高解像度マウスの先駆け「Razer Boomslang」が限定生産で復活へ
Razerは,第3世代赤外線センサーを採用する新製品「Razer Boomslang Collector’s Edition 2007」を発表した。全世界1万個の限定品として,2007年秋の市場投入が予告されている。
オリジナルのRazer Boomslangは,大ヒットとなった光学式マウス「Razer Diamondback」に至るまでのRazerを象徴する存在ともいえるボール式マウスだ。ボール式としては非常に高い解像度や巨大な本体サイズなどという,機能的あるいは外観的な特徴だけでなく,度重なる製造/販売委託先の変更や,OEMブランドでの展開など,いわば“Razer冬の時代”の体現者たるRazer Boomslangの名は,古いゲーマーやマウス好きのなかではよく知られている。そのため,アフリカに生息する毒蛇の名前「ブームスラング」に,聞き覚えのある人も少なくないのではなかろうか。
さて,現在のところ明らかになっているのは,以下のとおり大まかなスペックのみである。
●Razer Boomslang Collector’s Edition 2007の主なスペック- 第3世代赤外線センサーを採用。最大解像度1800dpi
- 反応速度1msを実現する「1000Hz UltraPolling」
- 32KBの内蔵フラッシュメモリ「Razer Synapse」搭載
- スクロールホイールボタンを含む5個のボタンはすべてカスタマイズ可能
- 読み取ったデータは16bitフォーマットで転送
- テフロン加工済みのマウスソール装着済み
- しばらくマウスを動かしていなくても待機モードに入らない「Always-On」機能搭載
- 「On-the-fly Sensitivity」によりゲーム中でも解像度設定を変更可能
- 本体はチタン仕上げ
復刻にあたり,ボール式ではなく第3世代赤外線センサーを採用したこともあってか,スペック的には「Razer DeathAdder」と比較的よく似た印象だ。サイズはオリジナルのままなのか,ファームウェアのアップデート周りがどうなっているのかなど,不明な点も残されているが,形状を無視して,現時点でざっくり判断するのなら,Razer DeathAdderに,マウスの設定内容を保持するフラッシュメモリ「Razer Synapse」を追加した,くらいにイメージしておくといいかもしれない。
紹介ページのタイトル部には99.99ドルとある
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なお,Razer Boomslangの紹介ページにあるタイトル部によれば,価格は99.99ドル。タイトル部以外に価格情報が見当たらないのでなんともいえないが,チタン仕上げということもあってか,日本円で1万円は軽く超えそうで,当時を知る人達に向けた限定アイテムといった趣である。 Razerは同製品について,情報を少しずつ明らかにしていくつもりのようなので,気になった人はRazer Boomslangの紹介ページをブックマークしておくといいだろう。(佐々山薫郁)
※2007年6月21日追記 Razerから製品イメージを入手したので追加した
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