AMD,デュアルコアCPU用パッチ「DC Optimizer」をアップデート
AMDは日本時間2006年12月1日(米国時間11月30日),同社製デュアルコアCPU用最適化パッチ「AMD Dual-Core Optimizer」をバージョン1.1.1にアップデートした。対応OSはWindows XPおよびWindows Server 2003,Windows Vista Beta 2。すでに4Gamerの最新ドライバページではリンクを更新してあるので,すぐに入手したい人はそちらからどうぞ。
AMD Dual-Core Optimizerについては,2006年7月4日の記事を参照してほしいが,一言で説明するなら,「AMD製デュアルコアCPUに関連した不具合を解消するパッチ」といったところだろうか。今回公開されたバージョンでは,MicrosoftのWHQL認証が行われているほか,Quad FXプラットフォームにおいて「Gaming Mode」が追加されたのが目玉となっている。 付属のreadmeによれば,Gaming Modeは,タスクトレイに置かれたAMD Arrowロゴを右クリックすると表示されるコンテキストメニューから選択できるとのこと。これ以上のことは不明だが,パフォーマンスに関する何らかの最適化が行われるものと思われる。
なお,AMD Dual-Core Optimizerをインストールすると,Radeon Xpressチップセット搭載システムにおいて,Windowsのハードウェア互換性テスト中にシステムが停止する問題が確認されているという。これはRadeon Xpress用のグラフィックスドライバに問題があるためだそうで,現在のところ,問題の解決したグラフィックスドライバはリリースされていない。実使用時にも再現する不具合かどうかは不明だが,Radeon Xpressは今や自社製品なのだから,早急に対応すべき問題のような気もする。
というわけで,Radeon Xpressベースのシステムを使っている人はやや注意が必要であるものの,Athlon 64 X2などのAMD製デュアルコアCPUを利用していて,まだAMD Dual-Core Optimizer適用していないなら,バージョン1.1.1の導入をお勧めする。ただし,アップデート作業は当然のことながら自己責任となるので,この点だけはくれぐれもご注意を。 また,Quad FXシステムが販売されていない以上,2006年12月1日時点ではWHQL認証の有無だけが従来バージョンとの違いになる。どうしてもWHQL版のほうがいいというのでなければ,バージョン1.0.0導入済みのユーザーが1.1.1を新規に導入する必要はないだろう。(佐々山薫郁)
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