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[E3 2007#36]MMORPG「Pirates of the Burning Sea」が久々の公開
2007/07/17 15:11
 2002年の発表以来,すでに5年もの歳月にわたってFlying Lab Softwareが開発を続けてきたMMORPG「Pirates of the Burning Sea」。「帆船にこだわったマニアックな海賊モノ」から「陸でも海でも楽しめる大航海時代がテーマの3D MMORPG」へと序々に進化を遂げつつ,ようやく開発はクローズドβテスト段階にまで進行した。予定していたSteamでの流通は技術的な問題から流れ,Sony Online Entertainmentブランドでリリースされることとなった

 “パイレーツ”という名称は残されているものの,プレイヤーは自分のアバターを作成した後,国を持たないPiratesのほか,Britain(イギリス),France(フランス),Spain(スペイン)の4勢力のいずれかでプレイ可能となる。ゲームでは,この4勢力のPvPが基本となり,最終的に1勢力がカリブ海域を掌握すれば,再びサーバーがリセットされてゲーム世界は巻き戻されるそうだ。
 さらに,プレイヤーは,いわゆるキャラクタークラスに相当するCareerを,Navy Captain(海軍将校),Privateer(私掠船長),Free Trader(自由商人),そしてPirates(海賊)の中から選ぶことになる。Careerのタイプに関わらず,戦闘や商行為はプレイヤーの自由に行なえるようになっているが,レベルアップのときに選択できる特殊スキル,ツールやアイテムなどは,特定Career専用になっているものも多いという。



 このCareerとは別に,コンバット専用のクラスともいえるものが用意されている。戦闘に勝つためには手段を選ばない「Dirty Fighting」,よりエレガントに戦い,1対1には非常に有効な「Fencing」,そして剣と短剣を扱い防御力もある「Florentine」の3種類だ。今回Sony Online Entertainmentのミーティングルームで行なわれたデモでは,Dirty Fightingの例として,NPCとの戦闘時に砂をかける動作を紹介してくれた。
 Pirates of the Burning Seaのコンバットで重要なのがキャラクターのバランスだ。それぞれのキャラクターの足元に円状で表示されるパラメータがあり,それが細くなるほど体のバランスが崩れていることを表わすという。このパラメータが太いときは正面からどんなに攻撃しても敵を倒すことが難しいが,先の砂かけのような特殊スキルで相手のバランスを崩すことで,有効な攻撃を加えるチャンスが得られるというわけだ。



 ゲームの開始時に,プレイヤーは一隻の船を得られる。最初は小さな船だが,インスタンスド・エリア(プレイヤー専用サーバー)で行われるミッションで得た金銭を注ぎ込み,帆や大砲などのアップグレードを繰り返しながら,自分の船を大きくしていく。Stripped,Courier,Heavy,Sleek,Mastercraftの5属性に分類されたさまざまな船が用意されており,クルー達が忙しなく甲板を行き来する様子も細かく描写されている。戦闘で船がダメージを受けても,最寄りの港に寄港して修理に出せば修復され,必要なクルーや砲弾なども自動的に補填されるなど,キャプテンとしての作業はかなり簡略化され遊びやすく設計されているようだ。

 アメリカでは8月にはサービス開始の予定があり,その前に1万人規模のβテストも行うという。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のヒットの影響で,海賊というジャンルが大きな注目を浴びているのは間違いなく,Pirates of the Burning Seaの健闘にも期待したいところである。(ライター:奥谷海人)


Pirates of the Burning Sea
■開発元:Flying Lab Software
■発売元:Sony Online Entertainment Platform Publishing
■発売日:2007/06月中
■価格:未定
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2007.07/20070717151127detail.html