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ロジクール，レーザーマウスとマウスパッドとの相性問題について公式見解を発表，相性問題が起こるマウスパッドの傾向が明らかに
「G7 Laser Cordless Mouse」（以下G7）のレビュー記事を読んでいただくと分かるが，2005年10月28日発売予定のロジクール製レーザーセンサー搭載マウスには，特定のマウスパッドで正しく読み取りが行われないという問題がある。具体的には，マウスの解像度設定を下げたとき，特定のマウスパッドと組み合わせると，ユーザーのマウス操作にマウスカーソルが正しく追従しない場合があるのだ。
要するに相性問題なので，利用条件によってはまったく生じない。とはいえ，完全なる新製品だけに，事前にそうしたネガティブな情報があるとなれば，気になるものだろう。今回4Gamerでは，ロジクールに確認し，この件について公式見解が得られたので，取り急ぎお伝えしたい。
まず，ロジクールから送られてきた文書を，改行位置と全角/半角の修正以外，原文ママで以下のとおり掲載する。
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G5・G7のマウスパッドにより起こりうる問題に関して
ロジクール（Logitech）では、一部のマウスパッドにおいて、レビューワー用G5，G7のトラッキングが正しく動作しない（マウスを素早く動かした際にカーソルが飛ぶ）ことを確認しております。この現象は、実際に店頭にならぶ製品版ではファームウェアのアップデートにより、改善されました。しかしながら、まだ一部のマウスパッドにおいては同様の現象が起こりうる可能性があります。
製品パッケージにありますとおり、最大スピード45-65インチ/秒は表面（使用する面）によって異なります。現在の市場のマウスパッドは通常オプティカルセンサーに最適化・デザインされており、ロジクールのレーザーマウスに最適な物とは異なります。
ロジクールはレーザーマウスに最適化されたマウスパッドが潤沢に供給されるようになるまでは、G5、G7ユーザに不規則なパターンを持ったある程度の光沢があるマウスパッドを推奨します。光沢が全くないマット素材の表面や、非常に光沢のある表面はおすすめいたしません。
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ロジクールの見解を簡単にまとめると，「各媒体でレビューに使われているG7や『G5 Laser Mouse』で生じている相性問題について，製品版ではその後のファームウェアアップデートによってある程度解消している。ただし，相性問題そのものがなくなったわけではなく，光沢がまったくない布製のマットタイプや，逆に光沢の強いマウスパッドでは読み取り不良の生じる可能性がある。今後，レーザーセンサーに最適化されたマウスパッドが登場するまでは，相性問題の生じないマウスパッドを探して使うことを推奨する」といったところだ。
実際，4GamerではG7のテストに当たって，ファームウェアのアップデートごとに，サンプルを4回交換している。結果として，G7のレビューで用いたものは，ハードウェアもファームウェアもドライバも，製品版そのものとなった。そして，この状態でも再現される以上，残念ながら実際の製品もまた，この相性問題を抱えていることになる。
ただ，一つ言えるのは，発売に向けてファームウェアがこまめにアップデートされた結果，並行輸入版よりは相性問題が出にくくなっている可能性が高いということだ。そういった状況が見えただけでも，発売直前のタイミングでロジクールが公式コメントを発表したこと，それ自体は歓迎したい。
言われてみれば，光学センサー搭載マウスが初めて登場したときも，それまでのロータリーエンコーダ搭載マウス（いわゆる「ボール式マウス」）用に作られたマウスパッドでは，読み取り不良がよく起こっていた。レーザーセンサー搭載マウスの本格展開元年となりそうな2005年に，歴史が繰り返されたと見ることもできるだろう。
レーザーセンサー搭載マウスを使うゲーマーが増えれば，やがてマウスパッドも対応してくるはず。そういう意味では，いずれ解決する"問題"なのかもしれない。（佐々山薫郁）
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