[CJ 2007#49]ChinaJoyで確認できた「Angel Love Online」と「Nanaimo」のその後
中国最大のインスタントメッセンジャーサービスを誇る「QQ」(騰迅,Tencent)のブースで,気になる看板を見つけた。ほのぼのタッチのキャラクターデザインもそのままに,韓国Toppigのシューティングゲーム「Nanaimo」が宣伝されていたのだ。
日本でMSNメッセンジャーの広告がオンラインゲームパブリッシャに人気を博していることからも分かるとおり,インスタントメッセンジャーとオンラインゲーム,とくにカジュアル系,ライト系のそれとは相性がよい。QQはエンターテイメントポータルを志向しており,以前からゲームサービスに注力していたのだが,今回の展示では,この6月29日に正式サービスが開始された,三国志モチーフの新作横スクロールアクションRPG「QQ三国」を大きくフィーチャーしていた。 ブースには,同社提供タイトルすべてがプレイできる試遊機(というより,それらをインストールしショートカットを揃えて,QQのサービスにログインできる,普通のPC)が12台ほど用意され,小中学生くらいを多く含む若い世代を中心に賑わっていた。
そんなブースで見つけたのが,前述したとおりNanaimoの看板である。ブーススタッフの弁では,この「QQ飛行島」ことNanaimoはすでにβテストが開始されているとのことだったが,QQの公式発表はChinaJoy開幕前日の7月11日で,原稿執筆時点(7月16日夜)でQQのサービスリストには入っていない。
ちなみに「在中国大陸地区的唯一運営商」とあることから,少なくとも現時点ではQQの独占提供だろう。さらにQQ自身が別のところで述べている話によれば,2007年第3四半期には,QQユーザーにお目見えすることになるという。
会場で見たときには,大学生くらいと思しき一般来場者の男性と,このブースのコンパニオンさんの一人が,それぞれ別の位置の試遊機でプレイしていた。
横スクロールシューティングながら可愛らしいキャラクター造形で,RPGのような成長(=継続的なプレイによるレベルアップ)要素と街での買い物要素を持つ本作は,操作性とやり込み度で計られるような純然たるシューティングゲームに比べて,ターゲットの広いQQの事業との親和性が高いのかもしれない。
もう一つ,会場で見たローカライズサービスの話題をお届けしよう。日本ではキューエンタテインメントがサービスを提供している「Angel Love Online」である。中国パブリッシャ悠游網のブースでは,「黄易群侠伝 ONLINE」など台湾産の作品に力が入っていた。Angel Love Onlineもその一つであり,ブースには4〜5台の試遊機が並んでいた。 その試遊機で動いていたのは,TAIPEI GAME SHOW 2007でPRされていた「エデンの謎の城」バージョンであったため,当初気付かなかったのだが,並んだ試遊機の中央にある柱の四面には,いかにも夏らしく,海をモチーフとしたイメージビジュアルがそれぞれ貼り出されている。
実はこれは,「伊甸謎城」に続く大型アップデート「秘海神話」のアートワークである。秘海神話では舞台が海の底になり,以下のような新要素が追加される。
■新しい武器 ■中級から上級レベル向けのペット ■2本の新クエスト(インスタンスダンジョン)
悠游網 市場部の王洋氏によると,大陸中国でこのアップデートが導入されるのは7月18日。新しいインスタンスダンジョンは「伊甸謎城」のときと同様に,5名までのパーティで挑戦できる。アートワークに描かれた武器や機甲が実際に導入されるのかどうか聞いてみたところ,鮫の機甲と,騎乗できるアザラシは,本当に追加されるとのことだった。 同作品について氏は「暴力表現が出てくるゲームが多いなかで,女性にも人気のあるタイトル」であること強調し,その好評ぶりをアピールした。台湾ではすでに実装されているので,日本のプレイヤーも期待しつつ待ってほしい。(Guevarista)
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Angel Love Online |
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(C)2006-2007 UserJoy Technology Co., Ltd.
(C)2006-2007 Q Entertainment Inc. |
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