「Oblivion」用のHDRアンチエイリアシング有効化パッチ公開
ATI Technologies(以下ATI)は,同社製グラフィックスドライバ「Catalyst 6.3」用のパッチをリリースした。「The Chuck Patch」と呼ばれるこのパッチは,ズバリ「The Elder Scrolls IV: Oblivion」用。ATIのKnowledge Base - 737-21960ページから入手可能になっている。
パッチの効能は,Radeon X1000シリーズ搭載グラフィックスカードの使用時に,HDR(High Dynamic Range)バッファに対するアンチエイリアシングが可能になるというものだ。パッチを適用した後,Catalyst Control Centerからアンチエイリアシングを有効に設定。さらにThe Elder Scrolls IV: Oblivion側ではHDRを有効にしつつ,アンチエイリアシングは無効に設定すると,効果が現れるとされている。
なお,このパッチを適用すると,CrossFireにおけるAFR(Alternate Frame Rendering)が有効になるという。Catalyst 6.3には用意されていなかった“Catalyst A.I.用プロファイル”の追加も行われているようだ。 ただし,このパッチはあくまで「Proof of Concept」(機能の実証用)とされており,Bethesda Softworksや2K Games,ATIのサポート外となる。この点は要注意といえるだろう。
ちなみにATIによれば,CrossFire構成時にSuperAAを適用するとHDRバッファに対するアンチエイリアシングが無効になる問題や,芝のシャドウの描画がおかしい問題,1600×1200ドット以上の解像度をRadeon X1600 XT CrossFireで設定したり,Radeon X1900シリーズでゲーム中にタスク切り替えを行ったりするとゲームがクラッシュする問題があるとのこと。これらの問題については,現在対応中だそうなので,新機能ともども,いずれ正式に対策されてくるはずだ。Radeonシリーズ,とくにRadeon X1000シリーズのユーザーは,今後しばらくの間,ATIのサポートページをまめにチェックしておいたほうがいいかもしれない。(佐々山薫郁)
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