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「Master of Epic」魔法使い修行中!

Text by 朝倉哲也

 

 2004年10月28日から始まったオープンβテストも,はや5か月が過ぎた。2005年2月9日には,第三の時代である"ChaosAge"の実装をメインとする大規模アップグレードが行われ,完成に向けてじわじわと歩んでいるハドソンの「Master of Epic:The ResonanceAge Universe」(以下,MoE)。
 本特集では,新キャラクターの作成といったゲームの初期段階から,WarAgeでのPvPの模様あたりまでを日記形式で掲載していく。アップデートによって大きく変わり始めている本作の"今"がどうなっているかに焦点を当てていくので,いまからプレイしてみようという人,昔プレイしていたという人はぜひ一読を。


魔法使いを目指すけど,スキル制MMORPGなので,いろいろなことを試してみたい
 MoEのプレイ日記の仕事が来たときにまず思ったのが,「ああ,EverQuestみたいなやつね」だった。タイトルを変更してからというもの本作に触れる機会は残念ながらなかったが,今回プレイするにあたって最低限の知識は仕入れておこうと思い,キャラクターグラフィックスを調べてみたら,おぉ,なんかずいぶん変わってるじゃん。現在オープンβテスト中ということだが,実際にプレイしてみるとけっこう面白い。ちょうどプレイしていたMMORPGをやめた後で,それに代わるMMOタイプのゲームを探していたところでもあったので,PvPもあるらしいし,ちょっと突っ込んでプレイすることにした。

 まずMMORPGには欠かせない最初のキャラクター作成だが,あえて公式サイトでバックグラウンドを知ったりせずに,見た目や直感で選んでいこうと決めていた。ニューター,コグニート,エルモニー,パンデモスの4種類の種族から,とりあえずニューターというのを選んでみた。後で知ったのだが,ニューターは4種族で最も平均的なバランスの取れた(言い換えれば特徴がない)種族のようだ。
 ただ,今まで欧米産MMORPGをプレイしていたせいか,どれを選択しても背が高いか低いかだけで,皆同じように見える。もう少しはっきりと種族の外見が違っていると個人的に面白いのだが……。性別は,見た目も華やかになるだろうということで女性に。髪型は三つ編みがかわいかったので,それに決定。
 MoEの場合,職業を最初に選択する必要がない。ゲーム内での行動の多くはスキルという形で数値化されており,使うことでスキル値が上昇し,効果が増していく。つまり,剣を振ってモンスターと戦っていれば腕力や剣のスキルが上がっていくし,魔法を唱えていれば,該当する魔法スキルが上昇する。したがって,最初に職業を選択せずとも,あらゆる職業になれるわけだ。スキル制のMMORPGは少ないだけに,何か新鮮さを感じた。
 とりあえずは攻撃魔法をガンガン伸ばして,「顔はかわいいのに,魔法はモノスゲー!」キャラクターにしてみたいと思いつつ,冒険の開始だ。

 

 

チュートリアルに悪戦苦闘

モンスターが落とした生肉などは,そのままショップに売るよりも調理してからのほうが高く売れる。序盤は,そういう細かいことの積み重ねがキャラクターの強さに直接跳ね返ってくるので重要だ
 さて,かなりテキトーに作ったマイキャラクターで,冒険の第一歩を踏み出してみた。キャラクター作成画面を抜けると,ひっそりとした海辺にたたずんでいるではないか。周囲を見渡してみると,変な顔のちっこいNPCがいたのでまずは話しかけてみる。  話しかけるときは相手をダブルクリックするのだが,かなり近づかないとダメなようだ。話をおとなしく聞いてみると,どうもチュートリアルが始まるらしい。すっ飛ばしても良かったのだが(良くない),初めてということもあるので受けてみよう。

 このチュートリアルでは,アイテム受け渡しの方法とか料理の仕方など,基本的な操作を教えてくれた。まぁとりあえず,一回くらいはちゃんと受けておいたほうが良さそうだ。
 ところで,戦闘を教えてくれるフェイズでは,大きなイモ虫と戦うのだが,これにはまいった。なんといってもスキル制ということで,(当たり前だが)武器スキルを含むすべてのスキルがゼロなのだ。したがって,武器を振っても振っても全く当たらない。たまに当たってもダメージはゼロという始末。もちろん空振りしていても一応はスキルが上昇していくのだが,それにしても倒すまでに時間がかかりすぎる。ここで嫌になって,やめてしまった人って多いんじゃないだろうかと思いつつ,途中から自動戦闘モードに切り替えて本を読んでいました(笑)。いくらスキルがゼロだから当たらないとはいえ,これはちょっと段取り悪いだろうと思うのだが。
 かなりの時間を費やして敵を倒し,やっとのことでてチュートリアルを終了。ついにMoEの世界に本格的に降り立つことになった。

 

 

初めてのダイアロス島,初めての転落

魔法を使うモンスターの周りには,魔法抵抗スキルを上げるためにひたすら敵の魔法を受け続けるプレイヤーがたくさんいる。みんながんばってるなぁ
 アルターと呼ばれる転送装置の前にいたちっこいNPCから武器などをもらったあと,アルターに飛び込むと到着したのは城下町ビスク。チュートリアルで,魔法使いを目指すなら魔法のギルドがあるビスクがよいといっていたので,ご忠告に従ってみた。このとき,すでに時間は午前3時を過ぎていたにもかかわらず(もちろん,リアル時間のほう),けっこうな数のプレイヤーを,そこかしこに見かけられた。
 実はビスクで初めて見て知ったのだが,エルモニーという一番背の低い種族の走る姿がえらくカワイイ。両手を左右に広げて,ピューと一目散に走っていく様がなんとも愛らしいのだ。思わず作り直そうかとも思ったが,もう時間も遅いし(眠いし),とりあえずこのままで行くことに。セカンドキャラが作ることがあったら,試してみよう。
 MMORPGの基本ということで,街中のNPCに次々と話を聞いているうちに,食料を無料で分けてもらえた。話しぶりからすると序盤の特典らしく,しばらくは無料でもらえそうなので場所を覚えておかねば。

個性的な外見のキャラクターがずらりと並ぶ,魔法研究所そばの個人商店。どれも入手が難しそうなアイテムばかりで,いくらお金があっても足りなそうだ
 さて,とりあえずは目標の魔法使いを目指すべく,魔法スキルを上げなければならないので,街の外を目指す。街のところどころには,地図が閲覧できる場所があって非常に助かった。実はミニマップを表示させる方法もあるのだが,このときは知らなかったのだ。チュートリアルで教えてくれればいいのに……。

 ところで,段差から飛び降りると,"落下耐性"のスキルを鍛えることができるのに気がついた。街中にある階段や,ちょっとした段差などを見かけたら,積極的に飛び降りて少しでもスキルアップをさせておくのが後々よさそうな気もする。じゃまになったら,スキルを下げればいいし。
 いままでの経験から,スキル制ゲームの場合はスキルの上がる効果的な方法や場所を見つけたら,そこで上がらなくなるまで繰り返し反復させるのが手っ取り早い方法だ。本作でもそれは使えるようだったので,繰り返し落ちて落下耐性を上げてみた。何度かは高すぎて落下死してしまったのだが,それはナイショ。

 

 

魔法使いに向かってばく進!

 落下耐性を上げるのも少し飽きてきたので,そろそろ街の外に移動開始。街から出てみると,小さな蛇があちらこちらにいるのが目に付いた。初めてモンスターを見たので強いのか弱いのかさっぱり分からないけど,とにかくそいつと戦ってみることに。街の外の蛇は弱いに違いないし。  蛇をクリックしてから魔法のアイコンをクリック。……何も起こらない。どうやら距離が離れすぎで,魔法詠唱ができなかったようだ。「初めての戦闘だから,気がつかないうちに腰が引けていたのかも」などと反省しつつ近づいて魔法詠唱! おお,炎が飛んでいく,けっこう派手でいい感じの魔法だ。

 魔法を撃つ,蛇の攻撃を受けるなどで,着こなしや詠唱した魔法のスキルがどんどん上がっていく。これはなかなか面白い。少しずつではあるが,自分のキャラクターが目に見えて成長していくのは楽しいものだ。このあたりは,レベル制のRPGにはない感覚だろう。レベル制の場合,レベルアップした後の最初の戦闘で,始めて強くなったのを実感するからだ。
 さて,戦闘もなんとかできるようになったので,あとはもうただひたすら,敵を見つけては魔法を撃ち,体力が減ったら休んで回復。アイテムがいっぱいになったら街で売る,ということの繰り返し。とにかく強力な魔法を使いたいので,スキルを上げないと。
 ところで,魔法使いはお金がかかる。MoEでは,魔法の詠唱に"触媒"が必要なのだが,これは詠唱1回に付き一つ消費するので(強力な魔法になれば,触媒も複数個必要になるみたいだ),これをどっさりと用意しなければならない。ゲーム序盤でのお金稼ぎは,モンスターを倒してアイテムをゲットして売るくらいなので(ギルドに入ってクエストを受ければお金をもらえるのだが,この時点では知らなかった),稼いだお金はほとんど触媒費で消えてしまう。
 これでは,服なんか当分買えないなあ。もう少し防御力のあるのにしたいのだが……。そうそう。服といえば,なんかスクール水着みたいなのを着てる人やチェック柄っぽいミニスカートを穿いている人もいた。あれってどこで売ってるんだろう。なんか……いいなあ。いつか手に入れてみたいものだと思いつつ,以下次回。

ファンタジーRPGでは,おなじみともいえるクモ系モンスター。倒すとクモの糸やクモの毒などのアイテムが得られる 夜は,昼間とは違ったシーンを映し出す。周囲を明るく照らす魔法は,非常に便利だ Hilltop Lionの迫力ショット。今のキャラクターレベルだと,油断したら即死のモンスターである

 

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