Dell,ハイエンドデスクトップ「XPS 720 H2C Edition」を発売
XPS 720 H2C Edition。基本的な仕様はXPS 710 H2C Editionと変わらないので,デザイン的な特徴の詳細はそちらを参照してほしい
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Dellの日本法人であるデルは,同社のゲーマー&ハイエンドユーザー向けPCシリーズ「XPS」の新製品「XPS 720 H2C Edition」を発表した。 同製品は,2007年1月に発表された「XPS 710 H2C Edition」のマイナーチェンジモデル。“前傾姿勢”を採用した独特のデザインや,BTXタイプの空冷CPUクーラーに水冷ユニットを内蔵したハイブリッド型のCPUクーラー「H2C」を搭載する点,BTOの構成次第ではNVIDIA SLIにも対応するという,従来製品の主立った特徴を踏襲しつつ,以下のような要素が追加されているのが特徴だ。
●XPS 720 H2C Editionの主な特徴- BTO選択肢として用意されている「Core 2 Extreme X6800/2.93GHz」は3.46GHz,同「Core 2 Extreme QX6700/2.66GHz」は3.20GHzへ,それぞれ「Factory overclock」を選択することでオーバークロック動作させることが可能(※オーバークロック動作を保証するものではない)
- チップセットが「nForce 590i SLI」から「nForce 680i SLI」へ変更される
- グラフィックスカードの選択肢からGeForce 7が消え,「GeForce 8800 GTX」(およびそのNVIDIA SLI設定)もしくは「GeForce 8600 GTS」の3択に
- 光学ドライブの選択肢としてBlu-rayドライブが追加される
- OSの選択肢から「Windows XP」が消え,「Windows Vista Home Premium/Business/Ultimate」の3択に
というわけで,全体的に最新のスペックになった印象。逆にいえば,H2C Editionが発表されたときほどのインパクトはない。また,OSの選択肢からWindows XPが消えてしまったので,ユーザーを選ぶ仕様になったことは否めないが,Core 2 Extreme X6800にメインメモリ512MB×2,GeForce 8600 GTS(グラフィックスメモリ256MB),HDD容量160GBの標準構成で38万4825円(税込)と,もともとユーザーを選ぶ仕様なので,方向性が変わったわけでもない。「DirectX 10世代のハイエンドPCを,大手メーカー製の安心感込みで手に入れたい,そのためのコストは惜しまない」というのであれば,考慮に値する存在だ。(佐々山薫郁)
●XPS 720 H2C Editionの主なスペック(※リリースより,BTO選択肢も含む)
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