ニュース
NHN Japan,マルチタームを完全子会社化
2006/12/26 17:21
 NHN Japanは本日(12月26日),国内のオンラインゲーム開発会社であるマルチタームの発行済株式の100%を取得し,完全子会社化した旨を発表した。

 マルチタームは,オンラインゲームに特化した国内でも希有なゲームデベロッパ。独自開発したオンラインゲーム用ミドルウェアMassplayerSystem(MPS)を軸に営業/開発活動を行っており,「ファンタジーアース ゼロ」「ときめきメモリアルONLINE」,最近では「プロ野球 ファミスタ オンライン」でMPSが採用されているなど,累計60タイトルの開発に関わる実績を持つ。
 一方NHN Japanは,ご存じ国内最大級のゲームポータルサイト「ハンゲーム」を擁するゲーム運営会社。会社立ち上げ当初は,韓国で培われたサービスやノウハウを日本市場にて展開するという日本支社としての色合いが強かった同社だが,日本国内でハンゲームが確固たる地位を築いた後は,やや方針を転換。とくに今年に入ってからは,キューエンターテインメントとの提携による「メテオスオンライン」およびチュンソフトとの提携による「アミーゴ・アミーガ」の提供など,国内のデベロッパとの結びつきを強化しており,日本のオンラインゲーム市場に合わせた独自路線を着実に進みつつある。
 今回の発表は,その方針をさらに推し進める戦略の一環と考えられ,ゲームタイトルの買い付けとその運営のみを行うパブリッシャ事業から一歩進み,開発から運営までを一貫して行う統合型のオンラインゲーム会社を目指す構えだ。

 同社が運営する「ハンゲーム」は,現在累計で1931万のID,最大同時接続者数12万4000を誇る規模に成長しており,日本のオンラインゲーム市場における最大手といっても過言ではない。マルチタームを子会社化し,独自開発力を備えることになるNHN Japan。その次の一手が注目されるところだ。(TAITAI)



ハンゲーム
■開発元:N/A
■発売元:NHN Japan
■発売日:N/A
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.12/20061226172114detail.html