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「ファンタジーアース」,2次βは5か国が登場 召喚モンスターも
2005/11/24 14:20
 スクウェア・エニックスは,MMOアクション「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」(以下,FE)で間もなく実施予定の2次βテストの情報を本日(11月24日)公開した。今回明らかにされたのは,スクウェア・エニックスの,「ファンタジーアース メールマガジン Vol.2」(2005年11月16日配信)で先行公開された情報の詳細だ。メルマガを購読している人も,メルマガ登録をしていない人も,ぜひチェックしてほしい。


■2次βテストでは,5か国すべてを使用可能

 FEの世界には五つの国が存在し,プレイヤーはそのいずれかに所属して,他国との覇権争いに挑むことになる。今回はこの部分の説明を割愛させてもらうが,気になる人は以前の記事をチェックしてほしい。ともかく,これがFEの最も基本的な設定である。
 その5か国のうち,2005年10月27日から11月14日まで行われていた1次βテストでは,「カセドリア連合王国」と「ゲブランド帝国」の2か国のみが公開されていた。だが,近日スタート予定の2次βテストでは残りの3か国,「ネツァワル王国」(ビクトリオン大陸),「エルソード王国」(ペデスタル大陸),「ホルデイン王国」(オーレーオール大陸)も追加公開される。
 つまり2次βテスト参加者は,まずこの5か国のうちのどれかを選択し,所属することになるわけだ。FEの最大の特徴である,五つ巴(?)の覇権争い(戦争自体は1国対1国だが……)を楽しめるので,1次βテストよりもかなり正式サービスに近い状態のテストになると言ってもいいだろう。

 それではこれより,スクウェア・エニックスより提供された資料をもとに,新たに登場する3か国の特徴を紹介していこう。



●ネツァワル王国(首都:ベインワット)

<概要(リリースより)>
「獣王」ヒュンケルに統治される国家。
痩せた土地が多く、決して豊かとはいえない国だが、国民は気丈で、強い意思をもって自らの生活を切り開く活力あふれる人々である。
ヒュンケルは、世界が5つの国に統治されるようになる前の戦役で活躍した獣人王ロムの再来と言われ、国民の高い支持を得ている。ヒュンケル自身も民を思い、弱きを助け強きを伸ばす善政を敷いている。
獣人王ロムが好んで使ったとされる「斧」がこの国のシンボルであり、「斧」を使用した技術が発達している。ヒュンケル自身を含め、この国を守るのはみな斧を携えた屈強な兵士たちである。

『この身、何処かで果てようとも、我らが思いは世界を変える』

ヒュンケルの言葉に従い、死をも恐れぬ勇敢な戦士たちは、敵国にとって大いなる脅威となるだろう。


<背景(リリースより)>
元々は鉱山夫が住居とした、山腹の小さな村から歴史が始まっている。豊かな鉱脈は潤沢な資金となり、それを元手に拡張を続けていった結果、「レッドマウンテンピーク」の異名を持つ城塞兼住居となった。

現在、鉱脈はほとんど途絶えたとはいえ、鉱物を利用した武具の生産技術はメルファリア随一を誇っており、重要な資金源となっている。
また、城と城下町を結ぶ「グレートブリッジ」は、商人が行き交い、活気に溢れている。


<暮らし(リリースより)>
暮らしよりも生産を優先させているため、環境は良好とはいえない。
陽の当たらぬ場所ではあるが、鉱山内に住居を作ること自体が異例であり、天然の迷路ともいうべきベインワットは幾度もの他国の侵攻を退け、結果的にネツァワルの危機を救っている。




●エルソード王国(首都:リベルバーグ)

<概要(リリースより)>
「賢人王」と呼ばれる、知識の探求者ナイアス王が統治する国家。武よりも知を重んじ、各種魔術や錬金術の技術促進を国が積極的に支援していることから、首都リベルバーグには世界中から魔術師や錬金術師が集まってきている。ナイアス王自身も合成獣キメラの生成に成功した人物として有名である。
それらの優れた技術により繁栄した国は非常に裕福であり、政治的にもナイアス王を支持する声は高い。ナイアス王こそ至上の王であるとする一部の血気盛んな部下たちが領土拡大に勤しんでいる。
この部下たちの組織する軍は「セディアス魔法兵団」と呼ばれ、強力な攻撃魔法を得意とした恐るべき軍隊である。

『古代エスセティア王国の時代は、みなが幸せに暮らしていたんじゃよ』

すべての人がクリスタルの恩恵を受けながら幸せに暮らしていた時代を思い、ナイアス王はそう語る。彼の研究の果てに、本当の平和が待っているのだろうか。


<背景(リリースより)>
元は豊かな水産物を陸揚げして栄えた漁村であった。現在では魔法国家としての色合いが強いものの、今でも水産物はエルソードの重要な資源であり、資金源となっている。

首都として拡張を続けるリベルバーグは研究都市としての色合いも持つ。錬金術や新しい技術の開発に余念がなく、結果として多くの学者が集まり、さらなる活気をもたらしている。


<暮らし(リリースより)>
学問が発達している反面、住民の暮らしは決して良いとはいえない。
理由は簡単で、長き過去から続く戦乱のためである。徴兵・徴用…前王国の国民に対する締め付けは、現エルソード王即位まで苛烈なものであったが、今ではやっと落ち着きを取り戻しているといった具合である。




●ホルデイン王国(首都:ナッツベリー)

<概要(リリースより)>
オーレオール大陸では長く内乱が続いていたが、あるときクリスタルの啓示を受けたという羊飼いの娘、ワドリーテが民衆を率いて立ち上がり、当時の腐敗した国家を打ち倒して大陸を平定した。ホルデインは五つの国の中でもっとも歴史の浅い国である。
国はまだようやくひとつになったばかりで、長きにわたる内乱の爪あとはまだ癒えてはいないが、それでもワドリーテという圧倒的なカリスマを手に入れた国民は開拓者の気風に溢れ、尚武の心も厚く、団結力では他国に決して引けをとることはない。
ワドリーテはクリスタルの啓示を受けたときに授かったと言われる剣をもって、国土を平定した。それはそのままこの国のシンボルとなっており、兵のほとんどは剣術を得意とする。

『望み、そして行動せよ! 正義の光は、必ずや我らを照らすであろう!』

剣に込められた強い信念に付き従い、兵士たちは今日も戦場へと向かっていく。
いつか焼け野原がまた、羊たちの遊牧する緑の大地に戻ることを夢見て。


<背景(リリースより)>
小高い丘の上に造られたナッツベリーは、メルファリアの中でも特に美しい街との評判を得ている。

牧羊地として生まれたこの街は、自然と同調するよう計画的に立てられ、違和感なく風景に溶け込んでいる。中央広場から、四方に伸びる街道には、商業区、居住区が機能的に配されており、都市機能としてだけではなく、城塞としての役割をも兼ねている。


<暮らし(リリースより)>
そんな首都ナッツベリーに住む人々の暮らしは、他国と同様、長い戦乱によって疲弊しているといえるが、住民の活気は衰えていない。
女王への信頼は厚く、都市全体が女王の意思を貫こうという意欲に満ち溢れている。




■新たな建築物と召喚モンスター

 FEで戦争を開始するには,他国のフィールドに自国の「キープ」(砦)を建築することで宣戦布告する必要がある。前回の1次βテストでは,このキープに加え,戦争中に自国の支配領域を広げる効果を持つ「オベリスク」が建築可能だった。
 2次βテストではさらに,「ウォッチタワー」「ウォークラフト」を建築できるようになっている。

 ウォッチタワーは,周辺の敵に対して自動的に弓矢を放ち,攻撃してくれる建築物。戦略に応じ,敵軍が自軍に攻め込んできそうな地域にあらかじめ建築しておいたりすることで,戦争を優位に進められるだろう。

 ウォークラフトは,召喚モンスター「ジャイアント」を召喚できる建築物。FEの世界で建築を行うには「クリスタル」が必要だが,召喚モンスターを呼び出すにもやはりクリスタルを消費することになる。
 なおFEでは,召喚モンスターを呼び出したプレイヤーが,召喚モンスターに変身するという設定になる。つまり,大きな召喚モンスターに変身し,敵プレイヤーや敵の建造物に襲いかかるといったことができるのだ。

 また,1次βテストでも建築可能だったキープでは,召喚モンスター「ナイト」を召喚できる。これもやはり,プレイヤーがナイトに変身するという形だ。

 なお,召喚モンスターには,通常のプレイヤーが選べるクラス同様に得手不得手が設定されており,決して万能ではない。つまり,どんなに強い召喚モンスターにも,必ず穴がある。相手がどんな召喚モンスターを,どういうタイミングで繰り出してくるかを見極めつつ,それに対抗する策を練る……といった,戦略をきっちり立てる必要がありそうだ。


 これまでヴェールに包まれていた部分が,徐々に明らかになるにつれ,期待度がさらに高まってきているFE。開始直前の2次βテストの当選者には,すでにメールによる通知が届いているようだが,今回の選に漏れてしまった人のためにも,4Gamerでは新しい情報が入り次第お伝えしていく予定だ。(TeT)

●左:ウォッチタワー ●中:ウォークラフト ●右:キープ
●上段:ジャイアントは,身体の大きさゆえに動きこそ鈍重だが,肩に担いだカノン砲の威力は抜群。敵兵や敵建造物をなぎ倒す攻撃力を持つ
●下段:騎馬にまたがった騎士型の召喚モンスター,ナイト。高速移動が可能で,ほかの召喚モンスターに対して絶大な威力を発揮するという

ファンタジーアース ゼロ
■開発元:スクウェア・エニックス
■発売元:ゲームポット
■発売日:2006/12/21
■価格:月額プレイ料金無料(アイテム課金制)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.11/20051124142014detail.html