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「プラチナファンタジー」，ジャレコにサービスを移管。第1次クローズドβテストは9月中旬に実施予定
ジャレコとエムゲームジャパンは本日（7月20日），MMORPG「プラチナファンタジーオンライン」において，日本におけるサービス/運営を移管する契約の調印式を行った。これに伴い，タイトル名も「ルナティア 〜プラチナファンタジーオンライン〜」（以下，ルナティア）に変更される。
プラチナファンタジーオンライン（原題 Holic）は，もともと韓国mGameが開発したタイトルだ。韓国では2007年7月にサービスが開始されており，日本でも，エムゲームジャパンで運営される予定だった。クローズドβテストは7月19日から開始予定だったが，6月22日の時点で時期未定の延期がなされたことを，覚えている人も多いだろう。
ジャレコ ゲーム事業本部オンライン事業部長 張 萬永氏
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さて，今回の調印式では，最初にジャレコのゲーム事業本部オンライン事業部長の張 萬永氏が登壇し，ジャレコのオンラインゲーム事業についてと，ルナティアのサービス移管に至った経緯を説明した。
オンラインゲーム事業についてごく簡単に説明しておこう。ジャレコは「NOSTALE」でオンラインゲーム事業に進出した。NOSTALEは，2007年3月に正式サービスを開始している。このタイトルは，いわゆるライトゲーマー向けのMMORPGであり，ジャレコのプレイヤー層拡大のために，ミドルコア向けタイトルとして，今回ルナティアが用意された。今後は，さらにコアゲーマーに向けたタイトルも視野に入れているとのことだ。
ジャレコのオンラインゲーム第2弾としてルナティアを選んだのは，このゲームが持つ特徴が，今後のオンラインゲームの主流になると感じたのが大きな理由とのことだ。
ルナティアの特長は，クエストやダンジョンといった，MMORPGに欠かせない要素を，プレイヤーが制作し，それを公開できるという点だ。4Gamerでも何度か記事を掲載しているので，ここでは詳細を割愛するが，興味のある人は，「こちら」のHoLic開発者インタビューを読んでもらいたい。
さて次に，ジャレコ代表取締役社長の本杉進也氏，エムゲームジャパン代表取締役社長の崔 正濬氏が登壇し，契約書にサインをしたあと，それぞれが挨拶の言葉を述べた。
崔氏は，オンラインゲームメーカーが協力し，マーケットを盛り上げていくことが重要だと述べ，サービスを提供するメーカー同士が協力し，今回のような提携が，成功事例として残るように最善を尽くしていくと語った。また，ルナティアのサービス移管については，「娘をお嫁に出すようなもの」とたとえ，末永く幸せな人生（？）を送ってほしいと感想を述べていた。
次に登壇した本杉氏は，ルナティアはジャレコが考える次世代オンラインゲームの姿そのものであると，その期待を述べた。
（左）エムゲームジャパン 代表取締役社長 崔 正濬氏
（右）ジャレコ代表取締役社長 本杉進也氏
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調印式のあとの質疑応答では，運営がジャレコに移管されたあと，韓国mGameからエンジニアやサーバーエンジニアなどが派遣されるが，サポート体制はエムゲームジャパンが準備を整え，積極的に行っていくこと，ローカライズするさいに日本向けのアレンジが行われることなどが明らかになった。
本作に以前から注目していた人にとって，クローズドβテストの日程まで決まっていたルナティアが，なぜ運営元がジャレコに移管されたのか，気になるところなのではないだろうか。そこで，調印式直後にエムゲームジャパンの崔氏，ジャレコの本杉氏に時間を割いていただき，どのような経緯でがジャレコがルナティアをサービスすることになったのか，話を聞いてみた。
話を総合すると，エムゲームジャパンでサービスする予定だったルナティアに，ジャレコが熱烈なアプローチをかけたことが主な理由のようだ。本杉氏いわく「どうしても欲しかった」タイトルとのことで，NOSTALEの次のタイトルはルナティアしかない，というほどだったらしい。
その後商談ベースの交渉が進み，崔氏いわく「1か月前（6月中旬）には，エムゲームジャパンでサービスするとは断言できる状態ではなくなった」という。クローズドβテスト延期が発表されたのは6月22日と，この時期と符合している。
ともあれ，プレイヤーにとっては，クエストやダンジョンを作れるという要素を盛り込んだ，本作をプレイする機会が（それほど）遅れずにやってくるという情報が何よりの吉報だろう。本日より新しいティザーサイトがオープンしているので，興味のある人はチェックしてみよう。
なお，エムゲームジャパンのプラチナファンタジー公式ティザーサイトでは，掲示板に書き込みをした会員の中から，抽選で50名にMintポイントが当たるキャンペーンが行われていたが，今回のサービス移管を受け，プラチナファンタジー専用ではなく，エムゲームジャパンで提供中のすべてのゲームで使えるMintポイントに賞品が変更されるとのことだ。
さて，気になる本作の今後のスケジュールだが，第1次クローズドβテストは9月中旬，第2次クローズドβテストは9月末から実施される予定だ。クローズドβテストの募集時期などについては，詳細が判明次第4Gamerでお届けする予定なので，楽しみに待っていてほしい。（oNo）
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