注目のMMORPG「R.O.H.A.N」,国内展開・戦略発表会を開催
GEOMINDが開発し,国内ではYNK JAPAN/KESPIが運営を予定している,大作MMORPG「R.O.H.A.N」(ロ・ハ・ン)。「タウン建設システム」「リベンジPvPシステム」「ソリダリティシステム」「モンスターキル(M-KILL)システム」「レベルダウンエンチャント(LDE)システム」などの独自のシステムを備えており,すでに正式サービスが開始されている韓国では,オープンβ時から大好評を博している(関連記事は「こちら」と「こちら」)。
エキサイトによる2億円の投資(関連記事は「こちら」)でも注目を集め,国内においても公式サイトで,すでに4月から会員登録が行われている本作だが,肝心のサービス開始時期に関するアナウンスは,これまで一切なされていなかった。そんな中,本日(6月9日),秋葉原コンベンションセンターで,YNK JAPANおよびYNK Koreaと,エキサイトによる国内展開・戦略発表会が開催された。 韓国では開発元のGEOMINDがアイテム取引サイトと提携し,公式にRMT(リアルマネートレード)を認める形となっていたりと,色々気になる点が多い本作だが,ここでは,つい先ほど開催された発表会の模様をお伝えしたい。
YNK Korea代表取締役社長 ユン・ヨン・ソク氏
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まず,YNK Korea代表取締役社長 ユン・ヨン・ソク氏が壇上に立ち,「YNK KoreaとYNK Gamesはこれまで4年間,グラフィックス中心の既存のゲーム開発から一歩進んで,システム中心のゲームを開発しようと努力してきました」と挨拶の言葉を述べ,「韓国では正式サービス開始後の初月売り上げが45億ウォン,約5億3千万円を記録し,その人気は衰えておりません。本日は大きな可能性を秘めたオンラインゲーム市場を持つ,この日本で,初めてR.O.H.A.Nを紹介する日です。これから本作に大きなご声援をいただきますよう,よろしくお願いいたします」と,日本市場への期待の高さを表明した。
続いて壇上に登った,エキサイト代表取締役社長 山村幸広氏は「このゲームのマーケティング/決済/アライアンス・パートナーの開発を担当して,このゲームを盛り上げていきたい」と,本作に対する同社のパートナーシップ示し,「このゲームを今年の後半の大きな目玉にしていきたい」と意気込みを述べた。
また,YNK JAPAN代表取締役社長 パク・ギ・ウォン氏は,「どのようにして良い形でのユーザーのコミュニティを作り上げるか,という点に焦点を当てて展開し,成功したのがR.O.H.A.Nです。このゲームをどこの国に持って行っても,同じ形で十分に展開できると思います。」と本作に対する強い自信のほどをのぞかせた。
左:エキサイト代表取締役社長 山村幸広氏
右:YNK JAPAN代表取締役社長 パク・ギ・ウォン氏
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YNK JAPAN運営企画チームリーダー 福田和史氏
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その後,R.O.H.A.Nのゲーム説明に当たった,YNK JAPAN運営企画チームのリーダー,福田和史氏によって,本作の世界観や種族,さらに今回が国内での初めての発表となった,二次職業の説明と紹介が行われた。これに関しては,先ほどアップした「こちらの記事」を参照していただくとして,ここでは二次職業について,少々補足を行っておきたい。二次職業に就くためには,キャラクターのレベルが50以上の状態で,“ある特定の条件”を満たす必要があるという。この二次職業は,一つの種族ごとに二つ用意され,プレイヤーはどちらか好きなほうを選択できる。ヒューマンの二次職業はガーディアンとディフェンダー,エルフの二次職業はプリーストとテンプラー,ハーフエルフの二次職業はスカウトとレンジャー,ダンの二次職業はアベンジャーとプレデターとなっている。
福田氏は,続けてR.O.H.A.Nのシステムの説明を行ったが,こちらもまた,詳細に関しては先ほどの記事を参照していただきたい。ここでは,その中では触れられていなかった「個人商店システム」について説明しておく。「個人商店システム」はその名のとおり,自分の持っているアイテムに好きな値段をつけて販売できるシステムだが,本作の「個人商店システム」は,ギルドとの関わりを持っている。ギルドマスターが税率を設定すると,ギルドメンバーの売り上げから税金が徴収され,ギルドの共有金庫に納められる。これによってギルドの運営をバックアップできるのだ。
左から:YNK Korea企画室 室長 ナ・ソン・ヨン氏,アートディレクターのチェ氏
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最後に,YNK Korea企画室 室長 ナ・ソン・ヨン氏と,アートディレクターのチェ氏によって,今後新しく追加される装備やグラフィックスが紹介された。撮影禁止だったため,お見せできないのが残念だが,その中には,和風とも韓国風ともいえるような,民族衣装風の装備のデザイン画などが含まれていた。また,日本でもメールマガジンなどを通じて紹介されている,小説に登場するNPCのイメージが紹介された。これらのNPCをゲーム内のイベントなどで登場させることも予定しているとのこと。さらに,日本でのクローズドβを記念して追加される新しい騎乗動物や,これまで剣と盾しか装備できなかったナイトが,新しいパッチによって二刀流が可能になるといった,今後の予定が紹介された。
そして,最後にナ氏は,「オンラインゲームは戦闘と経済,そしてコミュニティの,三つのバランスが取れていなければなりません。そしてそれは,各国のプレイヤーの好みによって,それぞれ違ったバランスを取っていくことが大切です。クローズドβやオープンβテストを通じて,R.O.H.A.Nの基本的なシステム以外の,グラフィックスや戦闘といったすべてのものを,日本のプレイヤーの好みに合わせて作り直すことも可能だと考えています。そのために,ぜひ皆さんの協力をいただきたいです」として,今回のプレゼンテーションを締めくくった。
残念ながら,クローズドβテストの具体的な開始日や,サービス開始後の料金体系,さらには気になる,国内でのアイテム取引サイトとの提携の有無に関しては聞くことができなかった。しかしながら,壇上に立ったそれぞれの人からは,韓国における本作の好調ぶりを受けて,国内サービスに向けての自信が滲み出てくるような印象を受けた。今月中にも開始されるだろうクローズドβを,期待しながら待つこととしたい。(Text by ginger Photo by kiki)
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R.O.H.A.N |
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