NHN Japan,9月1日付けでマルチタームを吸収合併
NHN Japanは本日(7月31日),2007年9月1日付けで同社の完全子会社であるマルチタームを,吸収合併することを明らかにした。すでに,取締役会や株主総会での承認は済んでおり,昨日(7月30日)には契約書も締結されたとのこと。この合併により,マルチタームという会社組織は解散することとなる。
マルチタームは1998年に設立され,近年ではオンラインゲーム用通信ライブラリ「MPS」(MassplayerSystem)を事業の核としてきた企業。なお,MPSは「ときめきメモリアルONLINE」や「ファンタジーアース ゼロ」,「プロ野球 ファミスタオンライン2」などを始め,モバイルを含めたさまざまなプラットフォームのタイトルで採用されている。
2006年12月26日には,NHN Japanがマルチタームの発行済株式を100%取得する形で完全子会社化していたのだが,今回,それをさらに進めて吸収合併することとなった。 この目的として,NHN Japanはプレスリリースで「オンラインゲームの開発からサービス提供に至る多様なサービスを展開する体制を早期に確立し、オンラインゲーム業界のリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものに」するためであるとしている。
4Gamer読者に向けて今更言うまでのこともないと思うが,NHN Japanはゲームポータル「ハンゲーム」を運営しており,オンラインゲームパブリッシャとしては国内有数の企業である。最近では,「日本では人気が出ない」とされてきたジャンルのFPSでも,「SPECIAL FORCE」で会員登録者数100万人突破を記録するなど,影響力の大きさは計り知れない。 そんな同社は,マルチタームを吸収合併することで,自社で開発し,自社でサービスするという体制をより強固にしようとしているのだろう。パブリッシャとしてだけでなく,ゲームデベロッパとしてのNHN Japanの今後にも,注目が集まりそうだ。
こうなると,本日サービスが終了するときめきメモリアルONLINEや,NHN Japanが運営しているファミスタオンラインはともかく,スクウェア・エニックスからゲームポットにサービスが委譲され,今後も大きなアップデートが予定されているファンタジーアース ゼロの処遇が気になるところ。この点について問い合わせてみたところ,マルチタームとして請け負った案件は,そのままNHN Japanに引き継がれるとの回答を得られた。(TeT)
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