WinXP&Vista用の「Release 162」公式最新版ForceWareが公開に
NVIDIAは,GeForceファミリーに対応したグラフィックスドライバ「ForceWare」の公式最新版を公開した。Windows XP用は「ForceWare 162.18」,32/64bit版Windows Vista用は「ForceWare 162.22」。すでに4Gamerの最新ドライバページではリンクを更新してあるので,すぐに入手したい人はそちらからどうぞ。
さて,このたび公開された「Release 162」世代の公式ドライバだが,バージョンは2007年7月6日や12日の記事でお伝えした公式β版と同じ。英語版リリースノートを読む限り,修正内容にβ版から違いはなく,純粋に「βが取れた」ということのようだ。そのため,詳細なバグフィックス内容などは,ForceWare 162.18 Beta(や同162.15 Beta),あるいはForceWare 162.22 Betaを紹介した記事を参照してほしいと思うが,β版を導入していない人達のため,これまでの公式最新版から変更された主なポイントを以下のとおりまとめてみたい。
●ForceWare 162.18/162.22の主な特徴- 長らく「『GeForce 8』専用とそれ以外用」という形だったWindows XP用ForceWareが,いわゆる統合型ドライバ(Unified Driver)に回帰。「GeForce FX」以降のグラフィックス機能統合チップセットを含むデスクトップ向けGeForceファミリーをすべてサポートする
- すでに統合型ドライバへ移行しているWindows Vista用ForceWareは,「GeForce 6」以降のグラフィックス機能統合チップセットを含むデスクトップ向けGeForceファミリーに対応
- GeForce 8用ドライバで導入済みの新しいNVIDIAコントロールパネルが全面的に採用された
- GeForce 7以前のGPUを利用している人にとって,Releaseの世代で一気に70近いアップデート。大量のバグフィックスが行われている
βが取れただけのようなので,β版を積極的に入れている人がわざわざ導入する必要はなさそうな気配だが(※「本当にそうか」は,7月27日1:00PM時点でNVIDIAに確認中です→7月30日3:30PM追記:この理解で正しく,βが取れたバージョンであるとNVIDIAに確認が取れました),それ以外のGeForceユーザーにとっては,Release 160世代へのアップデートということで,十分な意味がありそうだ。 とくに,4Gamer読者のなかにも該当者はかなり多いと思われる,Windows XPでGeForce 7以前のGPUを利用しているユーザーにとっては極めて大規模なアップデートになる。ドライバのアップデート作業は自己責任となるが,最新世代の3Dゲームをプレイするのであれば,積極的に導入すべきだろう。
ただし,Windows XP+GeForce 7以前の環境では,さすがにForceWareのバージョンアップが大きすぎたためか,過去のゲームタイトルでいくつか不具合が生じるのを確認し(てNVIDIAにバグレポートを送っ)ている。すべてで問題があるわけではないが,最近よく旧作をプレイしているという人は,記憶に留めておいたほうがいいかもしれない。(佐々山薫郁)
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