[G★2006#41]地味め? リアル志向? フットサルゲーム「Kicks Online」
「Kicks Online」(以下,Kicks)は新興のソフトメーカーEntermateが開発しているフットサルゲームだ。3 vs. 3から5 vs. 5の対戦が楽しめる。かつて韓国ゲーム事情でも軽く紹介したことがあるので,名前を目にした人もいるだろう。
現在,韓国ではオンラインサッカーゲームが大量に出回っている。そのため,ほかの作品との差別化が気になるところだが,Kicksは,ボールが燃えたりといった過剰な演出には手を出さない方針のようだ。あくまでも,サッカーゲームの基本的な部分の面白さで勝負しようとしている。ある意味「リアル志向」のサッカーゲームである。とくにボールの物理的な挙動などには自信を持っているようだ。
EntermateマーケティングチームチーフマネージャーのSeungpill Ro氏
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Kicksは,2006年7月にオープンβテストを開始しており,正式サービスも近々行われる予定である。課金形態には,アイテム課金制が予定されている。 課金アイテムにはどんなものがあるのかと聞いてみると,靴や服をはじめ,各種スキルを向上させるものが予定されているとのこと。それに対して,そのようなアイテムを出すと,リアル志向の方向から外れるのではないかと聞いてみたのだが,やはりそのあたりのさじ加減には苦慮しているらしい。アイテムによってかなり有利になるようだと,対戦のリアルさが損なわれてしまうし,かといって効果が小さければ,誰もアイテムを買わないだろう。販売アイテムは,少し足が速くなる靴や,服などが中心となりそうだ。 現状でも,試合に勝ったときにもらえるポイントをためてアイテムを購入できるのだが,プレイヤー達はそれだけでは不足らしく,早くアイテムモールをという声も上がっているという。
オープンβテスト中の現状で,約200の「クラブ」ができているそうだ。現在はオンライン対戦のみだが,今後,クラブ対戦が整備されるようになると,ユニフォームなどの需要が増していくものと思われる。将来的には,クラブのマークやユニフォームのデザインなども自分達でできるようにしたいとのことだった。 画面はどちらかというと地味めで,トゥーンシェーディングも新鮮味はない。それでも,安易に派手な演出を使いがちなメーカーが多い中,本質部分で勝負しようとしているのは評価すべきかもしれない。(aueki)
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