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[韓国ゲーム事情#486]5人MCCで話題の「Order Online」
2006/02/15 20:43
Kimの韓国最新PCゲーム事情#486

5人MCCで話題の「Order Online」がストレステストを発表(2006/2/15)

Text by Kim Dong Wook特派員


 以前お伝えしたことがある,韓国Wefly Entertainmentが開発中のMMORPG「Order Online」で,本日(2月15日)から19日までの5日間,ストレステストが行われる。

 「戦略型MMORPG」というコンセプトで,2004年から開発が続けられている同作。これまで3回にわたってクローズドβテストが行われているが,今回のストレステストは,期待の2作品「Granado Espada」(邦題 グラナド・エスパダ。韓国では2月14日からオープンβテスト中)および「ZerA」(2月15日にオープンβテストスタート)と,時期の重ねてテストを行うという,真っ向から挑戦状を叩きつけた形となっており,話題を呼んでいる。
 また,このOrder Onlineは,Granado EspadaのMCCシステム(複数キャラクターを操るシステム)と似た特徴を持っており,Granado Espadaの人気にあやかったとも見られなくもない。
 この時期にテストを敢行する理由を,同社の担当者に聞いてみた。彼は「元々2月の初めにストレステストを予定していましたが,1週間ほど日程が延期されて,たまたまGranado EspadaやZerAと対決する形になったのです。意図的にGranado Espada人気に便乗しようとしたといったことはありません」と語っている。

 とにかく,現時点ではさまざまな意味で非常に気になるタイトルであるOrder Onlineの,詳細をお伝えしておこう。

 同ゲームのタイトル中の「Order」は騎士団を意味しており,騎士団は同ゲームでパーティを意味する。このタイトル名だけを見ても,多数のキャラクターを操作するというシステムが用意されていることが分かるだろう。
 本作はRTS的なスタイルの操作方式を採用することで,多数のキャラクターを同時に戦略的にコントロールできるようにし,既存のMMORPGとの差別化を行ったゲームであり,その主旨はGranado Espadaに似ているようだ。
 キャラクターは,ヒューマンとイモータル(Immortal)という2種類の種族と8種類の職業群で分けられており,プレイヤーは,最大5人のキャラクターで構成される「騎士団」を保有するようになる。ストレステストでは,ヒューマン族の5個の職業群が用意してされており,イモータル種族はオープンβテスト以降に追加される予定となっている。

 話題を呼んでいる「騎士団システム」は,同ゲームの革新的なシステムだといえるだろう。火,水,風,大地の4種の属性を持った騎士団は,その組み合わせによって戦略的なプレイができるようになっている。
 レベルとアイテムのみによってキャラクターが強くなる一般的なMMORPGとは違って,本作の場合は,プレイヤーのコントロール能力が,戦闘での勝敗に大きく影響を与える。具体的には,強力な魔法か範囲魔法を使うことができる「騎士団スキルシステム」,自分だけの騎士団を構成するための「キャラクタートレードシステム」,多数のキャラクターを効率良く動かすための「キャラクターAIシステム」および「RECALL機能」などを,うまく使いこなすことが,勝利へとつながるらしい。

 また本作では,騎士団同士でパーティを組むことも可能だ。計10人のプレイヤー,つまりキャラクター数では最大50人で構成されるパーティでは,RAIDモンスターの討伐,イベントクエストの攻略,さらにはパーティ間のPvPを行うことができる。プレイヤー間のコミュニティ強化に役に立っているし,オープンβテストでは友人探し機能やギルドシステムも実装される予定だ。

 「REIGO弾システム」は,さまざまなレベルの「REIGO」というアイテムを獲得することで,武器とスキルの攻撃力をアップグレードできるというシステム。同じ武器とスキルを持った騎士団でも,お互いに違う能力を持つようになる。
 クエストについては,クエストアイテムが褒賞としてもらえる「反復クエスト」と,新しいキャラクターをもらえる「キャラクター付与クエスト」が存在する。そのほかにも,「ミステリークエスト」と「戦争シナリオクエスト」も用意されているという。

 パッと見は,どうしてもGranado Espadaに似ているように思えるが,同ゲーム特有の要素もかなり存在しているようだ。Order Onlineの基本コンセプトは,一人でプレイしていてもパーティ戦闘の感覚を味わえることだというが,オンラインゲームの特性上,アップデートによる変化点が非常に多いため,今後どんな新しい変化が追加されるかはまだ分からない。
 そういう意味でも,同ゲームの動きに注目する必要がありそうだ。

 同社の海外担当者であるJeong Yun Chul氏によれば,「日本のパブリッシャにも,5人までコントロールできるという点で興味を持たれており,多くのオファーを受けていますが,現在は3社くらいに絞り込みました。日本のゲーマーにとっても,今のところGranado Espadaに似ているように見えるかもしれませんが,あちらとはまた違う楽しさを与えることができると確信しています」と語っている。


GRASEN
■開発元:Wefly Entertainment
■発売元:CJ Internet
■発売日:2006/12/14
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.02/20060215204331detail.html