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[韓国ゲーム事情#308]イースオンライン,開発はRenderWareで
2005/02/22 21:56
Kimの韓国最新PCゲーム事情 特別編

「イースオンライン」,開発はRenderWareで(2005/2/22)

Text by Kim Dong Wook特派員

 現在韓国で「イースオンライン」を開発中のCJIG(CJ Internet社のイースオンライン用ゲーム開発スタジオ)は,同作をRenderWareで開発するため,韓国でRenderWareのライセンスを持っているJOYON社(「巨商伝」の開発元だ)と正式契約を交わしたと発表した。

 RenderWareといえば,「BURN OUT」シリーズの開発元であるイギリスのクライテリ
オンソフト社が開発した,世界的に有名なゲーム開発ミドルウェア。「GTA3」「Winning Eleven」シリーズ,「Sonic Herose」「Black&White 2」「EverQuest 2」など,計800タイトル以上に及ぶゲームソフトの制作に使用されており,現在でも第一線のソフトとして広く認知されている。

 CJIG社の関係者は,

 「ゲームの全体的な枠を構成する"ゲームエンジン"の選定作業を行うため,クリエイター達がさまざまなエンジンと開発ツールをテストしてみた。その中で,最終的にRenderWareが,性能面,機能面でイースオンライン開発プロジェクトに一番相ふさわしいと判断された」

と,RenderWareを採用した理由をコメントしている。

 またイースオンライン以外にも,RenderWareで開発中のオンラインゲームは多い。有名なところでは,ハンゲームでお馴染みのNHN社が開発しているMMORPG「アークロード」(ArchLord),JOYON社の「巨商伝2」などがあり,RenderWareの韓国のゲームデベロッパへの広がり方は,除々にではあるが顕著だ。

 さてイースといえば,つい先ほど(2月22日)日本ファルコムから,イースシリーズの最新作「イース−フェルガナの誓い−」が発表されたばかり(記事は「こちら」)。どちらのイースも楽しみだが,本作はシングルプレイゲームに比べて設備投資やテスト期間の面で制作に少し困難の多そうな"オンライン版"。ましてや確固たるスタイルのできあがっている"人気シリーズ"の"オンライン版"なわけで,このプロジェクトが滞りなく進行することを祈るばかりである。

「イースオンライン」
 →紹介ページは「こちら」




【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.02/20050222215635detail.html