ガンホー,「RO」におけるインフレ対策の途中経過を報告
ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下,ガンホー)は本日(9月14日),MMORPG「ラグナロクオンライン」(以下,RO)で発生しているインフレーション傾向への対策について,8月時点における途中経過を報告した。 周知のようにROでは,社員(当時)による不正アクセス問題の影響もあり,ゲーム内の通貨流通量が増えてインフレーションが生じ,アイテムの価格が高騰する傾向が続いている。今回報告された対策は,この傾向に対処したものだ。ガンホーは以降,対策の経過を毎月報告していくと約束している。
2006年8月15日のニュースでお伝えしたとおり,ガンホーは多方面にわたる対策を検討しているが,以前の記事における記述と照らし合わせると,今回報告されたのは,
■消費型・期間限定型のアイテムを販売しZenyの消費を促進させる ■「不正行為の取締りを強化していくことで、不正キャラクターが大量に獲得したZenyを回収していきます」
という2項目についてだ。これに関して,もちろんガンホーは「運営チームでは,今回実施した対応策がゲームバランスを調整する対策の全てではないと考えております。今後も最善策を考え開発元である韓国のグラヴィティ社と協議を行い,さまざまな対応を実施していく予定です」と言明している。
前者に関し,ガンホーは8月29日(火)から9月12日(火)にかけて全24ワールドで,Zenyの消費を促進させるために,消費型アイテム「おもち」と「レモン」をNPCから期間限定で販売した。これによるZeny回収額については,実施期間の多くが9月にかかっているため,9月の報告に盛り込まれるとのことだ。
一方後者については,運営チームによる調査/分析を通して,8月1日から29日の間にGungHo-IDに対して行われた一斉措置(アカウント停止および,調査のための一時凍結を含む)の件数と金額を報告している。
・2006年8月 1日(火) 約2500件 ・2006年8月 4日(金) 約 600件 ・2006年8月 8日(火) 約2200件 ・2006年8月11日(金) 約 600件 ・2006年8月15日(火) 約2300件 ・2006年8月29日(火) 約7000件
※一斉措置を行った総アカウント数:約1万5200件(一時凍結後,疑いの晴れたものも含む暫定的な件数) ※一斉措置における回収総額Zeny:約790億Zeny(実際に回収された,確定金額)
なお報告によると,不正ツール利用者への措置は随時行っており,上の数字はあくまで該当期間のもので,8月中の最終措置件数は別途「ラグナロクサポーティングデータ」(8月度)に掲載されている。
消費型アイテムの売り上げがまだ報告されていないため,現時点では適切なコメントが難しいものの,以前公にされたところによれば,事件によって不正に売られたゲーム内通貨は6000億Zenyにのぼる。また,今回「措置」された不正ツール利用者の分については,どちらかというと「これからさらに増えようとする流通分を未然に抑えた」と考えるのが正しいだろう。まずは措置件数に驚くとともに,前途の困難は察するに余りあるようにも思われる。 ともあれ,ガンホーがこの件に対する姿勢を旗幟鮮明に打ち出し,途中経過の定期的なディスクローズを約束したのは,間違いなく前向きなことである。対策が進展し,順調な経過報告が行われることを願ってやまない。(Guevarista)
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ラグナロクオンライン |
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