[韓国ゲーム事情#410]Gravity戦略発表会 Kim会長は出席せず
Kimの韓国最新PCゲーム事情#410
Gravity,戦略発表会で新ロゴを公開。Kim会長は出席せず(2005/9/9)
Text by Kim Dong Wook特派員
Gravityは昨日9月8日,ソウルのPLAZA HOTELで,"Global Best Gravity"という戦略発表会を行い,その場で新しい同社のロゴを公開した。
新しいロゴ(右の画像)には,同社の"グローバル企業として跳躍したい"という思いが込められており,アルファベットのGをかたどったマークは,Gravityの活動の場(Global),Gravityの中核事業(Game),そしてもちろん,同社自身(Gravity)を表している。さらに,Gのマークを立体的に描くことで,Globalに活動するGravityの顧客は,"Global Player"であることを強調しているとのことだ。
……というロゴの発表にしては実に派手なイベントとなったが,このイベントの真の目的は,やはり筆頭株主であるKim Jung Ryool(キム・ジュンユル)会長による,持ち分売却に対する,同社の立場表明である。 同社社長のYoon, Woong Jin氏(左の写真)は,日本のEZER社との合意による立場を,以下のように説明した。
1 Gravityの現経営陣を中心に,引き受け側であるEZERと安定的な関係を維持する 2 「Ragnarok Online 2」「Requiem」などの新作の開発に関しては,今後も継続して最善を尽くし,パブリッシング事業も強化していく 3 無形資産(海外での営業ネットワーク,海外パートナーシップ,ブランド価値など)を,より強化していく 4 EZERの関連会社などのグローバル競争力を活用していく 5 EZERなどの協力の下,Gravityは最高のゲームデベロッパとなるよう最善を尽くす
Yoon氏はさらに,「より具体的な話は,9月21日に予定されている臨時株主総会で,引き受け側の関係者達と協議したあとに,明らかにしたい」と付け加えた。 当初,このイベントに直接参加し,さまざまな疑問に直接回答してくれると期待されていたKim会長は,突然欠席となり,今後の彼の去就や,新会社設立の噂などに関しては,まったく聞くことができなかった。 なおこの発表会には,EZERの関係者数人が(通訳をつけて)直接参加しており,まるで発表内容を細かくチェックするような姿も見られた。
Yoon, Woong Jin氏
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この発表会のあと,Yoon社長に時間をいただき,みなが気になるであろう今後のガンホー・オンライン・エンターテイメントとの関係について質問してみた。Yoon社長は返事は,「ガンホーとは現在デベロッパと現地パブリッシャとしての関係を維持していますが,今後は,両社がもっと発展的な関係になるでしょう」というもの。これが,すなわち両社の合併を意味するのかどうかは現時点では判断できないが(そもそも日本の上場企業と韓国の上場企業の合併なので,そうそう簡単にできるものではない),少なくとも今の関係のままではないことは匂わせていた。 また「Ragnarok Online 2」に関して,日本ではガンホーがサービスするのかという質問に対しては,「現在は,引き受け側であるEZERと協議しなければならないことが山積みで,その問題については,現段階では言えることが何もありません」とのことだった。
「Ragnarok Online 2」のノービス男性キャラクターの原画最終版(左)と,同ノービス女性キャラクターの原画最終版(右)
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ところで,9月16日〜18日に開催予定(16日はビジネスデイ)の東京ゲームショウ2005では,同社のRagnarok Online 2の発表会が行われる予定である。現在の状況や日本市場に対する氏の期待を考えると,これは「Kim会長,突如欠席」ということはなさそうだ。今からその内容に期待しておこう。
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