ニュース
[GC_2007#044]8人のキャラクターから一人を選び,8種類の異なるルールで戦う三人称視点アクションゲーム「The Club」
2007/08/24 21:15
話を聞かせてくれたBlizarre CreationsのDesign Manager,Nick Davies氏
 リバプールの独立系デベロッパ,Bizarre Creationsといえば,ピンと来る人は少なくないだろう。1994年に設立されているので,移り変わりの激しいこの業界では古株として扱われる存在。最近ではXbox 360用レースゲーム「Project Gotham Racing 4」の開発元として知られている。

 そんなBizarre Creationsだけに,新作もレース系かと思いきや,GC 2007に出展していたのはガラリと趣を変えた三人称視点アクションタイトル,「The Club」だった。
 The Clubは,秘密の地下闘技場で夜な夜な戦いを繰り返す対戦特化型ゲーム。秘密の闘技場で「Club」というと,よく似たタイトルの映画が思い起こされるが,映画と違い(?)こちらはもアリ。プレイヤーはこのThe Clubで日夜戦っている8人のキャラクターから一人を選び,さまざまなルールで闘うことになる。



 ルールには,DeathmatchやCapture the Flag的なものから,タイムアタック的なものまで全8種類が用意されており,対戦相手を直接攻撃して倒すというものよりも,効率よく敵キャラ(NPC)を倒してスコアを稼ぎ,その大小を競うものが多い。

 スコアが勝敗のカギを握るため,ステージ中には点数を稼げる方法がいくつか用意されている。例えば,敵キャラを一人倒すと時間をカウントダウンするバーが表示されるのだが,これが0になって消えるまでに二人めの敵を倒せばポイント2倍,三人めも倒せば3倍といった具合だ。
 基本的には,敵を手早く倒してスコアを稼ぐことが重視されており,物陰に隠れてコソコソとプレイするよりも,潔く飛び出して銃を撃ちまくり,視界に入った敵をすべて倒したほうが効率はいい。ゲームデザインも,そういった爽快感を重視したものになっているようだ。



 プレイヤーキャラクターとして登場する8人は,それぞれスピード(ゲーム内での移動速度),ストレングス(攻撃力),スタミナ(耐久力)の3パラメータを持っており,キャラクターによって異なった能力設定が行われている。武器はステージ内で確保することになるので,キャラクター固有のものはないとのこと。



 「能力が異なるキャラクターを格闘ゲームのように選択して,FPSのマルチプレイに似たルールで戦い,稼いだスコアで優劣を付ける」というのは,ありそうでなかったゲームシステム。大ヒットにつながるような要素こそないかもしれないが,気軽に繰り返し遊べるゲームとして期待が持てそうだ。欧米ではクリスマスシーズンにPCとXbox 360,PLAYSTATION 3で発売すべく開発中ということなので,続報を期待しつつ発売を待ちたい。(noguchi)


The Club
■開発元:Bizarre Creations
■発売元:Sega of Europe
■発売日:2007/Q4
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.08/20070824211547detail.html