社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は7月26日,CESA加盟のオンラインゲームパブリッシャにおける不正事例をまとめた報告書「オンラインゲーム不正事例報告書」を発表した。 報告書の内容は,オンラインゲームにおける不正事例/RMTの定義に始まり,不正の代表例,パブリッシャの不正対処の代表例などが取り上げられている。いずれの内容も,オンラインゲームプレイヤーにとってはそう目新しいものではない。ただ,報告書の総括にも述べられているように,「『トラブル事例を数多く知ること』『騙そうと企んでいる悪意ある人間の手口を把握し危機管理意識を持つこと』」が,プレイヤーがトラブルに巻き込まれないために有益なのは間違いなく,そうした事例を広く公開することには一定の意味がある。 CESAでは,今後発生するオンラインゲーム上の不正行為についても,定期的に事例化し公開していく予定であるとのこと。これまで,パブリッシャ各社に任せきりだった不正行為対策を,CESAが中心となって事例の収集/公開を行っていくことで,加盟各社による不正行為対策の質の底上げが期待できる。今後のCESAの活動成果に注目したい。(ginger)
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