日本サーマルティク,ゲーマー向けのmicroATXケースを発売
PC関連パーツを取り扱う日本サーマルティクは,キューブ型のmicroATXケース,「LANBOX」(VF1000シリーズ)の発売を開始した。
LANBOXは,microATXまたはMini-ITXフォームファクタのマザーボードを収納可能なケースで,キューブ型の外観が特徴的だ。
エアフローにもかなり気を遣った設計になっており,ケース正面には90mm角ファンを搭載し,ケース背面へと向かってエアフローが生じるようになっている。 また,一般的なATX電源ユニットを搭載可能なのだが,一般的なケースとは上下逆に配置する形になっており,電源ユニットの吸気ファンは上を向くことになる。 microATX対応など筐体容積の小さいケースでは筐体内の温度が高くなり,電源ユニットには温度の高い空気が流れ込みやすい。LANBOXでは,外気を直接取り込むため,電源ユニットの温度は低く保たれやすい。発熱が気になる人にはありがたい配慮といえるだろう。 そのほか,サイドパネルやPCIスロットのブラケットにはスリットが入っており,グラフィックスカード周りのエアフローを向上させるような工夫がされている。また,ケース背面には60mm角ファンを2基取り付け可能だ。
ドライブベイや電源ユニット取り付け部まで取り外せるため,組み立て時のメンテナンス性は高い。また,マザーボードベースについては,100mm程度の高さまでならCPUクーラーを付けたままの状態でケース外に取り出せる。
LANBOXのラインナップは4種類用意されており,持ち運び用ハンドルの有無/アルミまたはスチール/カラーリング/サイドパネルの有無などの違いがある。価格や仕様などの詳細は以下のとおり。
VF1000BWS (ハンドルあり/スチール/ブラック/サイド:クリアパネル) サイズ:300×430×280mm(W×D×H) 重量:7.5kg 実勢価格:1万7800円前後(税込)
VF1000BNS (ハンドルなし/スチール/ブラック/サイド:スチールパネル) サイズ:300×430×230mm(W×D×H) 重量:6.7kg 実勢価格:1万6800円前後(税込)
VF1000SWA (ハンドルあり/アルミ/シルバー/サイド:クリアパネル) サイズ:300×430×280mm(W×D×H) 重量:4.2kg 実勢価格:1万9800円前後(税込)
VF1000SNA (ハンドルなし/アルミ/シルバー/サイド:アルミパネル) サイズ:300×430×230mm(W×D×H) 重量:3.7kg 実勢価格:1万8800円前後(税込)
ハンドルあり/なしモデルでは,サイドパネルも異なる。ハンドル付きモデルはクリアタイプを採用
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なお,ドライブベイは7インチ(※5インチベイとして利用可能)×1,5インチ×1,3.5インチ×3(オープン2/シャドウ1)となり,筐体前面のI/OインタフェースにUSB 2.0×2,IEEE 1394a×1,マイク入力/ヘッドフォン出力があるという点は共通である。ちなみに,オプションとして7インチ液晶ディスプレイが装着可能とのことだ。
LANBOXは,キューブ型ベアボーンと比べるとやや大型となるが,microATX対応ケースとしては,熱対策やメンテナンス性などが非常に優れた部類に入る。価格も一番高価なモデルで2万円弱と,それほど高くはないため,microATXでPCを自作する人には,お勧めの製品といえる。(oNo)
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