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「スカッとゴルフ パンヤ:Season3」クローズドβテストプレイレポート
2006/11/16 20:15
 ゲームポットは,11月9日から11日までの3日間,同社が運営するオンラインゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」(以下,パンヤ)の次期アップデート,「Season3」クローズドβテストを行った。
 Season3で追加/改善される新キャラクターやゲームシステムについては,すでに「こちら」先行体験レポートで詳しく紹介している。本稿では,クローズドβテストに参加した筆者が,βテスター達の反応も交えたレポート記事をお届けしよう。

 今回のクローズドβテストでは,予定されていた開始日(11月9日)に,いきなりサーバートラブルが発生してしまった。さらに翌日の11月10日,サーバーオープン時間を若干過ぎてからテストが再開されたのだが,ローディング中にサーバーから切断されるプレイヤーが多発するなど,問題点が目立っていた。
 今回のβテストでさまざまな問題点が浮き彫りになり,結果として,テストプレイをする時間がかなり短くなってしまったのは残念だ。また,今回のβテストの結果を受けて,Season3の正式実装日は延期となってしまったが,近日中にプレオープンテストが実施されるとのことなので,βテストに参加できなかった人は楽しみにしていてほしい。



■アバターの重要性をあらためて感じさせてくれた,チャットルーム
 さて,ここからは実際のβテストの内容について触れていこう。
 まずはSeason3で実装される「チャットルーム」について。これは最大30名が参加できる,まさにアバターチャットを楽しむための部屋。コミュニケーション部分の強化を目的として導入された機能だ。チャットルームの舞台としては,既存のコースと同じ「BLUE LAGOON」「ICE CANNON」などが選べるが,あくまで「背景」としての差異があるだけなので,好みで選んでしまっていい。
 Season2バージョンでも,ロビーでチャットできるし,特定の友人と待ち合わせしたければ,ルームを作成/利用すればいい。しかし,ここで「ああ,やっぱりアバターの存在は強い」と感じたのは,同じ待ち時間でも,味気ないテキストだけで会話をするのと,目の前に相手のキャラクターが存在する(しかもキャラクターは自由に動き,エモーションを表現することもできる)のとでは,楽しさが大きく違ってくる。
 とくに,チャットルーム内ではカメラアングルを自由に調整できるため,買ったばかりの衣装やアクセサリを身に着けて,上から横から下から……とばかりに観賞しているプレイヤーが多かったようだ。地面に寝転んでいると,まったく知らないアリンキャラクターが「添い寝〜」などと言いながら近寄ってきたりして,対戦モードにはない,よりフレンドリーな交流が図れた。初対面のプレイヤーとも,より気軽に親しくなれそうである。



 このチャットルームは,Season3の新機能の一つ「Myショップ」が利用できるエリアでもある。余分に持っているアイテムや,もう不要になってしまったアイテムなどを,MMORPGでいうバザー/露店のような感覚で,個人売買できるのだ。あまり余剰/不要品を持っていない初心者でも,欲しいものを安く手に入れるチャンスが生まれるので,正式実装されたあかつきには,活発に利用されそうな新システムである。
 なお,当初の発表では,Myショップで取り引きできるのはPPアイテムだけで,リアルマネーをチャージして購入するCPアイテムは取り引き不可とされていたのだが,クローズドβテストでは,CPアイテムも商品として扱えていた。この点に関しては混乱しているテスターが多かったが,ゲームポットの正式発表/プレオープンテストの実施を待ち,確かな情報を確認したいところだ。



■新キャラ「カズ」&新コース「ディープインフェルノ」
 カズの複雑かつダークな背景設定や,能力面での特徴に関しては,既報のとおりなので割愛させていただく。ここでは,カズ専用のファッションアイテムのお披露目や,新コースディープインフェルノのスクリーンショットなどを中心に見ていただこう。
 パンヤに登場するキャラクターは,基本的に可愛らしいイメージが強い(マックスとダイスケは例外か?)。カズはクールというべきか,なんというか,衣装にしてもモーションにしても,一つ一つがやたらと芝居がかったキャラクターだ。ボギー以上のスコアを叩いてホールアウトすると,グリーンに怒りの拳を叩きつけたりするあたり,その外見とは裏腹に,激しい性格の持ち主らしい。なお,実際のゴルフではグリーン上で暴れるとペナルティとなるので,実際にマネしてみたい読者は,せいぜいアリンかクーのモーションあたりで我慢しておくように。

黒/白ずくめの学生服が,憎いまでに決まっているカズ。さしずめパンヤ界のプリンスといったところだろうか。たかだかパーぐらいでそこまでポーズを決められても,操作しているこちらが照れてしまうのだが


 新コースであるディープインフェルノを何周か回ってみたが,既存の高難度コースと比較して,さらに難しさが増しているというほどのものではなかった。しかし,高低差がきついこともあり,上級者でもちょっと気を抜くと,良いスコアが出しにくいコース,という印象だ。
 一つ気になったのは,魔界をイメージした火山地帯ゆえか,グリーンが蜂の巣状のデザインになっていること。これは人にもよるのだろうが,大変見づらく,パット前に目を凝らし,カメラ視点を何度も切り替えて確認しなければならない場面もあった。ロングパットのときには,ちょっとした傾斜の読みが,バーディとパーの差を生むことになるので,これを「見づらい」と感じる人にとっては,かなりの慣れが要求されそうだ。

写真左:この程度の距離なら問題ないが,ロングパットのときには通常のグリーンに比べて,非常に見づらくなる 写真中央:風も弱いし行けるかな? と甘く考えがちだが,パワーの足りないキャラクターの場合,細かくきざむことをお勧めする 写真右:こちらはモーションが新しい,「スパイクショット」を打っている最中のマックス。筆者もゲージ2本をためてがんばったのだが,どうしてもうまくいかず……


■「アプローチショットバトル」に挑戦
 Season3では,PPを賭けて行うスキンスモードに,新たなゲームモード「アプローチショットバトル」が加わる。参加する場合100PPが必要となるこのモード,さすがに通常の対戦に比べるとプレイヤーが少なく,最初は対戦相手をぼんやりと待ち続けるはめになった。
 アプローチショットバトルは,たった1度のショットでカップにギリギリまで近づける技を競うという,経験とカンと一瞬の集中力が問われるミニゲーム。とにかく1ゲームがあっけなく終わるので,つい悔しさから「もう1勝負!」と熱くなりがちなので,PPの残りをよく確認して,計画的に利用してほしい。

まだまだ芝目(?)を読みきれていない筆者。これでも近づけたほうなのだが,アプローチショットバトルではついに1位にはなれなかった


 このほかにもSeason3では,特定のアイテムを組み合わせて,各ステータスを上昇させる「リング」(18個1セットだった)が合成できる「カディエ先生のマジックボックス」や,ステータスのダウングレードを可能にするシステムが実装されていた。
 マジックボックスは,「ガチャっとポン太」などで入手したアイテムが使い切れないほど溜まってしまった人なら,ステータス補正のために気軽に試すのもよいだろう。ただしこのリングは消耗品扱いで,効果は1個につき1ホールとなっている。



 また,ここでは詳しく触れなかったが,キャラクター能力値の修正など,ゲームバランスを大きく変える内容も含まれている。とはいえ,レベルが上がるほどにパワー値が有利になる上方修正なので,βテスター達はこのバランス調整についてはあまり気にしていない様子であった。

 11月13日のニュースでもお伝えしたとおり,Season3の正式実装は延期されることになった。11月15日の時点で,プレオープンテストの時期については未定となっている。カジュアルゲームというジャンルの中で,パンヤは圧倒的なプレイヤー数を誇るタイトルだけに,ファンの期待を裏切らないクオリティでのプレオープンテスト,そして正式サービスが望まれるところだ。(ライター:麻生ちはや)


スカッとゴルフ パンヤ
■開発元:Ntreev soft
■発売元:ゲームポット
■発売日:2005/05/27
■価格:無料(アイテム課金),フロンティアグルーヴ販売のパッケージ版は2100円(税込)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.11/20061116201537detail.html