A4Tech,3倍速いゲーマー向けマウスで日本市場本格参入
PC周辺機器メーカーとして知られる台湾のA4Techが,日本国内市場へ本格参入することが明らかになった。これまでも同社製のゲーマー向けマウス「X7 Game Mouse X-718」(以下X-718)は,国内代理店を通じて一部ショップで購入できるようになっていたが,日本法人「エイフォーテック・ジャパン」の設立により,同社製マウスの入手しやすさは各段に向上するものと思われる。
X7 Game Mouse X-750F
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今回,日本法人の設立に合わせて,改めて発表されたのは,前出のX-718と,最上位モデル「X7 Game Mouse X-750F」(国内での製品名はレーザーゲームマウス X-750F,以下X-750F),そして最下位モデルの「X7 Game Mouse X-710」(以下X-710)の3製品だ。
とにかく注目したいのは,X-750Fが搭載する「3XFire Button」である。文字どおり「3倍速い」とされる赤いボタンは,左クリックボタンの脇に用意され,連射機能を提供するとのこと。連射機能を持つマウスというのは,(その価値はともかく)画期的といえるだろう。
3XFire Buttonのイメージ。「3倍速い=1クリックで3クリック押したのと同じ効果が得られる」のだそうだ。ゲーム以外の一般的なWindows操作でも,ダブルクリックの代わりに利用できるから便利とか
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X7 Game Mouseシリーズ全体の特徴としては,ドライバソフトがインストールされていない状態でも,センサー解像度をマウス側のボタンで切り替えられるようになっている点が挙げられる。 具体的な切り替え範囲は下に挙げたとおりだが,レーザーセンサーを搭載するX-750Fは,最大2500dpiをサポートし,オプティカルセンサー搭載のX-718が最大2000dpi,X-710が最大1600dpiになる。
X-750F:2500/2000/1600/1200/800/600dpi X-718:2000/1600/1200/800/400dpi X-710:1600/1200/800/400dpi
このほか3モデルに共通する仕様として,サイズは67(W)×126(D)×38(H)mm,重量が104gと,中型で軽いことがまず指摘できる。一般にゲーマー向けマウスは欧米人向けにデザインされており,サイズが日本人の手には大きすぎる場合があるのに対し,アジア人の手にフィットするようデザインされているというのがウリになっているようだ。
ボタンの数は(3XFire Buttonを除けば)本体左サイドの2個と,ホイールクリックを含めて合計6個。すべて専用のコントロールパネルから割り当てられるようになっているという。ケーブルは,一般的なマウスよりも細い直径2.2mmで,ゲームプレイ中のハードな動きにも絡まりにくいとのことである。
なお,エイフォーテック・ジャパンによれば,すでに流通している製品も含め,今後はすべて完全日本語パッケージになるという。X-718は実勢価格が3000円(税込)前後で,X-750Fは4月上旬に4700円(税込)前後で発売される予定。X-710は発売時期,価格とも未定になっている。 3XFire Buttonの実用性も含め,今後の展開が気になるゲーマー向けマウスだ。(佐々山薫郁)
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