攻略
「カオス ヒーローズ オンライン」ファーストステップガイド
セガがサービス中のPC用対戦型戦略ゲーム「カオス ヒーローズ オンライン」のファーストステップガイドをお届けする。先に掲載したOBTレポートと一部かぶる部分もあるが,本作をプレイするにあたって覚えておきたいことをまとめてみたので,これから本作をプレイしてみようという人は,ぜひ読んでみてほしい。なお4Gamerでは,今後も本作の攻略情報をお届けしていく予定なので,そちらもお楽しみに。
「カオス ヒーローズ オンライン」とは
「カオス ヒーローズ オンライン」(以下,CHO)は,ジャンルでいえばMOBA――Multi-player Online Battle Arenaと呼ばれるタイプのゲームだ。日本ではあまり馴染みがないかもしれないが,「Defense of the Ancients」(通称,DOTA)や「League of Legends」(通称,LoL)などのタイトルが海外で人気を博しており,対戦ゲームとしては格闘ゲームやFPSなどをしのぎ,今もっとも勢いのあるゲームジャンルの一つと言うことができる。
では本作,あるいはMOBAとは一体どんなゲームなのか。要素として考えたときに,は大まかに次の3つが成り立つようなゲームである。順番に説明していこう。
チームで戦うゲームである
CHOは5人で1つのチームを組み,「神聖連合」と「不死軍勢」の2つの勢力に分かれて戦うゲームだ。両チームはそれぞれマップ上に本拠地があり,相手チームの本拠地を制圧することがゲームの目的となる。さまざまな役割(ロール)を持つ豊富なキャラクターから使用キャラを選び,チーム全体での勝利を目指す,オンラインFPSにも似た結束力が問われるゲームといえるだろう。
RTS(リアルタイムストラテジー)の1種である
CHOを始めとしたMOBAは,いずれもRTSから派生したゲームである。そのため基本ルールや操作方法の多くに,RTSと共通する部分を見ることができる。例えば,プレイヤーが操作するキャラクターであるヒーロー以外に,「クリープ」と呼ばれるNPCの兵士達がいて,彼らを率いて戦うというのは,いかにもRTSっぽい。
ただし,常に司令官的な立場で全軍を指揮するRTSとは違い,プレイヤーが操作するのは自分のキャラクターのみ。その点は,どちらかといえばMMORPGなどの操作感に近いかもしれない。
RPGのような成長要素を持つ
CHOでは,毎回のゲーム開始時,すべてのプレイヤーがレベル1からスタートする。敵のヒーローやクリープ,またはマップ上に点在するモンスターなどを倒すことでキャラクターをレベルアップさせ,獲得したゴールドを使ってキャラクターを強化していく。1ゲームは50分内で終わってしまうが,うまくやればレベルはその前に最大(レベル25)まで到達できる。いわばRPGのレベリングとPvPを,短時間にギュッと凝縮したようなゲームなのだ。
■この章のポイント:
FPSの緊張感とRTSの戦略性,そしてMMORPGライクなプレイフィールを持った対戦ゲーム。格闘ゲームファンなどにもオススメ!
操作の手引き
画面の見方のコツ
試合中の画面には,ヒーロー以外にも,さまざまな情報が表示される。ここではとくに重要なところをピックアップして解説しよう。
→参考:公式サイト オンラインマニュアル「ゲーム画面」
種類 | 説明 | |
---|---|---|
1. 体力ゲージ | 画面内にいるキャラクター達の上部には,体力ゲージが表示されている。 体力は画面下部のアクション機能ウィンドウにも表示されるが,戦闘中これを頻繁に見るのは難しいので,キャラクターの体力管理は,主にこの体力ゲージを利用することになる。もちろん,敵の体力状況を確認するうえでも役立つ。ゲージの長さは一定なので,同じダメージを受けた場合でも,そのキャラクターの総体力に応じて減り方は変わってくる。 |
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2. チームヒーロー情報 | 左側には自チームの,右側には敵チームのヒーローがアイコンで表示される。 味方側のヒーローは,現在の体力が緑色のバーで表示されるほか,本作でとくに重要な行動である即時帰還([Ctrl]+[Z]キー)と究極スキル([R]キー)の使用可否,および再使用時間もここでチェックできる。これらの行動が不可能なヒーローが多いときは,むやみに攻めないようにしたい。また敵味方ともに,キルされたあとは復活するまでの時間が表示されることもあわせて覚えておこう。 |
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3. ミニマップ |
敵の位置を知ることができる重要な情報源なので,試合中はメイン画面とこのミニマップを半々の頻度で見るくらいで丁度良い。敵ヒーローが何人視界内にいるかをチェックしておけば,敵の奇襲をある程度推測できるようになる。 |
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4. ヒーロー情報とアクション機能ウィンドウ | 左側のヒーロー情報には現在のステータスが表示される。名前の下にある水色のバーは,現在の経験値を示しており,これが右端まで到達するとレベルアップとなる。逐次チェックしておけば,自分がレベルアップしたタイミングで攻勢を仕掛けられるので,ぜひ覚えておこう。 また各種スキルや消費アイテム,即時帰還の再使用時間は,右のアクション機能ウィンドウでチェックできる。戦闘に入ったときは,たまに確認するようにしたい。 |
■この章のポイント:
自分のキャラクターばかりを見ていてはダメ。画面内に表示される,味方や敵の情報に気を配ろう。
操作のコツ
ほとんどの操作をマウスだけで行える本作だが,キーボードを併用すれば,より素速い操作が可能となる。とくに素速い入力が必要となるヒーローの行動関連の操作は,ショートカットキーをフル活用したいところだ。ここでは,その中からとくに重要な操作について解説していこう。
■移動にミニマップを活用する
ヒーローを移動させたり,攻撃したりするときは,目的地や攻撃対象にマウスカーソルを合わせてクリックするのが本作の基本。しかしこれらの操作は,実は画面左下のミニマップ上でも同様に働く。画面をスクロールさせながら位置を指定するよりも簡単で,かつ最短距離を行くことができるので,長距離をおおまかに移動する場合には,ぜひ活用したいテクニックだ。
本作のデフォルトの設定では,カメラは常に自分のヒーローを中心として固定されている。しかし,これでは自分のいない場所で起こっている戦闘の状況を把握しにくい。そこで画面右上のシステムメニューから開けるオプション画面から(もしくはショートカットの[Esc]キーで)「カメラをヒーローに固定」の設定をOFFにしておこう。
カメラの固定を解除しておけば,マウスカーソルがウィンドウの端に触れたとき,その方向にカメラを移動させられる。またミニマップを左クリックすれば,その位置にカメラを移動させることもできる。これらを使い分けることで,戦況を素速くチェックするのだ。
本作の[F1]〜[F5]キーには,デフォルトで消費アイテムが割り当てられている。もちろんショップから購入しなくては利用できないが,いずれも重要なアイテムなので,使いたいときにすぐ押せるようにしておきたい。
また,キーの割り当てはオプションから変更が可能なので,より使いやすい場所に設定しておくのもいいだろう。
キー | 名前 | 価格 | 再使用時間 | 説明 |
---|---|---|---|---|
[F1]キー | 魔法耐性ポーション | 70G | 25秒 | 使用後,15秒間相手の魔法攻撃を無効化できる。ヒーローのスキルによっては,発動を確認してから使用すれば防御できるものもある。 |
[F2]キー | 魔法解除の杖 | 60G | 1秒 | 入力後,対象を指定すると使用できる。敵の魔法耐性ポーションの効果を解除したり,一部の状態異常を解除できる。 |
[F3]キー | 回復ポーション | 20G | ―― | 使用後,15秒間をかけて400のHPと250のMPをじりじりと回復する。敵から攻撃を受けるまでは効果が持続するので,体力が減ったらとりあえず使おう。 |
[F4]キー | 吸血ポーション | 100G | 60秒 | 40秒間,与えたダメージの35%を回復できるほか,攻撃力が12上昇する。敵のヒーローに攻撃を仕掛ける場合に使っておこう。 |
[F5]キー | アルペンハイムのチーズ | 200G | 30秒 | 使用直後にHPとMPを300ずつ回復する。ある程度体力が減ったらすぐに使いたい。一度使用したあとは30秒間再使用できない点に注意。 |
[C]を押してから[F3]キー | 古代知識の石 | 75G | 25秒 | 12秒間かけて,HPを240回復する。回復ポーションと違って,敵から攻撃を受けても効果が持続する代わりに,値段が高く再使用時間も長めだ。 |
[C]を押してから[F4]キー | 魔法解除の杖 | 400G | 30秒 | 範囲内にいる味方のHPを200回復する。なお,再使用時間はチームで共有となっているので,ここぞというときだけ使うようにしたい。 |
本作には,そのほかにも活用したいショートカットが幾つか用意されている。
中でも便利なのは,まず行動の中止ができる[S]キー。移動や通常攻撃を途中で中断でき,押し続ければ自動的な通常攻撃を抑止できる。放っておけば近場の敵を自動的に攻撃してくれる本作だが,後述の「ラストヒット」が取りたい場合などには,それでは困る場合があるのだ。
またレベルアップ時にスキルを習得するときは,[Ctrl]+各種スキルのショットカットキーを同時に押すことで,素速くレベルアップさせるスキルを選べる。本作では,レベルアップの作業にかける1分1秒が,勝敗を分けることもないとはいえない。レベルアップ後すぐに新スキルを発動なんてことも可能になるので,できればこれも覚えておきたいショートカットだ。
●ショートカット一覧
操作 | 機能 | 説明 |
---|---|---|
[Q]/[W]/[E]/[R] | スキル使用/使用準備 | 対応したスキルを使用,もしくは使用準備状態となる。使用準備状態となったあとは,ターゲットを左クリックすると発動する。なお,[R]キーに割り当てられたスキルは究極スキルと呼ばれ,他のスキルよりも強力な性能を有している。 |
[Ctrl]+各種スキルのショートカットキー | スキル習得 | 対応したスキルを習得できる。これはレベルアップしたあと,各種スキルの上部に「+」が表示されているときのみ可能だ。 |
[A]キー | 攻撃準備移動 | 入力すると攻撃準備状態になり,続けてターゲットを左クリックすると付近まで移動して攻撃を繰り出す。 |
[S]キー | 行動中止 | 入力すると移動や攻撃を中断する。押し続けるとその状態を維持する。 |
[Ctrl]+[Z]キー | 即時帰還 | 入力すると,すぐさま無敵状態となり,自分の陣地に帰還する。一度使うと5分経過するまで再使用できない。 |
[C]キー | 消費アイテム切り替え | 入力すると,回復ポーションの代わりに古代知識の石(12秒間かけてHPを回復する)が,吸血ポーションの代わりにHP回復の呪文書(範囲内にいる味方のHPを回復する)が表示されるようになる。 |
装備アイテムの使用 | 装備アイテムを使用する。 | |
[V]キー | ショップウィンドウ | ショップウィンドウを開く。なお,ショップウィンドウを開いている間は,項目の選択や購入にショートカットが割り振られるため,他のキーボードショートカットが使用できなくなる点に注意しよう。ショップウィンドウは[Esc]で閉じる。 |
[Ctrl]+[G]キー | 注意アラート | マップ上に自チーム全員に伝わるアラートを表示する。 |
[Alt]+[G]キー | 集合アラート | マップ上に自チーム全員に伝わるアラートを表示する。 |
[Tab]キー | 戦績ウィンドウ | 押している間,敵味方全員の戦績や所持アイテムが一覧できるウィンドウを表示する。ただし,敵の情報は最後に視界内に入ったときのもの。 |
[Space]キー | ヒーロー選択 | 入力すると,カメラが自分のヒーローに移動する。押し続けるとその状態を維持する。 |
[End]キー | カメラをヒーローに固定 | カメラが自分のヒーローを中心として固定される。もう一度押すとカメラを自由に移動できるようになる。 |
■この章のポイント:
ショートカットを覚えると,操作スピードが格段にあがる。効率よい動きで,相手の優位に立とう。
ゲームモードについて
本作にはさまざまな対戦モードが用意されていて,それぞれマッチングの仕組みや陣営選択の可否などが異なっている。
種類 | 説明 |
---|---|
ノーマル対戦 | 戦績が記録される通常の対戦モード。神聖連合,不死軍勢,もしくはランダムと陣営を選択したうえでマッチングの検索が行える。戦績は記録され,それに応じてプレイヤーの実力を点数化した数値「レート」が変化。このレートに合わせて対戦相手が検索されるため,常に実力に大きな差のない対戦が楽しめる。 |
ランキング対戦 | ランキングに参加できる対戦モード。このモードでは陣営の選択はできず,常にランダムに振り分けられる。ランキング戦を最初に行うと,次のリーグ改変日までチャレンジャーリーグに所属することになり,このリーグで獲得したレートによって自分の実力にあったリーグに登録される仕組みだ。ランキング対戦のマッチングは,独自のレートを基準に行われる。 |
カスタム戦 | 自分でルームを開設するか,誰かが開設したルームに参加する形で対戦を行うモード。お互いに5人揃わなくても対戦を開始できるほか,陣営の選択もそれぞれ自由にできる。ノーマル対戦やランキング対戦と違って,試合結果は戦績やレートに反映されないので,思う存分練習できる。 |
初心者戦 | プレイヤー5人でAIを相手に戦う,対戦の流れを掴むのに最適なモード。味方とのマッチングはレートに合わせて行われるが,試合結果は戦績やレートに反映されない。なお,試合内容に応じて経験値とGPを獲得できる。 |
操作方法を一通り覚えたら,プレイヤー5人でチームを組み,AIで構成されたチームと対戦できる初心者戦をプレイするといい。試合を通して遊べるので,流れを掴むのにもってこいだ。なお,これはマッチング検索で一緒に遊ぶプレイヤーを探せるほか,フレンドとパーティを組んで遊ぶこともできる。
ある程度ゲームに慣れてきたら,いよいよ対戦にデビューしたい。ノーマル対戦なら,対人戦でしか味わえない駆け引きを堪能できるハズ。新しいヒーローを練習したいときは,自分1人だけでもプレイできるカスタムマッチを活用するといい。
→参考:公式サイト オンラインマニュアル「ゲームモード」
■この章のポイント:
AI戦で基本操作を覚えたら,さっそくノーマル戦デビュー。実戦で鍛えた方が,上達は格段に早い。
ヒーローについて
本作には神聖同盟と不死軍勢の2つの勢力があり,それぞれの軍勢に個性的なヒーローが用意されている(2013年5月時点で計30体)。プレイヤーは,毎ゲームのスタート時にこの中から1体を選び,戦場に赴くことになる。
ゲーム内では,このヒーロー達は「力タイプ」「敏捷タイプ」「知能タイプ」の3つに分類されており,大まかな能力の傾向を掴むことができるが,より細かな分類として,ここでは「ロール(役割)」の概念を紹介しておこう。
「力タイプ」は高い攻撃力と防御力を誇り,「敏捷タイプ」は攻撃速度の早さによるダメージ効率が魅力だ。「知能タイプ」は,広範囲スキルによる敵の殲滅を得意とする傾向にある |
ヒーローのタイプは,大まかな能力の傾向を示すと共に,アイテム選びの指針としても役立つ。例えば力タイプのヒーローは,「力」属性アイテムを装備すると,そのほかの属性よりも高い効果を発揮する |
ロール(役割)とは
ロールとは,ゲーム中にそのキャラクターに求められる具体的な役割のこと。MOBA系のタイトルではほぼ共通する概念となっているので,ここで覚えておけば,ほかのゲームをプレイする時にも参考になるはずだ。
またすべてのプレイヤーが最初から永久契約を結んでいる(=無料で使える)ヒーロー10名について,ロールと使い勝手を合わせて紹介するので,初期キャラクター選択の参考にしてほしい。
種類 | 説明 |
---|---|
Tank(タンク) | 体力や防御力に優れたヒーローが受け持つ役割。チームの前面に立って敵の攻撃を受け止め,防御力に劣る味方を守ることが求められる。自らが敵にダメージを与えることよりも,味方のCarryやNukerを守り,間接的にチームを勝利に導く。 代表的なヒーロー: ストーンコールド(神聖連合/力タイプ) アルカラス(神聖連合/敏捷タイプ) エルディン(神聖連合/知能タイプ) キングジェイ(不死軍勢/力タイプ) グルル(不死軍勢/力タイプ) |
Carry(キャリー) | 「ゲームを勝利に導く」という意味から名付けられた役割で,主に通常攻撃で持続的な火力を叩き出せるヒーローがこう呼ばれる。高い攻撃力や攻撃速度が必須なため,活躍するのは,レベルや装備が整ってくるゲームの後半。前半はひたすらキャラクターの強化に勤しむこととなる。また装備のほとんどは火力アップに費やされるものになるため,集中攻撃を受けると,一瞬でキルされてしまうことも。 代表的なヒーロー: アグネス(神聖連合/敏捷タイプ) シルク(神聖連合/敏捷タイプ) アカシャ(不死軍勢/敏捷タイプ) |
Nuker(ニューカー) | 強力な範囲攻撃スキルなどを操り,高い瞬間火力を叩き出すヒーローのこと。相手のCarryを一瞬で倒し,敵の持続的な火力を大きく減少させるのが主な役割となる。ただし,瞬間火力はスキルの使用を前提とするため,一度すべてのスキルを繰り出したあとは,一定時間ほとんど戦力にならない欠点もある。 代表的なヒーロー: アグネス(神聖連合/敏捷タイプ) シルク(神聖連合/敏捷タイプ) メデューサ(不死軍勢/知能タイプ) |
Disabler(ディセイブラー) | 強力な状態異常スキルを持ち,敵の戦力を一定時間削ぐことのできるヒーローが受け持つロール。CCer(Crowd Controller)とも呼ぶ。本作は体力的に劣勢となっても,[Ctrl]+[Z]による即時帰還があるため,キルが取りにくい傾向にある。しかし状態異常中は即時帰還が使用できないため,キルを奪いやすい点も強みと言える。 代表的なヒーロー: キングジェイ(不死軍勢/力タイプ) メデューサ(不死軍勢/知能タイプ) 悪童(不死軍勢/知能タイプ) |
Siege(シージ) | タワーやガーディアンなど,建築物の破壊に特化したスキルを持つヒーローのこと。敵チームの守りが手薄な建築物に1人で向かい,究極スキルなどを使って一気に破壊を狙う。建造物の種類が豊富な本作ならではのロールであり,またTankの性能を合わせ持つことが多い。 代表的なヒーロー: ストーンコールド(神聖連合/力タイプ) グルル(不死軍勢/力タイプ) |
Support(サポート) | 味方の回復や強化を得意とし,戦闘補助を担うヒーローを指す。自身では戦いの趨勢を決定づける力を持たないが,序盤は自軍のCarryを導いて成長を促し,終盤は相手の移動を阻害するスキルなどで集団戦を影から支える。本作ではTankと被る部分も大きいが,打たれ強さではなく,スキルで勝負するのがこのロールの特徴といえるだろう。 代表的なヒーロー: エルディン(神聖連合/知能タイプ) |
■この章のポイント:
キャラクターのチョイスはロールが基本。バランスの良いチームを作るためにも,慣れたら複数のロールをマスターしておきたい。
基本ルールと試合の流れ
基本ルール
本作に用意されたマップは,現在「太古の密林」の1つだけだ。マップの右下が神聖連合の,左上が不死軍勢の本拠地で,お互いは3つの大通り――通称「レーン」(上からTOPレーン,MIDレーン,BOTレーンと呼ばれる)で接続されている。
それぞれのレーンの上には,マップの中央から「タワー」「ガーディアン」「バラック」「ラストタワー」そして「本拠地」が,点対称で配置されている。それぞれの建物は,その一つ前の建物を破壊するまでは攻撃できない。各建物の性質は以下のとおりだ。
タワー……各レーンに2つずつある。接近すると攻撃を仕掛けてくる。2つ破壊するとそのレーンのガーディアンを攻撃できるようになる |
ガーディアン……各レーンに1体ずついる。接近すると攻撃を仕掛けてくるほか,ある程度こちらを追跡してくるうえ,タワーよりも攻撃力が高い。これを破壊するとそのレーンのバラックが攻撃可能になる |
ラストタワー……本拠地前に2つ存在し,接近すると攻撃を仕掛けてくる。これを破壊すると,本拠地が攻撃可能になる |
本拠地……これを破壊すれば勝利となる |
そのために,まずは進軍してくる敵クリープを倒してレベルを上げ,建物を破壊する力を身に付けよう。すべての建物を壊して相手の本拠地に肉薄し,制限時間(50分)内に落とすことができれば,チームの勝利となる。
ゲームスタートから20分が経過すると,投了を意味する「棄権」がシステムメニューから選択可能となる。チームのうち3人以上が棄権を宣言すると,その時点で敗北となる |
本作のクリープは非常に弱く,レーンを放置しても彼らにタワーが破壊されることはない。LoLなどの経験者は,本作の特徴として覚えておこう |
マップには高低差の概念があり,低い場所からは高い場所の状況が分からない。そのため高所は身を隠すには最適で,これを利用した待ち伏せ戦術も強力だ |
レーンとレーンの間には森(Jungleという)が広がっており,どちらの勢力にも属さない中立モンスターが配置されている(ミニマップ上の×印) |
森に生えている木は,[A]+左クリックすれば攻撃も可能。切り倒せば道を拓くことができる |
森の中にはワープポイントが設置されていて,マップ上部の森と下部の森を往き来できる。ただし2名以上のヒーローが1つのワープゲートを利用した場合,30秒間使用できなくなる |
本作には昼夜の概念(5分ごとに変遷)があり,昼は視界が開けている代わりに,森の中の中立モンスターがアクティブな状態になっている。夜は若干視界が狭くなるが,中立モンスターに近づいただけでは攻撃されない |
お互いの本拠地付近には,自動で巡回しつつ敵を発見すると攻撃を行う「守護神」も配置されている。勝利条件とは直接関係ないが,非常にやっかいだ |
■この章のポイント:
勝利条件は「敵本拠地の破壊」。だが時間切れになりそうなときは,目につく建物を片っ端から破壊しよう。判定で有利になる。
序盤戦――ゲーム開始からの5分間(レベル1〜5)
序盤のヒーローは攻撃力,防御力ともに低いため,無理に敵陣へと攻め込んでも,簡単にやられてしまう。そこで,まずは3つのレーンに設置された自軍のタワーのどれかに移動して待ち,行軍してくる敵クリープを倒してレベルを上げていこう。
開始から5分が経過するまでは,安価な「回復ポーション」が購入できないので,体力回復が難しくなっている。そのため極力ダメージを受けないように動くことが重要だ。具体的な方策は,味方のクリープよりも前に出ないこと。これにより,敵クリープやタワーの攻撃が味方クリープに向かうようになり,自分はダメージを受けずに済む。
オススメ購入アイテム |
再生の指輪(300G) 祭司の仮面(300G) ブーツ(500G) アルペンハイムのチーズ(200G) |
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クリープが倒れたときの経験値は,周囲のヒーローに均等に分配される。そのため,MIDレーンはレベルで先行したいヒーロー――とくに究極スキルが強力なヒーローが1人で,TOPおよびBOTレーンは,2人一組で向かうのがセオリーだ |
[V]キー,もしくは画面右下のアイコンを右クリックすることで,アイテムショップウィンドウを開ける。ゲームが始まったら忘れずに買い物を済ませておこう |
重要テクニック:ラストヒット
敵NPCにトドメを刺すと,ボーナスとして40〜70G(時間経過でさらに増加)がもらえる。これをラストヒットと呼び,成功率如何で相手とお金の差が生まれる。当然,購入できる装備に差が生じることになるため,非常に重要なテクニックとなっている。
通常攻撃の連打で敵NPCを攻撃すると取りにくいので,味方のNPCやタワーに敵のNPCを攻撃させて,最後の一撃だけを狙って決めるのが基本だ。[S]を押し続けて攻撃中断状態で待ち,敵クリープの体力減少に合わせて[S]を離すのがやりやすいだろう。また,強力な範囲攻撃スキルを持つヒーローならば,それを使うことで一網打尽にできるので,自分のヒーローに応じて使い分けよう。
■この章のポイント:
序盤戦はとにかく素速いレベルアップを目指す。ラストヒットを積極的に狙って,敵と差をつけたい。
中盤戦――開始5分から25分辺りまで(レベル6〜15)
レーンを離れればタワーが無防備になるものの,ヒーロー達のレベルが上がってくれば,タワーを守り切ることはほぼ不可能だ。防衛に固執するよりも,積極的にキルを狙ってレベルや資金力で敵に差を付けることが,勝利への近道となる。
逆に言えば,自分が孤立しているときは,敵の攻勢に十分注意を払う必要がある。自分1人でレーンに居残り,敵の兵士NPCを倒して経験値を稼ごうとするなら,少なくとも即時帰還が使用可能な状態であることを確認しておきたいところだ。
オススメ購入アイテム |
総合魔法書(700G) 力のベルト(4800G) 風のベルト(4800G) 知能のベルト(4600G) 魔法解除の杖(60G) |
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敵のキルを狙うときは,孤立した敵を狙うのがもっとも効率的。ミニマップを良く見ておき,より少ない人数の敵に狙いを定めよう |
敵の元に移動するときは,敵の視界に映らない森の中を通るのが有効だ |
重要テクニック:ハラス
敵ヒーローがラストヒットを取るタイミングで,長射程の攻撃やスキルを叩き込めば,反撃を受けることなく,一方的に体力を奪っていける。これをハラス(harassment:嫌がらせという意味)と呼ぶ。 うまく決めていけば敵に「アルペンハイムのチーズ」や即時帰還を使わせられたり,キルを狙えるのがポイント。いずれにしろ,敵の経験値やお金の獲得を妨害できる=お互いの成長度に差が生まれる,というわけだ。ただし,安全に攻撃するためには,自分,そして敵ヒーローのスキルや通常攻撃の射程距離をしっかり把握することが重要になる。長射程のスキルを持つヒーローを選んだ場合は,積極的に仕掛けていこう。
■この章のポイント:
中盤戦以降は,5人全員で集まって行動する。味方が状態異常を受けたら,すぐに「魔法解除の杖」([F2]キー)を使おう。
終盤戦――開始25分以降(レベル15以上)
なので1体目のガーディアンの破壊を狙うときは,チームメンバー全員のレベルが,すべてのスキルがMAXになる12〜15以上で,かつ敵のヒーローを何人かをキルし,数的に優位な状況で臨みたいところだ。
敵陣の最後の守りであるラストタワーを攻撃するには,6本のタワーと3体のガーディアン,そして6つのバラックをすべて破壊しなくてはならない。道のりは長いが,1つずつ着実に進めていこう。
では,敵にこちらの陣地まで攻め入られてしまったときは,どうすればいいだろうか。
このときは,チームメンバーが5人揃うまでは戦闘をしない,ということを心がけたい。こちらの陣地が攻められているということは,往々にして味方の誰かがキルされてしまっている場合なので,焦って戦闘を仕掛けても,数的に不利な状況では勝てる見込みは薄い。そこでさらにキルを取られてしまえば,逆転の可能性はさらに減少してしまう。
しっかりと態勢を立て直し,守護神やラストタワーの援護の元で戦えば,キルを取れるチャンスはめぐってくる。これで数的有利を作れたらすぐさま攻勢に出て,敵陣地へと攻め込もう。
オススメ購入アイテム |
月光の慧眼(4400
G) 月光の守護(4500
G) |
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重要テクニック:敵の守備の手薄な場所を狙う
神聖連合のストーンコールドや不死軍勢のグルルなど,ロールがSiegeに属するヒーローは,味方の集団を離れ,1人でガーディアンの破壊を狙ってみるのも悪くない。これは「バックドア」と呼ばれる戦術で,奇襲として非常に効果的だ。
バックドアを成功させるには,他の味方集団に敵チーム全員を引き付けてもらうことが重要になる。このとき,例えば敵集団をTOPレーンに引き付けておいてもらい,自分は1人でBOTレーンのガーディアンを狙うなど,敵集団と離れた位置の目標であればあるほど,成功率はアップするだろう。もちろん,敵に察知されてしまえばまずもって包囲を受けることは確実なので,即時帰還が使える状態で狙うのが望ましい。
■この章のポイント:
数的有利な状況をいかに作るかがポイント。逆に味方がキルされるとかなり不利になるので,引き際も見極めていこう。