[韓国ゲーム事情#341]「Yogurting」オープニングイベント開催
Kimの韓国最新PCゲーム事情#341
「Yogurting」,グランドオープニングイベント開催(2005/5/6)
Text by Kim Dong Wook特派員
5月2日,韓国でのオープンβテストを5月10日に控えている「Yogurting」(邦題 ヨーグルティング)の"Grand Opening"イベントが,ソウルで行われた。 人気プロゲーマー出身で,現在はYogurting開発チームで企画を担当するKim,Dong Soo氏の司会で進行されたこのイベントは,ゲーム紹介,コスプレ,試遊などのゾーンに分けられており,Yogurtingの明るい雰囲気に合った演出が随所に見られた。
まずは2004年夏に当サイトでもインタビュー(「こちら))を行った,Yogurtingの総括プロデューサーKo,Dong Il氏が登壇し,Yogurtngのエピソードとシステムに関する説明を行った。エピソードの数が豊富というYogurtingの特性上,進行がとても早く,一つひとつのエピソードについて十分な説明が行われなかったのは残念だ。
Neowiz社のパブリッシング本部長Park Taek Gon氏は,「西洋式のファンタジー,ハードコア,Dark&Heavy,大作志向という従来のMMORPGスタイルでは,これ以上プレイヤー達を楽しませることができない」と前置きした後,「Yogurtingは,学校,エピソード,コンシューマという新しい要素を通じてオンラインゲームの多様性を追求した作品だ。だからこそ,成功する可能性は高いだろう」と自信を覗かせた。
また会場では,コスプレイヤー達がYogurtingに登場するコスチュームを身にまとい,ゲーム中に登場するものと同じ振り付けのダンスパフォーマンスを披露し,注目を集めていた。
Yogurtingの総括プロデューサーKo,Dong Il氏
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以下は,会場でPark Taek Gon氏とKo,Dong Il氏に行ったインタビューの模様だ。日本サービスに関する内容も含まれているので,ぜひ読んでほしい。
4Gamer: 同作の正式サービス開始時期と,課金方式について教えてください。
Park Taek Gon氏(以下Park): 正式サービスは,オープンβサービス開始後,そう長い月日をかけずにスタートする予定です。また,プレイヤー達に多彩なエピソードを提供することで,それに見合う費用を支払っていただけるような有料サービスにしていきたいです。従来のMMORPGが,"好きなアイテムをコレクション"する目的が強いものであるとしたら,Yogurtingには,"きれいなコスチュームをコレクション"していく楽しさがあるはずです。結論としては,アイテム課金を考慮中ということになりますね。ただ,プレイヤーの利便性を考えて,多様なメニュー(?)を準備しています。
4Gamer: クローズドβテストでは,キーボード操作が難しいというプレイヤーからの指摘が多かったようですが,このあたりは改善されているのでしょうか?
Ko,Dong Il氏(以下Ko): 操作体系は,過去にアーケードで親しまれたシューテングゲームの感触を生かしながら,それをオンラインRPG向けに進化させたというコンセプトになっています。従来のMMORPGのように,プレイヤーが長時間遊ぶほどに操作が上手になるといったものではなく,誰もが1時間ぐらいで簡単に楽しめるものを目指しています。現在はまだ完璧なチューニングではないかもしれませんが,オープンβテストの時点では,もっと快適な操作感を感じてもらえるはずです。
4Gamer: エピソードベースのゲームということですが,エピソードはどれくらいの数を用意しているのですか?
Ko: 今まで制作されたエピソードは90個以上です。オープンβサービスの時点では,その中から63個のエピソードを公開する予定です。この63個のエピソードをすべてクリアするためのプレイ時間は,100〜120時間になるでしょう。今後は毎月,月刊雑誌のように,中小規模のエピソードを10〜15個程度ずつ追加していけるような開発体制をとっています。
4Gamer: それでは,エピソードの最終ストーリーは,いつ頃登場することになるのでしょうか?
Ko: 現段階の構想では,最終ストーリーは2006年中盤の公開を予定しています。しかし,プレイヤー達の評判が良ければ,エピソードは絶えず追加されていくでしょう。
4Gamer: 日本でのサービススケジュールを教えてください。
Park: 日本では,2005年夏頃のオープンβテスト開始を目標としていて,正式サービスは,現在ガンホー・オンライン・エンターテイメントと協議中ですが,秋頃の開始を予定しています。ローカライズは,現地の文化を反映するような形で準備中です。なお,日本以外にも,中国,台湾,タイなどの企業とも協議中で,来年には,国内外のビジネスを合わせて,年売上1000億ウォン(約100億円)を期待しています。
4Gamer: Yogurtingのマーケティング費用はどれくらいを予定していますか? また,マーケティング戦略はどういったものでしょうか?
Park: オープンマーケティングのためには,20億ウォン(約2億円)以上のマーケティング費用が必要となる予定です。オープンマーケティングの主なコンセプトは,有名歌手のミュージックビデオの件(関連記事は「こちら」)でもお分かりいただけると思うのですが,プレイヤーの感性を刺激することに重点を置くことで,既存のゲームマーケティングとの差別化をはかっています。
4Gamer: オンラインRPGの大衆化を目指しているそうですが,明確なターゲット層はどのあたりでしょう?
Park: 人気コミックの「スラムダンク」は,単純な漫画ではなく,一つの文化として位置付けられましたよね。同様に,Yogurtingも単純にオンラインゲームではない,世代を超越した文化として定着させていきたいという希望を持っています。基本的なメインターゲット層は,13〜18歳です。 Yogurtingは,オンラインゲームの廃人を作るようなゲームではなく,誰もが気軽に楽しめるゲームを標榜しており,ゲーム内で最高地位に上がることを目標とするよりも,ゲームプレイ自体を楽しめるタイトルとして作りたいというのが,開発スタッフの総意です。
4Gamer: ありがとうございました。
Ko&Park: こちらこそ,ありがとうございます。
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ヨーグルティング |
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