[TGS 2006#58]PCゲーム6タイトルを出展したCykan Entertainmentのブースレポート(1)
東京ゲームショウ2006会場で独特の存在感を示していたのが,元Gravity会長の金正律(キム・ジョンリュル)氏が率いる,Cykan Entertainmentのブースだ。このブースでは,PCゲームの新作6タイトルが大々的に展示され,また派手なステージイベントも実施されていたため,多くの来場者の注目を集めていた。この記事では,そのうち3タイトルについてレポートしよう。
■オンライン対戦格闘ゲーム「R.F.C」
中でも,PRIDEヘビー級チャンピオンの総合格闘家エメリヤーエンコ・ヒョードル選手がイメージモデルに起用されたオンライン対戦格闘ゲーム「R.F.C」のブースイベントには,多くの来場者が集まった。このイベントの目玉は,最近韓国で撮影されたという本作のテレビCMのメイキング映像の上映。その最後の部分には,ヒョードル選手から日本のファンに向けたメッセージも含まれており,R.F.Cというタイトルを強くアピールしていた印象だ。
さて,そのR.F.Cは,オンラインでの対戦にフォーカスして作られた対戦格闘ゲーム。さほど広くないリングを舞台に,1対1の戦いが繰り広げられるという内容だ。 先に掲載したムービー紹介記事や,開発担当者に対する共同記者会見のレポート記事でもお伝えしたように,グラフィックスやプレイフィールは「鉄拳」のそれによく似ていると感じた。相手をKOするためにパンチとキックを繰り出し,徐々にダメージを与えていくオーソドックスなスタイルで,ゲームとしての目新しさにはやや欠けている印象だ。 本作に興味のある人はぜひレポート記事を参照して,開発担当者がそのあたりについてどう考えているのかを確かめてみてほしい。
Cykan Entertainmentの出展タイトルのうち,最多の試遊台が設置されていたのがR.F.Cで,本作に対する力の入れようが分かる。試遊台がかなりの人で賑わっていたのは,ヒョードル選手を前面に押し出した派手なプロモーションが功を奏したためかもしれないが,かなりの注目を集めているタイトルには違いないだろう。2007年後半に行いたいとするクローズド/オープンβテストに向け,大幅な進化を果たすことに期待したい。
■オンラインアクションRPG「R-Man」
「R-Man」は,横スクロール型のアクションRPG。ゲーム画面は3D CGで描画されるが,基本的にはシンプルな横スクロール型となっている。ただし,ゲーム画面には奥行きの概念があり,左右だけでなく,前後への移動も行える(つまり,奥に行ったり手前に来たりできる)。
本作の舞台は,有機体と機械の特性を併せ持つ生命体「ヒューマニック」が支配する惑星「ハプニア」。ラインリヒットという悪者の企てに関連し,行方不明となったウェインズ博士の行方を求め,博士の4人の子供達が冒険の旅に出る。 ……とまあ,簡単に言うとこのような感じで物語はスタートするのだが,内容的には,とにかく現れた敵をガンガン倒していくタイプで,アーケードゲーム感覚で楽しめるだろう。ちなみに,主人公達の敵となるのは,「金属人間」と呼ばれる無機物からなる生命体だ。全体的にキャラクターはコミカルで,親しみやすさを覚えるデザインとなっている。
本作はMOタイプのゲームで,作成されたルームに参加したり,自分自身でルームを作成したりして,4人までのプレイヤーが協力プレイを行える。また,PvPにも対応しており,最大8人で腕を競い合うことも可能だ。
試遊台では最初のミッションまでしかプレイできなかったが,次々に現れる敵を倒していくだけだったため,やや冗長な印象は拭えなかった。協力プレイやPvPもプレイしてみたいところだ。
■愛犬の育成と,ほかのプレイヤーとの ■コミュニケーションを楽しめる「Puppy On」
韓国では2007年前半にクローズドβテストが行われる予定の「Puppy On」は,愛犬の世話をして育てる要素と,愛犬との散歩を通じ,ほかのプレイヤーとのコミュニケーションを楽しむ要素がミックスされたゲームだ。 プレスキットに含まれていた資料によると,本作の主なターゲットは10歳から15歳までの小学生/中学生とのことで,「ペット」というテーマを中心に据え,ほかのプレイヤーとのコミュニケーションを楽しむという趣向のようだ。
本作の世界は,友人を招いて交流する「ハウス」,ペットと散歩したり,ペットの訓練を行ったりする「公園」,ミニゲームなどを楽しむ「ゲームゾーン」,それぞれのゾーンを結ぶ「タウン」に分かれている。タウンは,それぞれのエリアへの入り口であるとともに,アイテム購入や,「クラブ」と呼ばれるグループの結成などを行える場所でもある。ハウスは,各プレイヤーが所有するプライベートなエリアで,プレイヤーキャラクター同様,さまざまな装飾を施して個性を出せる仕組みだ。
実際にプレイして,犬やプレイヤーキャラクターの着せ替えをしたり,散歩中に街中で出会った人に声をかけて愛犬を紹介し合ったりするのは,それだけでもなかなか楽しく感じられた。 また,移動先の地点をクリックすると,その場所にボールがバウンドするアニメーションが表示され,愛犬がそのボールに向かって走っていくというアイデアも面白い。
おそらく,殺伐としたゲームを好まない人や,アバターを使ってのコミュニケーションが好きな人には,かなりの支持を受けるのではないかという印象を持った。実際,横のマシンで遊んでいた二人組みの女性達からも,「可愛い」「楽しい」との声が何度も聞かれたし,筆者が見ていた限り,試遊台はかなりの混み具合で,その大半は女性であった。
なお4Gamerでは,本作のプロモーションムービーを紹介しているので,興味のある人はぜひとも確認しておこう。
そのほかの3タイトルについては,後ほどあらためて掲載する。(山)
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R.F.C |
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Copyright(C)Cykan Co.,Ltd. All Rights Reserved. |
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R-Man |
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Copyright(C)Cykan Co., Ltd. All Rights Reserved. |
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Puppy On |
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Copyright(C)Cykan Co.,Ltd. All Rights Reserved. |
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