エレコム,画期的(?)なゲーム用“3D”レーザーマウスを発表
「オンライン対戦をすると負ける」「子供相手でさえ絶対に勝てない」と人知れず悩むFPSプレイヤーも多いことだろう。いや,私のことではないのでそんな目で見ないように。で,そういう人は,自分の腕ではなくマウスのせいにして,新しいゲーム用のマウスを買うべきである。そう,弱かったのはあなたが悪いのではなく,マウスが悪かったのだ。 というわけでここに紹介するのが,エレコムの衝撃の新作,3Dレーザーマウス「M-3D1UR」シリーズである。一見すると普通のUSB接続のマウスだが,ホイールの上に見慣れないボタンがある。よく見ると本体の左右にも同じボタンがあり,この三つのボタンを使うことによって,これまでキーボードで行なっていた自キャラの移動がマウスだけで可能になるという寸法だ。これらは実はボタンというよりスティックで,前に倒すと前進,後ろに倒せば後進,というようなバインドができる。いつものようにマウスを動かして状況を確認しつつボタンを前に倒して前進なんてことができ,結果としてマウス一つでFPSがプレイ可能となるのだ。 それ以外にも,カウント数を400/800/1600/2000の4段階に切り替えるられたり,センサに不可視波長のレーザー光線を使用して,LED方式に比べて精度の高い認識を可能にしたりと,基本的な部分もなかなかリッチな造りになっている。ちなみに,マウスを包むように装着されているのは,3D操作時の動きを安定させる“ホールドフラップ”というパーツだ。 というわけで,すっかり空いた左手はコーヒーを飲むなり,背中をかくなりさまざまな目的に使え,それだけ心にゆとりが持てることにより,箸にも棒にもかからなかったあなたのヘナチョコプレイが,かのFatal1ty氏その人さえ打ち負かせるようになるのである……といいなあ。 もともとはアメリカのSandio Technologyというメーカーが開発したもので,おなじみの奥谷海人氏がGDC(Game Developers Conference)2006で展示されていた本機をレポートしている。なんだったらそちらも合わせてお読みいただきたい。 もっとも,こういう新しいタイプの入力デバイスは「あまりにも斬新すぎて,えーと……」ということにもなりかねない。というか,割と高い確率でそうなるので,実際に触ることができ次第,その印象をお届けしよう。さらに詳しい情報はそのときお伝えできると思うので,毎晩敗北の涙にくれるプレイヤーはもう少しの辛抱だ。とはいえ,対戦相手もこのM-3D1URシリーズを使っちゃったらどうなるのだろう?(松本隆一)
【主な仕様】
■対応機種:USBインターフェイスを装備し,Windows XPが動作するPC/AT互換機 ※(Windows VISTA β版での動作確認済み) ※OSは日本語OSにのみ対応 ■インタフェース:USB ■方式:レーザーセンサ方式 ■分解能:400/800/1600/2000カウントから選択可能 ■ケーブル長:2.0m ■本体サイズ:約幅172.7mm×奥行116.3mm×高さ44.5mm(ホールドフラップ装着時) ■質量:約170g(ホールドフラップ装着時)
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