Microsoftは,DirectX Runtimeの2007年2月版を公開した。今回もインストーラ,フルパッケージとも入手可能になっている。すでに4Gamerのリンクページは更新してあるので,すぐに入手したい人はそちらからどうぞ。
くどいと思われるかもしれないのを覚悟のうえで,改めて強調しておくと,ゲームなどの開発者に向けて提供されるDirectX SDK(SDK:Software Development Kit,ソフトウェア開発キット)は,日常的にアップデートされている。例えば同じ「DirectX 9.0c」でも,数か月前と最近では,開発者が使っているバージョンは微妙に異なったりするのだ。
そのため,最新版のDirectX SDKを用いて開発されたゲームをプレイする場合,ユーザー側のPCでも,ゲームの実行環境(正確には実行するためのモジュール群)=Runtimeを最新版にアップデートしておく必要がある。 市販タイトルの場合,そのゲームのメディアに(そのタイトルが動作する)最新バージョンのDirectX Runtimeがセットで入っている。だが,ゲームの体験版やベータ版,基本無料のオンラインゲームでは,必ずしもそうではない。その場合に利用すべきなのが,約2か月に一度のタイミングで定期的にアップデートされているRuntimeというわけだ。
DirectXの仕様上,いったんアップデートするとアンインストールできないほか,アップデート作業そのものが自己責任となる点には注意が必要であるものの,基本的にはインストーラをダウンロードして実行するだけなので,問題が起こることはまずないだろう。積極的に新作の体験版をプレイする人や,基本無料のタイトルを中心に遊んでいる人は,更新をお勧めしたい。(佐々山薫郁)
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