.6 MB (62,513,426 バイト)
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