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[韓国ゲーム事情#272]KAMEX:Gravity社ブースレポートその2
2004/12/03 17:19
Kimの韓国最新PCゲーム事情#272

Gravity社ブースレポートその2:「Ragnarok Online」の最新アップデート内容が公開(2004/12/3)

Text by Kim Dong Wook特派員

 先日「こちら」で,"Gravity社ブースレポートその1"と題して,KAMEX 2004におけるGravity社の出展内容とブースの雰囲気をお伝えした。今回は"その2"として,同ブースのメインステージで発表された「Ragnarok Online」(邦題 ラグナロクオンライン。以下,RO)の最新アップデート内容をお伝えしよう。

 まずは発表された内容をザッと列挙しておく。

■モンスターがドロップするカードの種類が,大幅に増加する
■ゲームプレイの迫力を増すため,スキルバランスが再調節される
■初心者が效率良くゲームに馴染めるよう,初心者修練場が改善される
■職業別の多彩なクエストが追加される




 なかでもとくに注目なのは,スキルバランスの再調整。現在アップデートが進行中の"伝承キャラクター"(初公開の画像は右を参照)の中で,相対的にスキルが少なかったストーカー,クリエータ,ホワイトスミスといったキャラクターに,新スキルが与えられる。さらにそのスキルの中でも,ホワイトスミスの"武器精錬スキル"の使い勝手が大幅に向上した。同キャラクターの武器精錬スキルは,武器精錬NPCであるホルグレンよりもさらに高い成功率となるので,武器の強化に明け暮れるプレイヤーにとっては重要な改変となりそうだ。

 さて,2005年にプレイヤーが感じられるだろうROの新しい姿は,かなり多彩だ。
 中でも最も大きな変化は,これまでラグナロクオンラインの"背景"に過ぎなかった"ルーンミッドガッツ王国以外の新しい国家群"の登場である。
 一例を挙げると,賢者の都市として知られるユノーを中心に,"シュバルツバルト共和国"という名の大規模な国家が用意される。この国家の建造物は,既存世界とはまったく異なる雰囲気を持っており,ビジュアルだけでなく,ROのシナリオに大きな変化を与えるものになるという。
 また, 2005年1月末にアップデート予定と発表された"アルデバランターボトラック"は,一種のミニゲームとのことだ。これはギルドメンバーや友人と多様なトラックでレースが行えるもので,勝利して得たポイントをアイテムに交換するなど,ゲームシナリオとは密接に関わらない要素も盛り込んだシステムになる予定である。



 最後に,2005年第2四半期にアップデートされる"ホムンクルス"について。
 ホムンクルスは,アルケミストに新しく追加される"ペットと一緒に戦う"スキル(厳密には,スキルツリー)のこと。ペットに対して直接命令が下せるようになるという,アルケミスト専用のかなり魅力的なスキルだ。これによって,画面上には敵味方のモンスターが交錯することになり,戦術的にもビジュアル的にも戦闘の興奮が高まりそうだ。

 さて今回の発表によると,これまでに発表済み/未実装だったスキルは2004年中になんとか実装し,2005年には「RO 1.5」と言えるほど,新しいマップやクラス(テコンドーを駆使する"テコン少女"や"忍者"などが発表されている)を追加するとのことだった。

 同社ブースを去る前に,せっかくなのでGravity社の関係者に対して,「Ragnarok 2」に関する情報がもっと欲しいと迫ってみたが, 「現状,Ragnarok 2の全体的なマーケティングプランは計画途中なので,来年の頭まで追加情報は公開できない」と突っぱねられてしまった。まぁ裏を返せば,"来年の頭には新情報が出る"とも取れるので,もうちょっとだけお待ちあれ。

「ラグナロクオンライン」
 →公式サイトは「こちら」
 →日本国内公式サイトは「こちら」
 →紹介ページは「こちら」



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http://www.4gamer.net/news/history/2004.12/20041203171940detail.html