プレイレポート
[プレイレポ]自由に建築して理想の拠点を造り上げよう。サバイバルゲームの魅力がたっぷり詰まった「Enshrouded 〜霧の王国〜」
本作の舞台となるのは,毒の霧に覆われてしまった王国「エンバーヴェイル」。「シュラウド」と呼ばれるこの霧は,包み込んだ生き物を変異させ,支配してしまう。プレイヤーは,オープンワールドの山々や砂漠を探索し,資源をあさったり,危険な敵や手強いボスたちと戦ったりしながら,この荒廃した世界の謎を紐解いていく。
「Enshrouded〜霧の王国〜」公式サイト
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各地に拠点を建設し,霧に覆われた世界を開拓しよう
本作のマップはオープンワールドで,特定のアイテムがないと進めない場所はあるものの,比較的自由に探索を行える。そこで重要になるのが「焔の祭壇」の設置だ。
焔の祭壇は,マップの(ある程度)好きな場所に設置できるアイテムで,ファストトラベルのポイントになったり,周囲にさまざまなブロックを設置して建築ができたりと,非常に重要な施設となっている。
また,祭壇で休息すると一定時間最大スタミナがアップするなどのバフを得られるので,探索の中心となる場所にはぜひ設置しておきたい。
また,祭壇を中心とした建築可能エリアには,テーブルやイスといった家具をはじめ,クラフトに使う作業台や,アイテムを収納するストレージなどを配置できる。冒険の中で仲間に加えたNPCも,家具などと同じように好きな場所に配置することが可能だ。
建築や家具の配置ができる範囲は,祭壇を強化すると広がっていく。建築ブロックは驚くほど多種多様で,時間をかければまるで最初からそこにあったような拠点を造り上げられるだろう。冒険を続けてNPCや建材が揃ってきたら,NPC用の家や店舗を建てて,村のような拠点にするのも面白そうだ。
なお,「焔の祭壇」は,ゲーム開始直後は2個までしか設置できないが,世界のさまざまな場所で集めた素材で強化すると,設置可能な数が増えていく。もし最大数が足りないときは,使わなくなった古い拠点を撤去してしまうのもひとつの手だ。その際ストレージなども時間経過とともに消えてしまうので,大事なアイテムはしっかり移動させておこう。
エンバーヴェイルを探索するうえで大事なポイントはもう1つある。それは,世界のいたる場所を覆っているシュラウドだ。シュラウドに覆われたエリアに侵入すると制限時間が表示され,もしその時間内にシュラウドから抜けられなかった場合,その時点でゲームオーバーになってしまう。
探索可能な時間は,シュラウド内に落ちているアイテムや,特定のポイントで回復できるほか,エリクサーを使用すると,しばらく最大値を上げられる。また,焔の祭壇の強化により,永続的に時間を伸ばすことも可能だ。
シュラウドは,包み込んだ生き物をすべて変異させ支配するという性質があり,エリア内には多くの敵が存在する。敵に遭遇しても対処できるよう,装備はしっかり揃えておこう。
本作の戦闘は,後述のスキルを上げていくことで系統別に強化できるが,スキルを上げなければ使えない武器などはないので,まずはさまざまな戦闘スタイルを試してみるといいだろう。
例えば剣や鈍器などの近接武器は,攻撃のほかにガードができるので,シンプルで安定した戦い方が可能だ。片手で扱う武器は同時に盾を装備できるので,防御よりな戦いをしたい人は,盾も用意よう。
一方,弓や杖(魔法)は,矢や魔法を消費することで遠距離から攻撃できる。動作が少なく扱いやすい弓に対して,魔法は詠唱の時間やMP消費などの制約があるぶん,一撃の威力が高く,火や氷といった属性ダメージも付加できるのが大きな特徴だ。
装備はレシピが開放されれば自分で制作できるが,基本的には敵や宝箱からのドロップで入手する。同じ名前の装備でもレアリティで付加された能力が違うことがあるので,ちょっとしたハクスラ気分も味わえる。
なお,敵は攻撃の種類によって耐性や弱点を持っており,手持ちに余裕があれば全種類の装備を持ち歩きたいところだが,それではすぐにカバンがいっぱいになってしまう。拠点の周りにいる敵に合わせて装備をしまっておくのが無難だろう。
敵を倒してレベルアップしたら,いよいよスキル振りの時間だ。スキルは戦闘スキルや移動スキル,生存スキルなどの系統に別れており,覚えたスキルに隣接したスキルしか取得できない。序盤のスキルポイントはかなり少なく貴重だが,焔の祭壇で振り直しができるので,気軽な気持ちでさまざまなスキルを試してみるといいだろう。
冒険を有利にしてくれるクラフトと調理
世界を探索するうえで忘れてはいけないのが,アイテムのクラフトだ。マップの至る所には採取できる石や植物が点在しており,それらはクラフトの素材にできる。クラフトでは,回復アイテムや矢のような消費アイテムはもちろん,装備アイテム,建築素材,家具など,冒険を有利に進められるさまざまなアイテムを作りだせるのだ。
クラフトはどこでも作成できるものをはじめ,拠点に設置できるクラフト台でしか作れないものや,仲間にしたNPCしか作れないものもある。NPCが依頼してくるクエストをこなすとレシピが開放されることもあるので,こまめにNPCと会話しておくといいだろう。
採取で採れるのは,クラフトの素材だけではない。キノコやベリー,ハチミツなど,食べることでバフを得られる食料が手に入ることもある。それらはそのまま食べてもバフ効果があるのだが,調理を行うことで,より大きなバフを得られる。
食べ物は頻繁に入手できるうえ,調理にコストはかからないので,かたっぱしから調理して常にバフ状態にしてしまおう。
「Enshrouded 〜霧の王国〜」は,クラフトや自由な建築,マップ探索など,サバイバルゲームの基本を楽しめるだけでなく,スキル振りでアクションが強化されていく面白さや,シュラウド内の制限時間でダンジョンを攻略するワクワク感など,さまざまな要素を楽しめる作品だ。
今回筆者はソロでのプレイだったが,最大16人のマルチプレイにも対応しており,スキル振りの系統を別々に担当するなど,役割分担をしていくのも面白そうだ。サバイバルゲーム好きな人や,みんなでワイワイ楽しめるゲームを探している人は,ぜひプレイしてほしい。
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