Creative Technologyの運営する「Sound Blaster」シリーズの公式サイト「SoundBlaster.com」で,新チップ「X-Fi Audio Processor」の情報公開が5月10日から始まっている。
現時点で公開されているのは,「X-Fi Audio Processor」というチップがいかに高性能で,どのような利点があるかを示す説明文のみ。搭載するサウンドカードが発表されたわけではないが,全体として「パフォーマンスは『Sound Blaster Audigy』が搭載するサウンドチップ『Audigy Processor』の24倍」などといった,景気のいい数字が並んでいるのが印象的だ。なお,現時点で公開されている主なスペックは以下のとおり。
トランジスタ数:5110万個(NorthwoodコアのPentium 4/2.40GHzと同等。460万個のAudigy Processorから見ると約11倍) プロセスルール:0.13μm(Audigy Processorは0.18μm) 動作クロック:400MHz(Audigy Processorの2倍) 総合MIPS値:10340(Pentium 4 560/3.60GHzとほぼ同等。Audigy Processorの24倍) 入力/出力時の対応ビットレート/サンプリング周波数:いずれも最高24ビット/192kHz 入出力チャネル数:いずれも最大8ch EAXバージョン:EAX ADVANCED HD 5.0
MIPS値=演算能力では必ずしもないが,それでも演算能力が高そうで,勢いCPU負荷が低くなりそうなところや,ついにバージョン5.0となったEAX ADVANCED HDなどは,ゲーマーとしてかなり気になるところではなかろうか。サイトではこのほか,音質を左右するような仕様に関しても相当量の技術情報が掲載されているので,新チップの音質面が気になる人もチェックしてみるといいだろう。
ちなみにSoundBlaster.comでは,次の情報公開予定日として5月26日が告知され,カウントダウンが始まっている。ここで果たして"新型Sound Blaster"の発表があるのか,はたまた何かしらの続報が出るのか。注意深く見守りたい。(佐々山薫郁)
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