レーザーマウス「Razer Copperhead」が登場,9月30日発売
ゲーマー向けマウスで知られるRazerから,新型マウス「Razer Copperhead」が国内発売されることになった。同製品はすでにRazerのWebサイトで発表されている(「こちら」)ので,注目していた人も多いだろうが,2005年9月30日に,予想実売価格9980円で登場する予定であることが明らかになった。
底面。小型×2,大型×1というソールの配置は従来製品と同様だ。レーザーセンサー周辺には,Razerのロゴシールが貼られている
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Razer Copperheadは,先日「こちら」にレビューを掲載したRazer製マウス「Razer Diamondback Plasma Limited Edition」(以下Razer Diamondback)の上位に位置づけられる製品だ。注目は,Razer製マウスとして初めてレーザーセンサーを搭載した点で,解像度はRazer Diamondbackの最高1600dpiを400dpi上回る2000dpi,フレームレートはやはりRazer Diamondbackの6400fpsを680fps上回る7080fpsを実現した。さらに,USB 1.1の「Full Speed」モードが持つ12Mbpsの転送速度を活用し,1.5Mbpsの「Low Speed」モードを利用する一般的なマウスと比べて,反応速度を最高で8倍速く設定できるようになっている。
このスペックに見覚えのある人はいるだろう。これは先に紹介したロジクールのワイヤードレーザーマウス「G5 Laser Mouse」とほぼ同じだ。それなら差別化のポイントはどこかといえば,32KBの内蔵メモリにある。 Razer Copperheadには,メインボタンとホイール,両サイド2個ずつの合計7個のボタンが用意されている。当然,ゲームによってどんな操作をバインドする(割り当てる)かは変わってくるが,同製品には「Razer Synapse」という機能が用意されており,このRazer Synapseを利用すると,ボタン設定を内蔵メモリに最大5パターン保存して,マウス上で切り替えられるようになるのだ。あらかじめRazer Synapseに保存しておいたボタン設定を読み出すだけで,外出先でもいつもどおりのプレイ環境をすぐさま再現できるというわけである。積極的に外へ打って出るタイプのゲーマーであればあるほど,Razer Synapseと内蔵メモリは魅力的に感じられるのではなかろうか。
また詳細は不明ながら,なんらかの"重り"を後から取り付ける格好で,ウェイト調整が行えるようだ。底面にはリセットボタンが付いているが,万が一不測の事態が生じてマウスが反応しなくなった場合は,これを押すと復帰するとされている。このほか,Razer Diamondbackから引き継いだ機能としては,とくにドライバのコントロールパネルを開かなくても,ゲーム中にマウスから感度調整を行える「On-the-fly Sensitivity」や,マウスを動かさなくても,待機モードに入らないため,急なマウス操作にもしっかりと追従できる「Always On」などが挙げられるだろう。
左:ウェイトが付けられるとはされているが,マウス本体には固定用の"何か"はない。現時点ではどう取り付けるのか不明だ
右:底面にボタンが見えるが,これがリセットスイッチである
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Razer Diamondback(奥)との比較。拡大して,ボタンの位置を比較してみてほしい
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外観は基本的にRazer Diamondbackを踏襲しており,右利き,左利き問わず利用できる点や,メインボタンが大きく押しやすい点は変わらない。一方,両サイドに2個ずつ配置されているボタンの配置が大きく変わった点は要注目。右の写真を見てもらうと分かるように,あまり評判のよくなかったRazer Diamondbackの一体型ボタンが二つに分けられ,さらに,ずいぶん下側に付けられている。本稿はレビューではないから,とりあえず触ってみた印象に過ぎない点を了承いただいたうえで続けると,従来製品や他社製品のサイドボタンと比べて,相当押しやすくなっていると感じた。使いにくいという理由で,これまでサイドボタンをあまり使っていなかった人にとっては,Razer Copperheadのサイドボタンが認識を改めるきっかけになるかもしれない。
本体カラーのバリエーション
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本体サイズは63.5(W)×128(D)×39.1(H)mmで,比べてみると,Razer Diamondbackと比べて気持ち大きめの印象だ。背が高いといってもいいだろうが,いずれにせよ,グリップ感はRazer Diamondbackとそれほど変わらない。ちなみに,製品は青(テンペストブルー),緑(カオスグリーン),赤(アナーキーレッド)と,LEDの色によって3モデル用意されている。いずれも,マウスの"背"の部分にあるRazerのロゴマークが明滅するあたりは,なかなか印象的だ。取り急ぎ,明滅の様子を「こちら」(MPEG-1,20秒,9.8MB)にムービーとして置いておいたので,興味のある人はチェックしてみてほしい。
左:Razer Diamondbackと並べてみると,微妙に背が高いのが分かる
右:同じくRazer Diamondback(この写真では左側がRazer Diamondbackで右側がRazer Copperhead)と,今度は底面で比較。センサーの位置が微妙に異なっている
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なお,国内代理店のMSYは,「こちら」で先行予約を受け付け中。本誌でもよく登場している秋葉原のPC.CHAOS,パソコンショップ アーク両店にも入荷予定となっている。Razer Copperheadの投入後も,Razer Diamondbackシリーズは引き続き併売されるようだ。
■"白いDiamondback"も登場予定
MSYでは今後,Razer製品を積極的に展開していくようで,10月にはホワイトバージョンのRazer Diamondbackやマウスパッド「Razer eXactMat」が発売予定となっている。このホワイトバージョンは「Razer Pro|Solutions」と位置づけられ,ゲーマーではなく,プロのデザイナーなどがターゲットとなるようだ。とはいえ,機能面では何ら変わらないので,落ち着いた色のRazer製マウスやマウスパッドが欲しいなら,こちらを待ってみるのも手だろう。(佐々山薫郁)
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