[韓国ゲーム事情#287]各社が盛んに行う,元プレイヤー呼び戻し計画
Kimの韓国最新PCゲーム事情#287
各ゲーム会社が盛んに行う,元プレイヤー呼び戻し計画(2005/1/7)
Text by Kim Dong Wook特派員
最近,韓国の多くのオンラインゲーム会社が,自社ゲームのプレイをやめてしまった元プレイヤー達を呼び戻すマーケティング活動を,必死になって展開している。
Gravity社は,最近「Ragnarok Online」(邦題 ラグナロクオンライン。以下,RO)の新しい広告キャンペーンとして,「ラグ恋歌」を始めた。この広告は,韓国の各種大手ポータルサイトやゲーム専門のWebマガジン,ゲーム雑誌など,至る所に掲載されている。 これまでのROの広告は,ゲームの楽しさを表現した明るいコンセプトのものだったが,ラグ恋歌は,元プレイヤー達の郷愁に訴えるコンセプトになっている。つまり目的が新規プレイヤーの獲得ではなく,あくまで以前ROをプレイした人の呼び戻しとなっているのだ。 具体的な内容は,過去にROを一緒に楽しんだギルドメンバー達を懐かしく思い,ほかのMMORPGをプレイしていても,ついROのことを思い出してしまう……というものになっている。 ちなみにラグ恋歌というタイトルは,日本でも大ヒットしたドラマ「冬のソナタ」の韓国タイトルである「冬の恋歌」からとられていると考えられる。つまり,「ROのソナタ」というわけだ。広告には,ROで一番人気の高いハイプリーストの男女のキャラクターを雪原の背景に合成した写真が使われていて,まさに冬ソナ的な雰囲気を醸し出している。
また,「Priston Tale」(邦題 プリストンテール)でも,最近「友よ,どこに?」というキャンペーンが行われている。 同作を運営しているPriston社の関係者は,「2002年3月のオープンβサービス開始からもう3年近くもサービスしてきた本作では,プレイヤー達に,ゲームを通じて多くの"思い出"と"縁"を提供できるよう努めてきました。今回のキャンペーンもその一環で,連絡が取れなくなった元プレイヤー達とゲーム内で再開できるように企画したものです」と説明している。
この2タイトル以外でも,多くのオンラインゲーム会社が,長期間自社のゲームをプレイしていない"元プレイヤー"達に対して,携帯電話のショートメッセージサービスなどを通じて,ゲームの再プレイを促している。
オンラインゲームの専門家であるYoon, Young Jin氏は,最近のこういった動きに対して,「MMORPGの場合は,3年程度が平均寿命といえる。あとは,いかにプレイヤー達の望む方向にアップデートしていけるかが,長寿となれるかどうかのポイントだろう。プレイをやめる人が多いゲームには,サービスが不足しているとか,ゲームバランスが崩れるようなアップデートが行われたなど,いろいろと問題が考えられる。根本的な問題を解決せずに,近視眼的なキャンペーンを行っても,解決にはならない」と指摘している。 また,とあるゲーマーは,ROのプレイヤー達の多くが,ゲームコンセプトが似ている「Mabinogi」(マビノギ)などほかのMMORPGへ流れ始めていると話していた。
「ラグナロクオンライン」 →公式サイトは「こちら」 →紹介ページは「こちら」
「プリストンテール」 →公式サイトは「こちら」 →紹介ページは「こちら」
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