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「コンチェルトゲート」,オープンβ初日から断続的なサーバー障害
2007/04/26 19:31
 4月23日からオープンβサービスが開始されたMMORPG「コンチェルトゲート」だが,サービス開始初日から4月26日現在まで,断続的なサーバー障害が発生している。

 サービス開始直後のアクセス集中による,「ゲームに接続できない」といったトラブルは,容認されるべきではないものの,ある程度予想された“恒例行事”のようなものだ。本作の場合も,4月23日3:00PMのオープンβサービス開始直後からゲームへのログイン制限が行われ,非常に接続しにくい状態となっていた。
 この段階では,混雑による一時的なログイン障害だと思われたのだが,その直後の同日5:20PM頃,「接続に失敗してしまう現象の不具合」が判明。4月23日11:15PMから4月24日0:15AMにかけて実施された緊急サーバーメンテナンスを皮切りに,数度にわたってメンテナンスが行われているが,いまだ状況の改善には至っていない。

 公式サイトで公表されている,現時点での主な障害内容は以下のとおり(公式サイトより抜粋)。
・ゲーム画面がログイン直後の灰色の状態(ヒヨコが表示されています)で停止してしまう。
・「ユーザーIDまたはパスワードが正しくありません」とエラーが表示され、ログイン不可能な状態となる。
 (これはエラーメッセージが異なるだけで、お客様のIDとパスワードは正常です)
・ゲーム内のエリアやマップのチェンジで黒く暗転し、復帰しなくなる。


 さらに現在では,30分単位でサーバーがダウンする不具合が断続的に発生しており,まともにプレイができない状態だ。この不具合は,いまだ原因の特定ができておらず,状況改善の先行きは不透明。現状では,とてもゲームの態をなしておらず,サービスを一時中断してでも,ただちに原因究明と改善を図るべきだと思われるが,本作のサービスはこうした諸々の不具合を抱えたまま継続されている。
 これについて公式サイトでは,「サービスの停止を行い、修正をかけることを検討いたしましたが、皆様にゲームを少しでも多く触れていただくことを考え、修正手段が見えるまでこの状態を継続することにいたしました。」との説明を行っている。しかし,むしろこれは,本作の開発/運営を行うスクウェア・エニックス/NHN Japanと,本作に期待している多くのプレイヤー双方にとって,不利益を生むだけのようにも思える。
 言うまでもないことだが,プレイヤーが期待しているのは,安心して遊べるゲームである。いつサーバーが切断されるかわからない不安を引きずったまま,そのゲームを続けたいとは思わないだろう。オンラインゲームとして致命的な不具合を抱えたままのゲームに触れた人が,悪い印象を持ったまま本作から――そしてオンラインゲームから――離れてしまうリスクは,一時的にサービスを中断することのリスクよりはるかに大きいと考えるのは筆者だけだろうか。
 しかし本作の運営に関して,大いに評価すべき点があるとすれば,公式サイトにおける告知が,その速度/頻度ともに迅速であることだ。これらの告知のいずれもが,プレイヤーにとって“嬉しい知らせ”ではなかったのがやや残念ではあるが,スクウェア・エニックス/NHN Japanには一刻も早い状況改善を期待したい。(ginger)


コンチェルトゲート
■開発元:ポンスビック
■発売元:NHN Japan
■発売日:2007/04/23
■価格:プレイ料金無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.04/20070426193156detail.html