FPSプレイヤー期待の新作,「Crysis」の最新ムービー(5分40秒)がGameVideos.comで公開された。
これはプレイムービーやプロモーションでなく,もっぱらゲームで使われているテクノロジーやゲーム性などについて解説されたもので,デベロッパであるCrytekのCEO,Cevat Yerli氏が登場するほか,NVIDIA,Intel,Microsoftから,それぞれマネージャーが登場してコメントを述べている。メンバーだけで言えば,あまりほかに例を見ないような豪華な顔ぶれだ。 IntelのStephane Neyre氏が,Crysisに使われているCryENGINE 2.0は,Intel製のパフォーマンスアナライザ,「VTune」などを使ってCoreテクノロジに最適化されていると語ったかと思えば,MicrosoftのMichael Newey氏が,CrysisはDirectX 10によって最高のパフォーマンスを発揮すると述べ,さらにNVIDIAのDarryl Still氏は,同社が数多くのエンジニアを投入して強力な支援を行っていると語るなど,いかにCrysisがゲームテクノロジーの最先端に位置するかをムービーを通して主張しているわけだ。 売り上げを考慮してか,最近「Windows Vista専用ってわけじゃないし,DirectX 9でも十分にキレイ」という方向にプロモーションをシフトしつつあるパブリッシャのElectronic Artsの意見も聞きたかったような気がしないでもない。
いずれにせよ,実際のプレイシーンをはじめ,短いながら開発シーンなども収められた興味深いムービーといえるだろう。(朝倉哲也)
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