「EQII」,ゲーム内マネーのDupe問題で一般プレイヤーもBanに
Sony Online Entertainmentがサービスを提供しているMMORPG「EverQuestII」(英語版)で,ゲーム内マネーのDupe(複製)問題が発生し,大きな話題を呼んでいる。
この問題は,8月始めに発覚したもの。手法こそは明らかになっていないが(当たり前だが)多量のゲーム内通貨を複製して悪用したとして,SOE側が実行者(対象者)のアカウントを剥奪(Ban)したという措置が執られている。なんとその額は,サーバー内に流通しているすべてのお金の20%にも及んだらしい。 またこのアカウント剥奪は,"不正に関与した"人が対象。とはいえ,想像通り,「悪意か善意か」は容易にかつ素早く判断できるものではない。例えば複製されたお金を"結果として"受け取った人なども,一時的にアカウント剥奪の対象となってしまっている。 極端な例を挙げれば,無人販売など自分がマーケットで売っていたアイテムをDupeマネーで購入され,そのお金を受け取ってしまった人も対象となってしまったというわけだ。今回のアカウントの剥奪は,Dupeされたお金を持っている人(望まなくとも関与してしまった人)が対象になっている。とはいえ,公式フォーラムを利用した対応の早さなどは,長年MMOを運営していることに裏打ちされた良いアクションだと思う。 ちなみに公式フォーラムの「こちら」では,デザイナーのMoorgard氏のコメントに"We have tools that sift through our logs to follow the trail of money just about anywhere it goes."とあるように,SOEはお金の流通経路がトラッキングできることが分かる。まずはそれでふるいにかけているのだろう。
また,リアルマネートレードが公認で行われているStationExchange対象サーバーでは,この複製されたお金を現金で購入してしまった人のアカウントが停止されたという問題も発生している。すでに公式フォーラム内の「こちら」では,プロデューサーのGallenite氏が凍結(剥奪)されたアカウントの停止は解除した,まだ停止されている人はサポートへというコメントを残している。StationExchangeのサービスが発表されたときから,こういった問題が発生した場合の対処をどうするのだろうという疑念がぬぐえなかったわけだが,今回はからずともそれが起こり,早速試練の道を歩まされているという形になった。
なお日本では,この問題に対しての正式なアナウンスは発表されていない。海外サーバーの問題なので,当たり前ではあるが,日本でのサービスを担当しているスクウェア・エニックスから何がしかのコメントは欲しかったところだ(担当者不在につき得られていない)。(Seirou)
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