ガンホー,韓国に子会社設立,オンラインゲームの海外展開強化
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは,本日(2月20日)の発表で,韓国に100%出資の子会社「GungHo Korea」を,3月7日に設立することを明らかにした。 #### 以下リリースより ####
1 子会社の概要 (1) 商号 GungHo Korea, Inc (2) 代表者 代表取締役社長 朴 修弘 (3) 本社予定地 大韓民国ソウル特別市 (4) 設立予定日 2007年3月7日 (5) 主な事業内容 海外販売及び支援、ローカライジング、パブリッシング、開発 (6) 決算期 12月31日 (7) 従業員数 設立時7人 (8) 資本の額 300,000,000ウォン (9) 株主構成 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 100%
2 設立の理由 ガンホーは、急速に拡大する世界のオンラインゲーム市場の中で、当社は海外展開を重要な戦略の一つと捉えており、オリジナルタイトルのサービスが海外で開始されるなど、着実に海外への足場を築いております。また、ガンホーのオリジナルタイトルをはじめとして国内で開発されたオンラインゲームには海外での販売、提供が可能なものが多数あります。 このたび、事業を拡大し収益を向上させるため、人材が豊富で海外展開のノウハウも蓄積している韓国に子会社を設立し、さらに海外展開を推進することといたしました。
3 今後の業績の予想 今回の子会社設立による業績への影響は現時点では軽微でありますが、中期的には収益の向上に寄与するものと見込んでおります。
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収益の大半を「ラグナロクオンライン」に依存している同社だが,最近はオンラインゲームの国内開発にも力を入れており,「エミル・クロニクル・オンライン」 「北斗の拳ONLINE」 「グランディアオンライン」 「Codename:Rondo」といったタイトルの開発が発表されている(現在のところ,サービスにこぎ着けているのはエミル・クロニクル・オンラインのみだが)。また,ニンテンドーDS参入を表明するなど,多角化を目指している。
本日発表されたガンホーの平成18年12月期の決算短信によると,ラグナロクオンラインの収益がガンホー全体の収益に占める割合は,第8事業年度の99%から第9事業年度の81.7%,今年度の73.3%と,着実に低下しつつある。売り上げ高自体は伸びていることから,ラグナロクオンライン依存体質の改善は順調に進みつつあると言ってよいだろう(それでもまだ7割以上あるわけだが)。また,今期は68億2345万円と前年同期に比べ20%売り上げを伸ばしたものの,経常利益は2億3167万円と,75.4%ダウンしている。もっとも,損失の多くは有価証券の減損によるもので,本業には問題ないということのようだ。
リリースによると,自社開発以外にも,国内の他社製オンラインゲームを海外でサービスするなどといった展開も計画されている。日本国内でのサービス競争の次の市場としての海外展開は,すでにあらゆる会社が視野に入れている。そんな中,まずは韓国での話とはいえ,GungHo Koreaという拠点ができることは注目に値するだろう。なにしろ韓国は,いま最も日本のコンテンツを欲しがっている国なのだから。(aueki)
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ラグナロクオンライン |
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