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[E3 2007#01]期待の新作タイトルが続々登場! 恒例のMicrosoft Media Briefingレポート
2007/07/11 22:15
 アメリカ時間7月10日,つまりE3 Summit 2007開催前日,サンタモニカ高校で恒例のMicrosoft Media Briefingが行われた。
 高校の野外円形劇場にしつらえられた特設ステージ正面には,巨大なスクリーンが置かれ,約1300人の観客を収容した広い会場は,照明による幻想的な雰囲気に包まれていた。昨年(2006年)までのいわゆる“メガショウ”から一転,今年から静かでクローズドな集まりに変身した新生E3だが,ここだけは例年どおり,期待の新作やらビッグヒットしたタイトルの紹介やら「Halo 3」やらで,かなりのお祭りムード。全米に同時生中継されるということで,大がかりなテレビクルーもスタンバイしていたのである。とはいえ,あいにく本日のサンタモニカは曇天。日没以降さらに気温が下がり,西海岸だから半ソデでいいだろうという準備の悪い我々4Gamer取材班は,寒かったのなんの。うう。

 それはともかく,右も左もXbox 360一色のこのブリーフィング。日本のPCゲーム情報サイトである我々4Gamerは,いつもどういう感じでお伝えすべきか悩まないでもないのだが,昨年からブリーフィングのかなりの部分を「Games for Windows」,つまりWindows Vista用のタイトルに関する発表が占めるようになり,また各メーカーも以前にも増してマルチプラットフォーム展開を重要視しているため,PCゲーマーにとってもなかなか興味深いイベントになってきてはいるのだ。
 もっとも,結論から言えば,昨年のカンファレンスでMicrosoftのビル・ゲイツ会長が大々的に打ち出した“LIVE Anywhere”のような,観客の耳目を集める新戦略は今年はなく,また,驚きの新作タイトルなども残念ながら見られず,そういう意味ではごく普通のブリーフィングだったのである。



MicrosoftでXbox 360を統括するPeter Moore氏
 最初に登場した「ミスターXbox」ことMicrosoft Entertainment and Devices Division副社長,Peter Moore氏によるXbox 360の現況報告などを見る限り,Xbox 360は確実に北米マーケットに食い込んでいるのが分かる。Moore氏によると,2007年5月現在,北米市場でのXbox 360の販売台数は560万台。続く任天堂のWiiが280万台で,SCEのPlayStation 3が140万台と(数字はいずれもWiiおよびPS3の発売以後のもの),意外なほど大きな差をつけている。もっとも,昨年のE3で表明された「目指せ600万台!」は残念ながら達成できなかったようだ。
 さらに,同時期までのゲームソフト売り上げ総数実績では,Xbox 360の1810万本に対し,Wiiの880万本,PS3の400万本と,こちらもかなりのもの。販売台数に比べてゲーム販売本数の伸びが大きく,Xbox 360購入者の多くがコアゲーマーという図式も見えるようだ。

 ……というような話はこのへんにしておいて,ブリーフィングで紹介された数多くのタイトルのうち,我々PCゲーマーがちょっと気になるタイトルを,多数の初公開ショットと共に紹介しよう。いくつかは,今回のE3においてさらに情報が公開されるはずなので,ぜひ今後の記事もお楽しみに。(松本隆一)



■Gears of War

 ついに正式アナウンスされた「Gears of War」のPC版。司会に立ったMicrosoftのゼネラルマネージャー,Shane Kim氏が思わず,「気をつけていたけど,(PC版が出るという情報が)漏れちゃったね」と苦笑いしていたが(関連記事),本作は300万本以上の販売実績げを上げ,Xbox 360で最も売れたゲームの称号を持つ本命中の本命タイトルだ。




Epic GamesのCliff Bleszinski氏
 続いて満場の拍手で迎えられたのが,Epic Gamesのリードゲームデザイナーである「クリフィB」こと,Cliff Bleszinski氏だ。昨年に続いての登場となる彼は,さっそくGames for Windows - Liveを使用して仲間を呼び出し,彼がマーカス軍曹を,ネット上の誰かがドミニク二等兵を担当して,巨大モンスター「brumak」と戦うという迫力あるシーンを見せてくれた。
 このモンスターと戦うのはPC版に追加される新しいゲームモードで,さらに5枚のシングルマップが加えられる予定だ。発売日は未定だが,2007年中が予定されており,Windows Vistaをゲーマーにアピールする最強のタイトルといえるだろう。



■Call of Duty 4: Modern Warfare

 2007年4月に制作が発表された人気FPSシリーズの最新作「Call of Duty 4: Modern Warfare」は,プレイシーンを収録したムービーが紹介された。制作はPC版の初代「Call of Duty」「Call of Duty 2」を制作したInfinity Wardで,よく考えると,コンシューマ機の開発は初めてとなる。
 ムービーの内容は,特殊部隊の隊員であるプレイヤーとその上官が共に敵を倒しつつ,戦場を進むが,いつの間にか敵に囲まれて危うし! というとことでto be continued。
 派手な戦闘シーンは少なく,画面も地味だったが,緊張感あふれるゲームの雰囲気がよく伝わってきた。こちらも2007年内の発売予定。



■BioShock

 ブリーフィングではちらりと登場しただけだが,現在,かなり開発が進んでいる「BioShock」。背景のアールデコ調の意匠や,不気味な登場人物など,普通のFPSとは一味も二味も違う雰囲気が魅力である。



■Assassin's Creed

 美人プロデューサーのJade Raymond氏が解説しつつ,実際のプレイシーンを見せてくれた「Assassin's Creed」。PC版の発売も決定しており,発売を心待ちにしている人も多いはずだ。主人公のアルテイルの人間離れしたアクションが迫力十分。



■バイオハザード5(原題 Resident Evil 5)

 PC版についてのアナウンスはなく,対応機種はXbox 360とPlayStation 3となっているが,新しいムービーが公開された。詳細についてはとくに説明はなかったが,主人公は1作目に登場したクリスのようで,今度の舞台はアフリカになる模様。



 また,ここまでに紹介した以外にも数多くのPCタイトルが紹介された。ただ,とくに新しい情報があったわけでもないので,スクリーンを撮影した写真のみを掲載しておこう。その場の雰囲気をなんとなく感じていただければ幸いだ。

Age of Empires III: The Asian Dynasties(上段左),Crysis(上段中),Age of Conan: Hyborian Adventures(上段右),Lost Planet: Extreme Condition(下段左),Kane & Lynch: Dead Men(下段中),Halo 3(下段右)

Gears of War
■開発元:Epic Games
■発売元:Microsoft Game Studios
■発売日:2006/07月中
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」
Call of Duty 4: Modern Warfare
■開発元:Infinity Ward
■発売元:Activision
■発売日:2007/11/05
■価格:未定
→公式サイトは「こちら」
BioShock
■開発元:Irrational Games
■発売元:2K Games(Take-Two Interactive Software)
■発売日:2007/08/21
■価格:未定
→公式サイトは「こちら」
アサシン クリード
■開発元:Ubisoft Enertainment
■発売元:Ubisoft Enertainment
■発売日:2007/11月中
■価格:N/A
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2007.07/20070711221509detail.html