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「ファンタジーアース」βテストのプレイ概要が明らかに

2005/10/24 00:00

　スクウェア・エニックスのMMOアクション「ファンタジーアースザリングオブドミニオン」（以下，FE）のβテストが，いよいよ10月27日（木）よりスタートする。今回は，このβテストでプレイできる部分について，細かく紹介していこう。

　これまでお伝えしてきたとおり，FEの世界には六つの大陸と五つの国家が存在する。プレイヤーはいずれかの国家に所属し，他国との戦争をすることになるわけだ。
　だが今回のβテストでは，ゲブランド帝国のあるストリクタ大陸と，カセドリア連合王国のあるエイケルナル大陸の二つだけが開放される。エルソード王国（ペデスタル大陸），ネツァワル王国（ビクトリオン大陸），ホルデイン王国（オーレーオール大陸），そして世界の中心にあるエスセティア大陸は閉鎖されており，これらで遊べるのは（あるとすれば）次のβテストか，正式サービス以降となるようだ。

　なお，このβテストでは，以前掲載したプロデューサーのインタビューでも語られていたとおり，レベルキャップが20となっている。仕様がインタビュー時のままであるならば，3～4週間程度のプレイでこのレベルに到達するはずなので，βテストが行われる期間では，相当気合を入れないとたどり着かなそうだ。
　とはいえ，味方同士でうまく連携を図れば，レベル差のある相手とも互角以上に戦えるようなバランスを目指しているとのことなので，気合いを入れてレベル上げに専念するような必要はないだろう。

　今回のβテストで戦争中に建造できる建物は，自軍の支配領域を広げる役割を果たす"オベリスク"のみとのこと。敵に対して自動的に矢を放つ"ウォッチタワー"などの建造は，まだできない。これもまた，まずは対人戦をメインに体験してもらおうという，開発者側の意向の表れかもしれない。

■登場するモンスターについて

　FEでは国同士の戦争が最大のウリではあるが，もちろんモンスターを相手にした狩りも楽しめる。ここでは，3種類のモンスターを紹介しよう。

上段："Goblin"（ゴブリン）
知能を持った人間型のモンスターで，FEの世界に広く分布している。人間同様，武器を使って攻撃してくるため，攻撃方法は多彩。個々の戦闘能力はそれほど高くないものの，集団で襲いかかってくることもあるので要注意

中段："Gob Jackal"（ゴブズジャッカル）
ゴブリンに飼われている凶暴な肉食獣。その大きな体は，針のように硬い毛で覆われている。素早い動きと鋭い牙で，襲いかかってくる

下段："Venomous"（ベノモス）
クリスタルの影響で巨大化したクモ。粘着性のある糸を吐き出し，獲物の動きを封じてから，噛みついてくる。それほど強いモンスターではないが，牙には毒があるため油断はできない。さらに巨大な亜種もいるようだ

■カセドリア連合王国とゲブランド帝国の首都について

　FEに登場する国家には，それぞれ首都が用意されている。ここでは，βテストに登場するカセドリア連合王国とゲブランド帝国の首都や，街の中にある施設について，スクウェア・エニックスより提供された資料をもとに解説していこう。

●カセドリア連合王国首都"アズルウッド"

＜風景（リリースより）＞
　豊かな緑と怏々たる外海に囲まれた美しき王城区と、外壁に囲まれ堅牢を誇る一般区とで構成されている。
　以前は、深い緑のなかにひっそりと存在していた傭兵街であったが、ウィンビーン率いる傭兵団の本拠地として名を馳せ、そのまま首都として使われることとなった。
　ティファリス即位の記念に王城区の離島に建立した「聖堂」は、唯一の架け橋が先の戦争により分断され、住民の間でも復興が待ち望まれている。

＜暮らし（リリースより）＞
　静かな暮らしを望むティファリスの思いに同調する国民性のためか、多少の窮屈さは気にしていないようである。交通の便が劣悪なのを除き、生活は向上の一途をたどっており、非常に活気に満ちている。
　首都の周りで狩猟や食料の収集ができ、湖で水産物が採れ、木材を中心とした資源もあり、将来性豊かな土地といえよう。

●ゲブランド帝国首都"ルーンワール"

＜風景（リリースより）＞
　ルーンワールは、ゲブランド国内において最も歴史のある街である。しかし、その歴史の長さは貧富の差を生み、しかも文化として定着してしまっている。
　王城周辺は煌びやかであり、落ち着いた色合いも手伝って厳かなイメージを醸し出しているのに対し、一般居住区はあまりにも貧相である。
　いわゆるスラム街とまで言われる区画は首都らしからぬ雰囲気を持ち、ルーンワールの暗部として貴族からは毛嫌いされている。

＜暮らし（リリースより）＞
　王城の周りに居を構える人々の暮らしは豊かである。だがそれは特権を振りかざし、栄華をほしいままにしてきた結果ともいえる。
　そしてその他大勢の一般住民は通常税の他に貴族のためにも税を支払っており、さらなる重荷となっている。
　それでも、住民の顔は明るい。ライル皇帝の革命的政治のためである。貴族特権を次々と廃止し、住民生活の向上に努めている。反対に貴族は没落を始めており、皇帝への反感もしばしば囁かれる。

上段：カセドリア連合王国　下段：ゲブランド帝国

"Manager"に話しかけると国情報画面が表示される。この画面では，国の正式名称，首都の名称，その国に所属しているプレイヤーキャラクターの数，制圧中のフィールドの数，文化レベル，それまでに行ってきた戦争の回数，戦争の勝率，アイテム価格の割引率などを確認できる。さらに，王様から下される目標や，王様とその側近からのメッセージが表示されるのもこの画面だ

　それぞれの首都には，

・Weapon Shop……ウォリアー，スカウト，ソーサラーのクラスごとに用意されている武器屋
・Armor Shop……ウォリアー，スカウト，ソーサラーのクラスごとに用意されている防具屋
・Ring Shop……高い戦果を上げたプレイヤーに贈られる"リング"で特別なアイテムを購入できる店
・Item Shop……薬や食べ物といった消費アイテムが売られている道具屋
・Official Shop……王様からの"目標"を達成すると，アイテムが販売される国直営の特別な店
・Repair Man……装備品を修理して耐久度を回復してくれる修理屋
・Enchanter……モンスターがドロップする"ジェムクリスタル"で装備品を強化してくれるエンチャントショップ
・Inn Master……HP / パワー / スタミナを全回復できる宿屋
・Bank Keeper……アイテムとゴールドを預けられる銀行
・Manager……王様からのメッセージや目標などを教えてくれるNPC
・Prize Clerk……戦争で得た報酬リストから戦闘報酬を渡してくれる場所

が用意されている。
　つまり，戦争やフィールドでのモンスター狩りに出かける前には，ここで装備を調えつつ準備をすることになるわけだ。ちなみに，Official Shop以外の店では，制圧しているフィールドの数によって変動する"文化レベル"が上昇すると，販売される品物の数が増えるという。また，王様からの目標を達成していくと，国の生産力が向上し，ショップで販売されるアイテムの価格が下がるというシステムも用意されている。

上段左から，Weapon Shop，Armor Shop，Item Shop，Ring Shop，Repair Man，Enchanter，Inn Master，Bank Keeper，Prize Clerk

■カセドリア連合王国国民の最初のクエスト

　たびたび繰り返しているが，今回のβテストに登場するのは，カセドリア連合王国とゲブランド帝国の2国のみ。プレイヤーは最初に，どちらの国に所属するかを選ぶことになるわけだが，ここではカセドリア連合王国を選んだ場合の，最初のクエストの流れを紹介しよう。

　プレイヤーがキャラクターを作成し，所属国を選択すると，王様からのメッセージが表示される。その指示に従って"訓練紹介状"を読み，その後，首都にいる"Trainer"を訪ねると，今度はNPCを探したり，モンスターを倒してアイテムを入手したりさせられる。そしてこれらを次々にクリアしていくと，最後に"戦争に勝ってリングを手に入れろ"という指示が与えられる。ここまで来て，初めてFEのウリである戦争に挑戦できるというわけだ。

　どちらかというとチュートリアル的な位置づけであろう，このクエストは，最初からいきなり戦争に飛び込むのではなく，操作方法や世界観などをある程度把握させ，FEの世界への没入度を高める役割を果たしてくれそうだ。
　なお，ゲブランド帝国にも同様のクエストが用意されていると思われるが，詳細は明かされていない。こちらはぜひ，自分の目で確かめてほしい。