左がZeitGuyz Game Developers ZEOのMorten Iversen氏,右はZTOのCaspar Strandbygaard氏
|
デンマークのデベロッパZeitGuyz Game Developersが開発中の「Recoil Retrogard」は,タイムトラベルがストーリーの鍵を握る三人称視点のアクションゲームだ。2007年3月にアメリカのサンフランシスコで開催されたGDC 2007では,「Urban Mysteries」というタイトル名で出展されていたのをお伝えしたことがあるので,憶えている人もいるのではないだろうか(関連記事)。 同社のZEO(CEOのこと)を務めるMorten Iversen氏によると,GDCで出展していたものと,GCで出展しているものに表面上の大きな違いはないとのこと。だが,タイトル名が正式に決まり,Unreal Engine3.0を使っていることを公にできるようになったという。前回の記事で「ゲームエンジンは世界的に有名なものが使われている」と,もったいぶった言い回しをしていたのだが,なんだかモヤモヤとさせられていた人も,これでスッキリしたと思う。
さて本作は,タイムトラベルの技術を悪用し,歴史を捻じ曲げて自分に都合の良い世界を作ったGloria Mundiという悪の組織の野望を打ち砕き,人類にとって良い時代を作り上げるのが目的のアクションゲーム。当然Gloria Mundiはそんなことをさせまいと,その権力を駆使して警察組織を総動員してくる。主人公を捕らえようとしてくるので,基本的には警察に見つからないように行動しなければならない。
Gloria Mundiが作り上げた世界は,蒸気機関が発達したいわゆるスチームパンクで,街中にパイプが張り巡らされている。パイプは破壊できるようになっており,銃で撃てば蒸気が噴出する。敵の近くのパイプを撃てば噴き出す蒸気で相手がひるむので,戦闘を有利に運べることもある。 ストーリーが進むと主人公はタイムトラベルできるようになり,過去の世界で取った行動が現代に反映されるのだ。取材時のデモプレイでは,過去の世界で科学者を助けて現代に戻ってきたら,スチームパンクではないまったく別の世界になっていた。
今回,4Gamerにアップしたプレイムービーでは,警察官達と戦いながら,タイムトラベルに必要なアイテムを手に入れる様子が収録されている。ゲームの雰囲気をつかめるので,興味のある人は見てほしい。 Recoil Retrogardは,パブリッシャが決定していないため,発売日もはっきりと決まってはいないが,順調にいけば2007年内には発売できるということだ。日本からもコンタクトが来ているということなので,近い将来,日本語版をプレイできる日が来るかもしれない。(noguchi)
■ムービーのダウンロードは「こちら」(2分53秒,WMV) ダウンロードファイル詳細:56.0MB(58,769,219 バイト)
|