NHN Japan,オンラインバスケ「FREESTYLE」(仮称)説明会を開催
本日(8月5日)NHN Japanは,去る8月3日に同社が日本での独占供給権獲得を発表した(関連記事は「こちら」),韓国のオンラインバスケットボールゲーム「FREESTYLE」(仮称)のメディア向け説明会を開催した。
韓国のJC Entertainmentが開発したFREESTYLEは,2004年12月に韓国内でのβテストを開始してから約半年で累計会員数700万人,最大同時接続者数8万人を突破したという,正真正銘の人気タイトル。 トゥーンレンダリングで描かれた3Dキャラクターが,ハーフコートで3人対3人の対戦を行うストリートバスケの"3 on 3"(1 on 1,2 on 2も可能)ルールで戦う,オンラインスポーツゲームだ。キャラクターのコスチュームやBGMは,ヒップホップカルチャーを色濃く反映したものになっており,熱心なゲームファン以外の若者達にも広く受け入れられている。 従来のスポーツゲームは,チーム全体を一人のプレイヤーが操作するという点で,いわば"監督"的な遊び方になるものが多かったが,本作の場合は一人の選手だけを操作することになるので,よりスポーツらしいスポーツゲームになっているといえる。基本操作を,A,S,D,Fの四つのキーとカーソルキーだけで行えるなど,簡単にゲームを楽しめるのも売りの一つだ。 より本作について詳しく知りたいという人は,過去記事の「こちら」や「こちら」,そして韓国語版プロモーションムービー(「こちら」)でご確認を。
左:Hangame事業本部 本部長 伊藤隆博氏
右:Hangame事業本部 ゲーム事業部 ビジネス企画・運営チーム チーム長 鎌田 誠氏
|
日本では,8月下旬に「ハンゲーム」上に公式サイトが開設され,同時にクローズドβテスト参加者の募集も開始となる。その後,秋にはクローズドβテストとオープンβテストが行われ,年内にも正式サービスへ移行する予定だ。 プレイ料金は,正式サービス開始後も無料(アイテム課金制)を予定しているが,これはNHN Japanが本作を,"インターネットスポーツ"として位置づけ,"一人でも多くの人にインターネットスポーツを体験してもらいたい"という意志を持ってのことだという。
インターネットスポーツという言葉は,韓国で注目を集めている"e-Sports"を想起させるが,これは決して同じものではないようだ。 確かに韓国では,韓国eスポーツ協会がFREESTYLEを競技種目として公認しているなど,e-Sportsの競技としても認知されている。 だが,NHN Japanが提唱しているインターネットスポーツは,"インターネットゲームを通じてスポーツに親しみ,ひいてはスポーツ全体の発展に寄与したい"といった,e-Sportsと比較するとライトな概念。 ハンゲームには2005年3月の時点で,老若男女合わせて1100万以上のID登録会員がおり(記事は「こちら」),会員同士の気の合う仲間によって作られている"サークル"は,40万以上存在しているという。こういったハンゲームの会員達が,気楽にスポーツゲームを楽しみ,なおかつ,スポーツゲームを通じて会員間のコミュニケーションがこれまでよりも促進されるような形を想定しているようだ。
先に軽く触れたとおり,アイテム課金制は採用されるようだが,販売されるのは,キャラクターが強化されるといったたぐいのものというよりも,使用することによって経験値やポイントが通常の倍入手できるようなアイテムが中心になるという。 FREESTYLEでは,試合に勝っても負けてもキャラクターには経験値やポイントが加算され,経験値が一定の数値を超えるとレベルアップして新たな技を覚えたり,貯まったポイントを使って新たなコスチュームをゲーム内で購入できるといった仕組みが用意されている。 だが,とにかく試合数をこなしていけば経験値やポイントがたまるという仕組みなだけに,プレイヤーごとに異なるプレイ可能な時間の差が,そのまま試合結果に結びつくようなことにもなりかねない。 そういった懸念を払拭し,なるべく等しい環境で,楽しくプレイしてもらうための措置が,このようなアイテムの販売ということのようだ。
なお,日本でクローズドβテストが行われるときに採用されるのは,韓国でサービス中の最新バージョンをローカライズしたものというわけではなく,細部に微調整を施したものになるという。 前述のとおり,e-Sports競技として勝敗のみを競うというよりも,日本のハンゲームユーザーが,まったりとコミュニケーションをしながら楽しめるものに仕上げていくとのことで,その方向性に合致した形の,日本独自アイテムの登場も期待できそうだ。 また,BGMに使用されているヒップホップも,韓国版ではいわゆる"K-HIPHOP"(韓国産ヒップホップ)がメインだが,これを日本のアーティストによる"J-HIPHOP"に替えるような案も,実現に向けて動いているようだ。 こういったことを考えてみると,ハンゲームが日本で提供するFREESTYLEは,日本語版というよりも"日本版"とでも表現したほうが正確かもしれない。
ちなみに,NHN Japanが提唱しているインターネットスポーツの,FREESTYLE以外のタイトルについては,現時点では未定(水面下では何かしら動いているようだが)とのこと。
果たしてNHN Japanの思惑どおりの受け入れられ方をするのか否か。まずは秋にスタートするクローズドβテストが一つの試金石になるだろう。クローズドβテスト参加者の募集がスタートした段階で,4Gamerでもその情報をお伝えする予定なので,気になる人はぜひ応募してみよう(その前に,ハンゲームIDの取得をお忘れなく)。(TeT / photo by kiki))
※画像は韓国版のものであり,日本版とは異なります
|
|
クールにバスケ FREESTYLE |
|
|
|
|
|
|
Published by NHN Japan Corporation(C)1994-2005 JC Entertainment. All Rights Reserved. |
|
|