ゲーム向けの物理演算シミュレーション技術で知られる新興メーカーAGEIAのサイトで,なんとガンホー・オンライン・エンターテインメント(以下ガンホー)が,AGEIAのPhysX技術を採用すると明らかになった。具体的なタイトルとしては,2004年の東京ゲームショウで初公開された(詳細は「こちら」)ガンホーのオリジナルタイトル「Codename:"Rondo"」(もしくは「Rondo Project」,以下Rondo)が挙げられている。
AGEIAのニュースリリース(「こちら」)によると,ガンホーはRondoなどの開発中タイトルにおいて,コストのかかるモーションキャプチャや,手間のかかる3Dアニメーション制作の代わりに,AGEIAの物理計算ソフト「NovodeX」を利用することで,ゲーム制作コストの削減を図るという。リリースにはまた,ガンホーの最高技術責任者である堀誠一氏の言葉として,「PhysX技術によって,あらかじめ決められた動作や反応の繰り返しではなく,キャラクターが物理演算に基づいて動作するインタラクティブな世界を実現する」とある。
2004年の東京ゲームショウで公開されたRondoのイメージイラスト
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現時点で公開されているRondoのイメージイラストからは,どうやってPhysX技術を使うのか,正直想像しづらい。ただ,ガンホーに問い合わせたところ,「今年の東京ゲームショウでRondoの情報とともに詳細を明らかにする予定」とのことなので,秋にはゲームの全体像も含めて,PhysXの(画期的な?)利用法が明らかになりそうだ。(佐々山薫郁)
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