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[韓国ゲーム事情#401]「FreeStyle」「Kart Rider」のイベント
2005/08/24 21:44
Kimの韓国最新PCゲーム事情#401

「FreeStyle」と「Crazy Racing:Kart Rider」の大規模イベント開催(2005/8/24)

Text by Kim Dong Wook特派員



 8月20日と8月21日の二日間,ソウルのCOEXでは人気オンラインゲーム「FreeStyle」(邦題 クールにバスケFREESTYLE)と「Kart Rider」のLANパーティ"e-ty Summer2005"が開催された。

 初日は,オンラインバスケットボールゲームのFreeStyleをフィーチャーした"FreeStyle Day"。
 会場には300台のPCが設置されており,開発元のJC Entertainmentが運営するゲームサイト「Joycity」と,パブリッシャであるKTHのゲームサイト「Paran」でFreeStyleのアカウントを持っている人ならば,誰もが現場で三人のチームを組んでFreeStyleの大会に参加できた。
 JoycityとParanのプレイヤー,それぞれ200チーム以上が参加したこの大会。最終的にJoycityは"so whatチーム",Paranでは"F.S.Sチーム"がトップになった。その後,FreeStyle史上初のサービスをまたいだ頂上決戦が,この両チームにより行われ,28対23でJoycity代表のso whatチームが総合優勝を果たした。
 以前,「こちら」でも少し言及しているが,JoycityとParanは統合リーグの設立を発表しており,今回のイベントはその布石としても意義深いものであった。日本でもクローズドβテストが9月8日にスタートするこのタイトルは,サービスや国境をまたいだ交流戦などが実現するかも含めて注目されている。
 なお,優勝賞金として200万ウォン(日本円で約20万円)を手にしたso whatチームは,「ParanとJoycityの頂点に立つことができて,非常に嬉しい。今後も統合サーバーによるイベントが行われることを期待している」と語った。
 一方,JC Entertainmentの関係者は,「今回のイベントは,JoycityとParanのプレイヤー達が一堂に会した意味あるものだった。今後もe-SportsとしてのFreeStyleを育成するために,さまざまなイベントを用意している」と明らかにしている。



 この日だけで数千人が入場したe-ty Summer2005では,この大会以外にも,JoycityでFreeStyleの広告モデルを務める現役Hiphooper,Ahn,Hee Wook氏が来場者と一緒にストリートバスケットボールを楽しんだり,HipHop風の衣装をまとったコンパニオンによるフォトセッションが行われるなど,当日たまたまCOEXに訪れていた人達にも好評を博していた。

 ところでJC Entertainmentといえば,「こちら」で話題にした,セガの「シェンムーオンライン」の開発にまつわる問題が気になるところ。
 同社の関係者に,改めて問い合わせてみたところ,「セガとJC Entertainmentでは,法的措置といったところまで事態を悪化させるつもりはないという合意をとったうえで,円満な解決案を模索しています。開発に関する契約は終了しますが,現在セガとJC Entertainmentが50%ずつ保有しているシェンムーオンラインに関する知的財産権は,このままにすることが原則です」との回答があった。
 なお,50%の知的財産権を保有することで,収益的なメリットを見込んでいるかについては「現段階ではノーコメント」とのこと。



 さて話をe-ty Summer2005に戻そう。
 イベント二日目の8月21日は,Nexonのオンラインレースゲーム「Crazy Racing:Kart Rider」(以下,Kart Rider)のLANパーティが行われた。"国民的ゲーム"と呼ばれるほどにメジャーなこのタイトル。大会スタート前から,入り口には数百人ものプレイヤー達が長蛇の列を作っていた。

 FreeStyleが三人組での参加が前提だった一方,こちらは一人でも参加申し込みが可能ということもあり,やはりたまたまCOEXに居合わせた家族連れなどの参加も目立っていた。Kart Riderは韓国のレジャーコンテンツの一つになったとすら言えそうだ。

 この日のハイライトは,Kart Riderの第2次公式リーグへの出場切符2枚をかけて行われた大会。数百人が参加し,午前10時から午後4時までの熾烈な予選と本戦を勝ち上がった8人が決勝戦に進出した。
 予選や本戦以上の激しいレース展開となった決勝戦を制したのは,Kim,Sol氏。そして準優勝がCho,Nam Gon氏という結果になった。



 現在,韓国で一,二を争う人気をほこるFreeStyleとKart Riderのイベントということもあり,この二日間で2万人(公式発表)もの人々が会場を訪れた。
 会場で一緒に楽しんでいる親子の姿から,韓国ではオンラインゲームが,世代を超えた娯楽として,そして一つの文化として成立しているという印象を受けたのは,筆者だけではないだろう。


クールにバスケ FREESTYLE
■開発元:JC Entertainment
■発売元:NHN Japan
■発売日:2005/11/24
■価格:基本プレイ料金無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」
Crazy Racing:Kart Rider
■開発元:Nexon
■発売元:Nexon
■発売日:2004/03月中
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」
シェンムーオンライン
■開発元:N/A
■発売元:セガ
■発売日:N/A
■価格:未定

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.08/20050824214459detail.html