で，正確に書くと，「懐かしい」ってのにはちょっと語弊がある。オイラが以前にやっていたのは，これから紹介する「競馬伝説Live！」の前身「競馬伝説III」（真木孝一郎の競馬伝説III連載記事は「こちら」）だ。ここが少し難しいところなんだけど，前身だからといって，「競馬伝説III」は無くなったりしたわけじゃなく，現在もなお大好評運営中。で，IIIとは別に，より新しい形でもってネット上の競馬界を楽しんでもらおうっていうソフトが，「競馬伝説Live！」だ。

　多分。

　ログインすると最初に出てくるのは，プレイヤーを出迎えるように表示される初期設定画面だ。ふむふむ，"勝負服" "騎手" "持ち馬の名前"の3種類を決めるわけだな。まぁそんなんあとでいいから，取り敢えずは軽くゲームを散歩してみることにしようじゃないですか。まずは新しい競馬場とか見に行くとしますか。今日は久々にビールでも飲みながら，ゆるりと馬券を買うってことで。じゃぁ，さっそく行ってみよう！

◆◆騎手データ一覧◆◆

　なるほど，なかなか気を使った設定になっているようだ。戦法と芝/ダートに関しては，それぞれ二人づつ設定Cが存在するが，短〜中長には一人しかいない。そして長距離と重馬場には，誰も設定されていないことが分かる。

　おっと，忘れていた。表を考察する前に，まずは競馬を良く知らない人向けに，それぞれの項目について軽く説明しておこう。

［戦法］
それぞれの騎手が，レースで得意とする戦法。"逃げ" "先行" "差し" "追込"の順に，レース中では前からポジションを取ることが多い。先行すればレース中のポジション取りが楽になるが，ほかの馬から目標にされやすくなる。逆に後方に行けば，ほかの状況を見ながらレースを進めやすいけど肝心のときに前方がほかの馬の壁で塞がってしまうこともある。また，騎手が得意としていても馬が苦手だと，何をしたいのやら分からない，てなことにもなりかねない。

［距離適正］
レースはすべて同じ距離ってわけじゃない。最短1000メートルから最長3600メートル（フリー対戦では4000もある）までと，結構バラエティに富んでいる。で，騎手によって得意とする距離が違っているんだけど，理由は本人にしか分からないので聞かないように。もちろん騎手とは別に，馬にも適正距離がある。

［馬場状態］
レース場（馬場）には"芝"と"ダート"の二つがある。ダートってのは芝で覆われていないコース。重とは"重馬場"のことで，雨によって馬場状態が悪くなったときに用いられる用語。ちなみに，それより酷い馬場状態を不良馬場と呼んだりもする。ぬかるんだ（馬場の悪い）状態に強い馬も，中にはいるのだ。

　さて，10人の騎手に長所短所が設定されているわけだが，仮にC＝3，D＝2，E＝1とした場合の，総合ポイントは同じになるのだろうか？　ちょっと計算してみよう。

　なななんと！　男騎手と女騎手一人は合計値が20となるのに，女騎手二人は1点劣る19しかポイントが振られてないのである！　我々は断固としてこの不条理に対抗せねばならない！　立てよ国民！　悲しみを怒りに変えて，立てよ国民！

　本当に対抗すると，遠回しに苦情が来る可能性がある。で，いよいよ最後の設定項目である初めての愛馬だ。系統名にあるパーソロンというのは，あの三冠馬として名高いシンボリルドルフの種牡馬である名馬だ。さらに血統を詳しく見ると，おいおい父メジロマックイーンの母チョウカイキャロルじゃんよ！
　メジロマックイーンといえばメジロアサマ，メジロティターンと親子三代に渡って天皇賞を勝利している由緒正しき血統の持ち主。そして，母チョウカイキャロルも，オークスを優勝している文句無しの名馬。そんな二頭の子が我が厩舎に入るなんて，凄い。凄すぎるぞぉぉぉぉぉぉぉ!!

　というわけで，次回の目標。
　
　「メジロジオン，目指せ初勝利！」
　
　では，また来週〜