プレイレポート
リネージュI&IIとの連動システムにも注目。Flash対応型ブラウザゲーム「Lineage GAIDEN」先行プレイレポート
近頃はハイクオリティなブラウザゲームが続々と登場してきて話題になっている。そういった中,Lineage GAIDENはどのようなゲーム内容となっているのか? 今回はエヌ・シー・ジャパン本社にて本作に直接触れることができたので,先行プレイレポートをお届けしよう。
Lineage GAIDEN公式サイト
コンシューマRPGっぽい仕上がりのブラウザ用RPG
GAIDENのゲーム内容は,リネージュI/IIとの直接の関連性はないものの,固有名詞をはじめとした世界観が一部継承されている。プレイヤーキャラは,アデン大陸に到着した冒険者という設定で,偶然手に入れた"無限の塔"の鍵をきっかけに,この地での冒険を繰り広げていく。
画面を一目見て印象に残るのは,ぐっとコミカルになったキャラクターデザインである。ゲームシステムも含め,全体的にスーパーファミコン時代のRPGライクな仕上がりとなっているのだ。本作の開発作業を行っているのは,日本国内にあるグループ会社のエヌ・シー・ソフト・ジャパン(NCSJ)で,コンシューマっぽい雰囲気も納得。開発メンバーは7名で,開発期間は約1年とのことだ。
シンボルエンカウント&ターン形式のバトル
ゲームの主な流れは,拠点で準備を整えたうえで,ダンジョンエリアへ赴くというもの。冒険は基本的にダンジョンで行い,そこではシンボルエンカウント形式で戦闘モードへと切り替わる。戦闘はターン形式で,おそらくコンシューマRPGの経験者であれば,画面写真を見てもらったほうが理解は早いだろう。
全体的な操作感は,いわゆるブラウザゲームのそれとはかなり異なり,シングルプレイのコンシューマゲームをそのまま持ってきたような感じが強い。
マップ内にはあちこちに宝箱が用意されており,アイテムを集めるならぜひ拾っていきたいところだが,目標タイム設定はなかなかシビアなので,どちらを優先するかも悩みどころ。
クリアタイムはサーバーに送信され,これをもとにしたランキングシステムも用意されている。単純なクリアタイム以外にも,全モンスターをやっつけた場合など,いろいろなパターンのランキングが用意されるようだ。基本的にはスタンドアロン型のRPGだが,こういった形でオンラインの要素もある。
特徴的なシステムとしては,エンカウントの際にマイキャラとモンスターの衝突方向によって,どちらが先制攻撃を行うのかが変わってくる。ダンジョン内のモンスターは常に動いているが,うまく回り込んで背後から仕掛ければ,戦闘を有利に運べるだろう。移動スピードをアップさせるアイテムもあるが,逆にアイテムを持ちすぎると重量オーバーとなり,移動速度がダウンしてしまう。
一度にパーティを組んで戦闘に参加できるのは4名までだが,冒険中はいつでもパーティ編成が変えられるというシステムになっている(マイキャラ以外の3人に限定)。
現状,ゲーム内に出現するモンスターは全部で108種類,アイテムは1062種類とのこと。レアアイテムの獲得や,モンスターごとに異なるドロップ品を用いての合成システムもある。
「Lineage GAIDEN」は5月25日にサービス開始
主人公のキャラクターレベルが,5や15などになると,ちょっとしたご褒美が用意されている。同じIDで「リネージュ」「リネージュII」にログインすると,ゲーム内アイテム などがもらえるのだ。
内訳は,通常の狩りで使える支援セットといった感じもので,既存プレイヤーにも使えるものとなっている。もちろん,このハードルの低いGAIDENをきっかけに,リネージュ1やリネージュIIを新たに始めるという人も出てくることだろう。
リネージュは正式サービス開始からすでに8年,リネージュIIも6年が経過している。そういった長寿タイトルにとって,新規プレイヤーの獲得は課題となっているが,今回のGAIDENはよい影響を及ぼしそうな気がする。
昨今は一口に"ブラウザゲームといっても,急速にクオリティが上がってきている。このGAIDENに関しても同様で,一般的なコンシューマRPGのボリュームに迫ってきていることが分かった。完全に無料で,単体でもずっと遊べるくらいのデキなのが嬉しい。本日(5月18日)より,GAIDENの公式サイトがオープンしているので,興味を持ったらチェックしてみよう。
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