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大網亜矢乃の構成要素:第9回「履歴書に書いた趣味:妄想」
2007/08/30 18:19

現在,恵比寿ガーデンシネマと新宿ガーデンシネマで上映中のデヴィッド・リンチ監督作品「インランド・エンパイア」。映画好きの大網さんの脳に,この作品はどんな影響を与えたのでしょうか?



 私は月に10本は映画を観るほどの映画好きだ。
 脳内メーカーは「映画」の文字で埋まっているはず(編注:「悪」が23個,「友」が1個。映画は出てこない)。
 脳のMRIにも写ると思う。


 先日,デヴィッド・リンチ監督の「インランド・エンパイア」を,恵比寿ガーデンシネマで観た。

 その帰り道,足元がふらついていた。
 スペースマウンテンに連続3回ぐらい乗った後のように。

 頭もグワンとする。
 歯医者で麻酔を3本打たれた後みたいに。


 正直,何と言っていいのか分からない。

 面白くない?
 違う。

 面白かった?
 それも違う。

 上演時間は約3時間。
 正直,寝るんじゃないか? 腰が痛くなるんじゃないか? と不安を抱えながら観たのだが,気がついたらエンドロールだった(゜o゜)

 夢と現実の間で
 今日と昨日の間で
 さまよう3時間

 3時間の陶酔。
 なんなんだ,これ?

 ホワホワする。
 脳の中に綿毛が飛んで,
 私の前頭葉をコショぐるのだ。
 次から次へと,さまざまな絵がパッと頭の中に浮かんでくる。


 劇中,ウサギ人間が登場するシーンを観ながら,私は社長(編注:サンズエンタテインメントの野田義治社長)と初めて会った時のことを思い出した。

 履歴書の趣味の欄に書いた,「妄想」という文字を見た社長は,
「どんな妄想だ?」
 と聞いてきた。
 それをきっかけに,
「普通にこうして話している人の顔が馬に見えたり……」
「それはただの馬顔だからだろ?」
「……違います」
「そうか。まぁそういうのは良くない妄想だな」
という会話をしたことを,今でもはっきり覚えている(その直後に観た「ラスベガスをやっつけろ」という映画で,ドラッグ中毒の人が私と同じ妄想を見ていたのには,少しがっかり)。


 クセはある。でも,かなりの刺激を脳に注入してくれる作品なので,刺激の足りない毎日を過ごしている人にオススメです。


「インランド・エンパイア」は,ロサンゼルスやポーランドで撮影された作品。ポーランドといえば,ホラーFPS「Painkiller」の開発元であるPeople Can Flyのお膝元として,4Gamer読者にはなじみ深い国かもしれません。そうでもないですか? Painkillerを初めて知ったという人は,体験版をどうぞ。そういえば先日,Painkillerの映画化が決定か? なんてニュースもお届けしたばかり。本当に実現するのでしょうか……。



■■大網亜矢乃(グラビアタレント)■■
9月1日(土)に公開される「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が待ち遠しいという大網さんは,テレビ東京で毎週金曜深夜に放送中のアニメ情報番組「Re:あにてれ情報局」に出演しながらアニメ修行中。テレビ東京が視聴できない地域にお住まいの方や,夜更かしが苦手な方も,同番組の公式サイトで行われているストリーミング配信で視聴可能です。



連載:大網亜矢乃の構成要素
■開発元:大網亜矢乃
■発売元:4Gamer
■発売日:2007/06/28
■価格:無料
ペインキラー
■開発元:People Can Fly
■発売元:M3エンタテインメント
■発売日:2004/06/11
■価格:8190円(税込)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2007.08/20070830181931detail.html