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潜水艦シム「Silent Hunter 4」のスクリーンショット48点を掲載
2007/04/11 22:15
■プログラマブルシェーダを活用した海面描写

 4月27日にイーフロンティアから日本語マニュアル付き英語版が発売される,WWII潜水艦シム「Silent Hunter 4」。英語版は3月20日に発売されており,その直後には日本でも並行輸入品を扱うショップで販売が始まっていた。つまり,「マニュアルなしならもう遊べる!」わけで,よせばいいのに買ってきて,取り急ぎこうして最新画面をお届けする次第である。まあ結局,日本語マニュアル欲しさでもう1本買っちゃうに違いないのだが。

 何はともあれ,今作で驚くべきはグラフィックスである。海面の描写は,歴史の長い本シリーズで初めて本格的にプログラマブルシェーダを活用した美しいもので,朝日夕日の映り込み,そこでうねる波頭などは,実に近年のPCゲームタイトルらしい見映えとなっている。また,こちらはもっぱら描画負荷の問題になるのかもしれないが,船体の描写には法線マップが利用でき,オプション設定でオン/オフを切り替えられる。Silent Hunterもしずしずと,DirectX 9の領域に進出したわけだ。いや本当のところ,DirectX 10の時代がどこまで間近に迫っていようとも,そんなことは海に潜りっぱなしの私が知るはずもないわけで……。



■三直制の再現など,システム的なリアリティもアップ

 気を取り直してプレイ内容面を。大枠で前作「Silent Hunter III」で導入された名声システムや,乗組員のスキルと疲労度といったシステムを引き継ぎつつも,細かな点の改良が進んでいる。例えば乗組員は三直制(三交代制)を前提に配置し,とくに指示しない限りゲーム内時間で4時間ごとに自動で担当が切り替わる。前作のレビュー記事でも指摘したとおり,サブマリンシムでは時間進行を4096倍とかにしつつプレイを進めるので,ここはたいへん重要な改良点である。
 同様に,艦隊司令部からの指示や,索敵結果についての無線連絡も,かなり順当に改良されたようだ。ミッション進行中にも刻々と日本軍の動静が伝えられ,敵艦艇/船団の動向も,明確に無線連絡の形で入ってくるようになった。

 潜水艦各部,各部署の機能と指示については,画面左下に配置されたアイコンに集約された。例えば「潜望鏡」部署を選んでから,倍率の高い攻撃用潜望鏡の前に移動し,同時に昇降を指示しておくといった具合だ。先ほど例に挙げた乗組員の配置であれば,「総員戦闘配置」「修理班の活動開始」といったアイコンも用意されていて,当直体制を崩さないまま,あるいは随時必要部署に人員を配置し直しつつ,仕事をさせる形だ。



■レーダーで堂々と敵船団を探す潜水艦って……

 太平洋戦線の米軍潜水艦となるとどうしても,ドイツのUボートに比べて日本人から見たモチーフの魅力がやや心配ではあるのだが,改良されたシステムを用いつつ,実に米軍潜水艦らしく振る舞えるのが,本作の一つの魅力だ。例えば対空レーダーどころか,対水上レーダーすら用いて目標を探すお大尽な戦争は,Uボートゲームでは恐くてとてもとてもできない(逆探知されかねないため)。米軍潜水艦は排水量が大きく,発射管数の割に予備魚雷が少なめではあるものの,これはどちらかというと,Uボートのほうが偏ったコンセプトで設計されているのである。
 まだあまり長く触れていないため,プレイによってキャンペーンの展開がドラスティックに変わるという部分については深くコメントできないが,第1ミッションでいきなり「ちょっくら東京湾に潜入して来いや」と命じられたり,瀬戸内海を舞台としたショートミッションで「呉軍港に停泊中の戦艦大和を沈めて日本軍に心理的ショックを与えろ」とか言われたりする。まったく,余裕にもほどがあるよなあ……。

 航洋型潜水艦の艦長らしく,ときに日本海軍の強力な戦闘艦に戦いを挑む本作は,日本人の目から見ると,しばしば敵機/敵艦が魅力的なモチーフだったりもするわけで。いやまあ意外にいつもどおり,沈めたり沈められたりしちゃうんですけどね。(Guevarista)

■「Silent Hunter 4」序盤のSS集は「こちら」


Silent Hunter 4: Wolves of the Pacific 日本語マニュアル付英語版
■開発元:Ubisoft Entertainment
■発売元:イーフロンティア
■発売日:2007/04/27
■価格:6090円(税込)

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.04/20070411221509detail.html



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