Futuremarkのベンチマーク開発者,Nicklas Renqvist氏のblogが更新された。フィンランド時間2007年4月27日に公開された記事のタイトルは「3DMark Next - Part 1」で,次世代3DMarkに関する,重要な決定事項が発表されている。
氏によれば,次世代3DMarkは「Windows Vista」専用で,DirectX 10世代のハードウェアにのみ対応するとのこと。まあ,Futuremarkの方向性からして,それほど驚くべきではないかもしれないが,「DirectX 9世代のベンチマークは『3DMark03』から三つも続いたので,そろそろ次世代に移行すべき」というのが,この決定の理由のようだ。DirectX 10を取り巻く環境については好意的な印象を持っているようで,「清潔で,イカしていて,こぎれい。僕のアパートとは正反対だ」と感想を述べている。
これが公開された画像のサムネイル。「透明な物体がぶつかった=風が当たった」と表現している? 拡大画像はぜひ氏のblogでチェックしてほしい
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ちなみに「約束どおり」画像は公開されたが,ベンチマークの1シーンではなかった。この点は残念だが,冷静になって見てみると,どうやらこれは,風のエフェクトを表現するデモの一画面のようだ。画像を見る限り,リアルな髪の毛をシミュレートしようとしているようである。氏は記事のなかで,爆発や雲の表現によく用いられる「Volumetric Rendering」(ボリュームレンダリング)を利用したエフェクトの次世代版に取り組んでいる最中と述べているから,ひょっとすると,それと関係があるかもしれない。
いずれにせよ,タイトルからして続報は期待できそうだ。気になる人は,連休中もチェックしてみるといいだろう。(佐々山薫郁)
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